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出会い
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「成二ー、起きろー!朝だぞー」
「分かってるよ、父さん。」
俺は眠い目を擦りながら布団から出て、1階に降りる。
「おはよう、父さん」
「あぁ、おはよう、成二。」
父さんは母さんが死んでから1人で俺をここまで育ててくれた。だから父さんにはいつも感謝してる。毎回朝早く起きて朝ごはんを作ってくれる。
「成二、今日来るぞ。」
「あれ?今日だっけ?来るの。」
今日は父さんの再婚相手が来る日だそうだ。なんか息子がいるという。
「息子がいるんだよね。」
「あぁ、お前の1個下の子らしい。よかったな、弟ができるぞ。」
父さんはそう言ってるが、俺は兄が欲しかった。まぁ、兄弟ができると言っても血は繋がってないしそんなに意識はしないだろ。
「別に。どうでもいい。」
「そんな言い方はないだろ。」
「本当の事だもん。じゃあそろそろ行ってきます。」
「いってらっしゃい、成二。」
俺は学校に向かった。家帰ったら来るのかー。
「成二ー!」
「ん?智也!」
こいつは智也。俺の高校になってからの親友なんだ!
「おはよ!」
「おはよう!智也」
「今日ってなんかあったっけ?」
「確か現文テストあったはずだけど…」
「マジかよ!?」
「また忘れてたのかよ」
「やっべぇー!」
はぁ、智也も変わんねぇな。
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
「成二!帰ろうぜ!」
「ごめん、今日来るからさ。」
「あー、それって今日だっけ。」
「みたいだなw」
「ごめんね!じゃあね!」
「おう!」
俺は急いで家に帰った。まだ来てないらしい。
「ただいま!」
「おかえりー、成二。もうすぐ来るぞー。」
「分かった!」
もうすぐ来るのか、父さんの再婚相手と『弟』が……
ピンポーン
来てしまった…
「はーい」
ガラガラガラ
「こんにちは。」
「お久しぶり。」
「ほら、成二も挨拶。」
「こ、こんにちは。」
「はい、こんにちは。」
「それで、息子さんは…?」
「あー今連れてきますね。丈翔ー!」
丈翔って言う子なんだ。どんな子なんだろ。
「この子が丈翔です。丈翔、挨拶して?」
「こんにちは!丈翔です。これからよろしくお願いします!」
「よろしく。」
「よろしく…」
「よろしくお願いします!おにちゃん!」
「お、おにちゃん!?」
「ははっ、確かにおにちゃんだな。」
「おにちゃん?」
「あ、いや、なんでもない…」
……やばい、どうしよう。なんだこれは。男なのに、『可愛い』なんて……
こっから新しい家族の生活が始まった……
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