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危険な俺たち〜むつ〜
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キーンコーンカーンコーン
先生がいない賑やかな教室に6時間目の開始のチャイムが鳴り響く、だが、修二がまだ教室に帰ってこない…
むつ「おい!田中!!」
俺はクラスのガリ勉瓶ぞこ眼鏡の七三分け田中を呼びつける、田中はピーンと背筋を伸ばしてこちらを向いた。
田中「な、なんでしょう?」
むつ「修二は?」
田中「お昼の後から見てないけど…」
むつ「は?体育いたろ?」
田中「いなかったよ…」
田中の言葉に立ち上がる。
その険しい表情に教室の空気が恐怖で静まり返った。
嫌な予感がする。むつは携帯を取り出して修二の携帯にかけたが、何度かけても出ない、鞄はある、こっちに連絡はない、そうこうしているうちに先生が入ってきたので、むつは教室を飛び出した
保健室?屋上?
過去に数回かぶっ倒れたことがあるので、まず保健室へ向かうと、アヤちゃんが怪我した生徒の手当中だった。
むつ「修二は?」
忽那「修二君?今日は見てないよ、どうした?」
むつ「いや、5時間目から消えて…、他当たってみる」
忽那「ここ終わったら私も探します」
むつ「サンキュー」
今朝くしゃみしてた、具合悪くなってどっかで動けない?
むつは教室から体育館までの廊下を走って見たが、修二は見当たらない。
もう一度教室へ行こうとして角を曲がったら、見慣れたものが見えて足を止める。授業が始まってるのに、廊下に生徒がいる、そのかなり先に見える生徒は、修二愛用のレモン色のカーディガンを着た人物、そいつがトイレから出てきて向こうの方へ行くのが見えた。
……、誰だあれ?、髪の色が違う。
腰回りも…修二じゃない。
でもあの色のカーディガンを使ってるのを修二以外で見たこともない。
むつはその人物を追いかけた
むつ「てめー誰だ!」
後ろから引っつかんで振り向かせたら、振り向いた人物を見て、むつの思考が停止する。
なぜ?
見覚えのある、美人面に左のたれ目に泣き黒子…
マキ「あは♪おひさ♪」
マキ!!!???
そこにはむつを見つけてうれしそうに微笑み、この学校の制服を着こなして、修二のカーディガンをその上に着たマキだった。
むつ「なんでいる!」
マキ「ん?遊びに?」
イラっとするふざけた態度のマキの胸ぐらを掴んで引き寄せ、怒りの感情丸出しだしのむつは低く唸った。
むつ「修二は、どこだ?」
マキ「うん、僕も探してるとこ」
むつ「ざけんな!!コレ修二のだろ!!」
マキ「むつ君てぇ、修二のファッション事情詳しいね♪」
胸ぐらを締め上げてもヘラヘラするマキに、むつはブチ切れ寸前。
むつ「あいつは俺たちのだ、触んな!!」
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