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僕たちの過ち:修二:
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修二「はぁ、はぁ、はぁ」
ーバターン
何か遠くで音がした。
ってか、今それどころじゃない。
全部出た、出し切った!!
それでも薬が効きすぎてて気持ち悪い、横になりたい。
貧血。
トイレでぐったりしていると、さっきの彼が顔を覗かせる。
??「終わったみたいだね、……浣腸苦手な人?顔真っ青。今、綺麗にしてあげるから」
修二「何??」
お尻を軽く紙で拭かれて、手錠を止めていた金具を外された。
連れて行かれるのを身体が強張る。
足がすくむ僕ちゃんに、彼は微笑んだ。
??「身体洗うんだよ」
修二「僕ちゃん、掘られるの?」
??「痛くしないようにさせるよ」
痛くないように〝させる〟?
うわっ、お仲間いっぱいいる感じ?
気絶したい。
シャワーに連れて行かれる時通った部屋で、ここがスナックだって気がついた。そして荒れた室内に大きな物体を見つけて血の気が引く。
縛られた人間が横たわっていたからだ。
死体!?
怖い!!
? 「んー!んー!」
死体が唸った、生きてる。
よかった。
…って!いや良くない。
きっと彼の仕業だ。人間を監禁してグルグル巻きなんて、絶対まともじゃない!
俺たちがカツアゲした奴、どこぞのヤクザの子供だったのかな?
…あれ?あの横たわってる奴の服装、さっきまで一緒だった華南と同じだ。
??「もう怒鳴らないでよ、ちゃんと連れてきたからさ」
そう言って彼は、横たわる人物の猿轡を外した。すぐさま吠えたその人物は、紛れもない、華南だった。
華南「どこだ!修二は!!」
修二「ここだよ」
華南「何された!!怪我は!?」
修二「今は無い」
華南「はぁ?!?」
ぶち切れてる華南は、冷静に答えた僕に、さらにぶち切れる。
普段はもうちょっとマシだが、こいつも1度血が登ると馬鹿だ。今のヤバすぎる状況を把握できてないんだ。
そんなやり取りの中、彼が、コップを二つ持ってきて目の前に置いた。
??「これ飲んで、飲まないと、お友達に酷いことしちゃうぞ♪」
その言い方、おちゃめだとでも思ってるんだろうか。笑えない。
修二「はい、はい、飲めばいいんだろ?」
??「あれ?中身気にならないの?」
コップの中身は水のように無色透明。
ぶっちゃけ僕ちゃんはコレが何が想像が付く。逆らうだけ無駄だろう。
華南「飲むな!そいつをブッ飛ばせ」
修二「興奮するやつかなんかでしょ?僕半分でもいい?薬は苦手なんだよ」
僕ちゃんは薬が効きすぎる体質みたいで、下手にお願いしたつもりなのだが。
彼は残酷に微笑んだ。
??「ぜ、ん、ぶ」
綺麗な青年の悪魔のような微笑みは、返って恐怖心を増す。
華南「修二!おめー!さっきっから何ホイホイ言うこと聞いてんだよ!!」
修二「華南のためだろ?」
華南「はぁあ!?」
駄目だ、華南キレちゃってるから状況が把握できてないんだ。
逆らったら、この人(謎の人物)マジでヤバイよ、ヤーさんと繋がってるかもよ?怖い人なだれ込むかもよ??
僕ちゃんは手錠の付いた両手でコップを持ち、中身を一気に飲み干した。
しばらく華南がグダグダ吠えてたが、直ぐにどうでも良くなった。
ーガタン
華南「修二!!」
修二「はぁはぁ、ああっ!キツっ!」
倒れこんだ僕ちゃんの様子に華南がうろたえだす。
熱い…、目が回る…。
??「修二君、薬に弱いって本当だったんだね、ごめんね。こんな利き方した人初めて見たよ。優しくしてあげたいけど…、その前に、お仕置きが先だね。華南君が薬を飲まなかったから」
華南「え?」
引きつった華南の声。
彼は心底楽しそうに微笑み、体が熱くなった僕ちゃんの腕を掴む。
僕はどこまで意識を保ってられるだろう…。
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