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そう。アイツの周りの取り巻きに邪険にされるのが面倒で毎日離れた距離を歩き電話で会話している。
口数が元々少ないアイツ。強く断わることが出来ないのだろう
だからって俺が迷惑を被る必要は無い。冷たいだろうが自分の事は自分でやってくれ。とここ数ヶ月はアイツの事を放置している。
……それがいけなかったのかも、しれない。
少し前を歩く集団、公園の入口からボールが飛び出て来たのを誰かが避けるのが見えた。
案の定ボールは道路に飛び出す。追いかけて来た小さな子供を道連れにしようと。
そう、道路には当たり前だが車が来ている。簡単に想像が着くと思うが俺は子供を追いかけ歩道に引っ張り上げた。それはアイツも同時に。
衝撃は一瞬だった。痛かった気がするし、熱かった気もする。
重たい身体を持て余していると遠くで女性の悲鳴と子供の泣き声。
そして、隣のアイツは身動ぎもせず血の海を広がせ続ける。
…どうしてお前は俺まで庇っているんだ。
どうして俺を抱き締めながら倒れてる?
どうして抱き締められてる胸元から音がしない?
どうして俺を、俺なんかまで助けたんだ!!
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