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俺たちの関係〜華南〜
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あの3人組、確か3ヶ月前にむつに絡んでしつこいからボコった他校の上級生だ。
卒業済みの彼らは私服で、3人とも髪を染めて目つきは悪く、それぞれ何処かしらに傷を作ってる。
3人の中の1人赤毛がタバコを床に捨てて立ち上がり華南の前までニヤニヤしながら近づいた。
イダテ「何だ華南、男に鞍替えか?お前案外モテないんだなぁ」
華南「イダテ、モテないからってひがむなよ、翔子さんと俺はお茶しただけだ」
赤髪イダテの想い人“翔子さん”は俺より三つ上の華やか美女、たまたまお茶したところを見られてから、俺にまでしつこく絡んできて鬱陶しい。
イダテ「あー!?そ、そんなの女しらねーよ!それより先輩を付けて敬語でしゃべりやがれ!」
ヤナギ「ベタベタしやがってホモとかキメぇーんだけど」
イダテの後ろから修二と同じくらいの身長のツンツン茶髪のヤナギがガン飛ばしながら近づく。
華南「いつまでもつきまとって来て、お前らの方がキモいんだよ」
イダテ「あー?やんのかコラ!」
ヤナギ「こないだの礼はたっぷりさせてもらうけどなぁ!」
修二「むつがいないから吠えてんの?」
シマ「男女は黙ってろ!男のくせにチャラチャラ髪伸ばしやがって、お前こそ、いつもむつの後ろに隠れてる金魚の糞が!!」
最後の一人、ガタイはいいが、華南よりは低めの茶髪のスポーツ刈りがズカズカ修二に詰め寄った。
修二「だって僕ちゃん喧嘩は好きじゃないもん」
しれっと答えた修二にシマはブルブルと拳を震えさせて、修二に殴りかかってきた
シマ「糞が!!」
ーパシ
乾いた音が拳を止める。
瞬きもせず、すました顔の修二に、その拳が届くことはなく、修二の顔の前で止まったシマの拳は華南の右手に収まっていた。
シマ「痛!いててて!」
シマの拳を握り込んだ華南の右手に力が込められて、シマの拳を握りつぶす。
華南「おいおい、弱い癖に出者番なよシマ先輩」
ヤナギ「やっちまえ!!」
飛びかかってきたイダテを華南はヒラリとかわすとイダテは踏ん張って回し蹴りしてきたので握ってたシマの手を引っ張ってイダテにシマを投げつけると、2人はぶつかって倒れこむ。
その間にヤナギが修二と対峙してたが、修二はヤナギの攻撃をかわしてばかりで手を出さない。
ヤナギ「よけてばっかじゃなくて、かかってこいよ!」
修二「やだ」
ヤナギ「あー!!」
ヤナギが修二の胸ぐらを掴む。
華南は横目でそれを気にしながら、立ち上がってこっちを睨むイダテとシマを相手にした。
そこからは一瞬だった。
華南は元々強いし、あまり喧嘩に参加しない修二も空手の有段者、相手の方が人数がいたが、2人はかすり傷ひとつなく3人を追い払った。
シマ「お、覚えてろよ!!」
華南「よえー犬ほど良く吠える」
修二「…」
逃げ帰った3人はを眺めながら華南は笑ったが、修二が立ったまま動かなくなった。
華南「修二?」
修二「…動きすぎた…眠い…」
えー!!修二さん勘弁して下さいよ!貴方担いでとか帰れませんよ!
睡魔に負けた修二が寄りかかってきて、その力の抜けた眠そうに閉じた瞼についついムラッとした。
修二「眠、ふぁあ〜」
いけない!!道端で欲情なんて!どんだけ飢えてるんだ俺!!
早く帰って修二を休ませなきゃ
あ、まつ毛長いなぁ
…
その前に一口お味見
ーチュッ
修二「ん¨!!」
ーバチン!
思わずキスしたら平手が飛んできて華南は張り倒された
修二「さっさと帰るぞ!」
赤面した修二がズカズカ先を歩く。
アウチ、目が覚めたみたいでよかったですね…
修二を送ったから一応むつを迎えに行こう。むつ1人でも問題ないだろうが、一応迎えに行くってメールしておこう。
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