アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
隠しきれない1
-
◆ ◆ ◆
「先生、首……どうしたんですか……」
青葉は、教室に入ってきた僕を見るやいなや、気の毒そうに顔をしかめた。僕の体を真っ先に案じてくれた。
やっぱりこの子は誰かと違って素直に優しい。塾長みたいに体調管理のできなさを責めてもこない。
とてもいい子だ。
「なんでもないよ。変なもの食べちゃったみたいでさ、じんましんがでちゃって」
「そうでしたか……」
自らの首元をさすり、眉間にシワを寄せている。
まるで感覚を共有しているみたいに──。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
141 / 874