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新しい家族
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佳那side
誰もいない家と別れを告げ、新しい家へと向かう。一軒家ではなく、マンションの4階。佳那を引き取ってくれたのは葬式で抱きしめてくれた男である。名前は栗山 雅弘(くりやま まさひろ)。
玄関のドアを開けると嗅ぎ慣れない匂いに戸惑う。本当にここで暮らすんだ。
佳「おじゃまします…」
頭を下げて、廊下を抜けリビングへ。物が少ない。それが最初に思ったこと。端には家から持ってきた少ない荷物が入った段ボールが積まれていた。
雅弘は「佳那くん、のど乾いた?」とお茶を出す。佳那はのどを潤わせると、どこを見ていいのか分からず空のコップを見つめていた。
雅弘は苦笑いをして「ゆっくりしていいよ」とお菓子を出した。
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