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隠し事3
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「本当にカゼじゃないんだな?」
ジャックナイフみたいな眼光は迫るばかり。
目つきの悪い人の相手は聖で慣れているが、塾長に見られていると悪いことをしたわけじゃないのに謝りたくなる。
かけているのが昭和の文豪みたいな丸眼鏡というのも趣味が悪い。
この人に下手なウソをつき、たどたどしい言い訳をしたものなら、すさまじい勢いで論破されてしまいそう──いや、実際その通りなのだ。
「カゼではないなら、証拠を見せろ」
と、差し出されたのはデジタル体温計。
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