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ガラスの靴7
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高校三年生。
17歳。
青葉と同じ年──。
「ひっでぇなあ。死ぬことねーのに。学校の外には楽しいことばっかなのにさ。嫌なら辞めちまえばいいじゃん」
聖の飛ばしたヤジは、“知らない側”の声だった。
教室という檻に入れられ、毎日毎日心無いことを言われ、だんだんと視界が暗く狭まり、自分のみじめな部分しか見えなくなる日常がどんなに苦しいか。
経験のある僕には分かる。
手っ取り早く、すべてを消し去ってしまいたくなる衝動も──。
もしかしたら青葉にも、この気持ちが分かってしまうのだろうか。
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