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俺たちの恋心〜むつ〜
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話せ?話せって…
好きだって言えって?
そもそも修二が、男なのに男なのにって言うからややこしくなったんじゃん、なんか特別な好きじゃなきゃいけないみたいに言うから…
俺は修二も華南も好きだし…
今の気持ち?好きだから付き合ってるんだし、好きだからヤりてーんじゃん、そんでヤりてーから勃つんじゃん!…まぁ、ちょっと端折ってるけど……
だぁーー!めんどくせえ!んな恥ずいこと1から10まで説明しろって?
確かに俺の発言だけ拾ったら、ただヤりてーだけみてーだけど、それじゃ俺が修二を性欲処理に使ってるみたいじゃんか…
…
まさか…
…
そんな風に思ってないだろうな…
俺ら幼稚園からの付き合いだぜ?
それなのにそんな風に思うのか?
…なんかムカつく…
華南『喧嘩腰じゃなくてさ…』
分かってるよ!
すでに苛立ちはじめたむつは、修二が逃げ込んでる保健室のドアに手を掛ける。
ーガラガラ
むつ「アヤちゃーん!修二いる?」
保健室の扉を開けると、目の前の光景に目を見開く。
ワイシャツの前を肌けさせた修二がベットに座っていて、目の前にアヤちゃんがキス出来る位の距離に迫っていた。
むつ「何してんだ!」
間に割って入って先生の胸ぐらに掴みかかると、後ろから修二に抱きとめられた。
修二「ちょっと!むつ!落ち着いて!!熱測ってたんだよ!!」
むつ「へ?」
忽那「ふふ、ほら、体温計」
忽那(くつな)先生、こと、アヤちゃんは、ニコニコしながら手に持ってる体温計を見せてきた。
ーピーー!
どうやら測ってる途中だったらしく、電子音が響いて、エラーが表示されている。
早とちりに赤面したむつは、慌てて忽那から手を離した。
むつ「ご、ごめんアヤちゃん」
忽那「かまいませんよ、修二君可愛いから心配な気持ちは分かります」
修二「ちょっと先生!」
修二はワイシャツの前を慌ててとめて、突っ立ってるむつの手を引く
修二「むつ、行くよ」
強引にむつを連れて出て行こうとすると、忽那が体温計をヒラヒラさせて呼び止める。
忽那「熱は計らないんですか?」
修二「だから、先生の気のせいだって!」
呼び止める忽那に振り向きもせず答えて、修二はむつの腕を引いて保健室を後にする。
その足が教室に向かってるのが分かって、むつは足を止めた。
むつ「修二、話がある」
修二「え!?」
話があるって言っただけなのに、修二はこっちがびっくりするぐらい驚いた顔をして、掴んでた腕をパッと離した。
離された手を、今度はむつから握ると、修二の腕がビクッと反応したが、「行くぞ」と言ってむつの引く方へ修二は黙ってついて来た。
空き教室に2人で入り、念のため鍵をかける。5時間目の開始のベルが鳴ったが、俺たちは無視して、話し始めた。
むつ「あのさ、修二はさ、すっげー前から俺が好きだったの?いつから?」
修二「え?えーー!?」
ド直球な質問に、修二がうつむいていた顔を上げ、むつと視線が合うと真っ赤になった。
むつ「俺を避けるのは照れてんの?恥ずかしいの?」
修二「む、むつ?何?僕ちゃん避けてないし」
むつ「避けてんじゃん」
修二「避けてない」
むつ「じゃ、逃げるなよ、もっと触らせろよ」
修二「…むつ、ここ学校…」
むつ「お前が逃げなきゃこんなこと言わねぇーよ、恋人ならベタベタしたって構わないだろ?」
クラスメートだけじゃなくて、アヤちゃんにまで…
自分と距離をあけて立ってる修二に苛立ち、距離を詰めると、修二がビクッと肩を揺らす。
その反応にイラっとしたむつは、修二の胸ぐらを両手で掴んでた引き寄せ、驚いてる修二の唇に噛み付いた、修二は一瞬固まったが、むつの強引さを拒んだりはしなかった。
重なった唇をゆっくり離して、修二の瞳を覗く。
動揺を見せないその瞳は、静かにむつを見返しいた。
むつ「俺、お前のことちゃんと好きだぜ」
至近距離の告白に、修二が目を見開く。
その反応に、先ほど考えた予感が脳裏をよぎり、心の中に苛立ちが広がった。
驚いてやがる…驚くなよ!
疑ってたってことじゃんか!
ムカつく!
むつ「今までだって好きだからつるんでたし、マキのせいでセックスした時も気持ち良くて可愛いいって思ったりして、そりゃ最初はセックスって気持ちいいものなんだって思ったけど、舞子とヤった時、修二の方がいいなって思っちまって、確かめるためにもう一回ヤったらやっぱり気持ちいいし」
修二「…」
むつ「でも、お前が、『男同士だって分かる?』とか、『友達はシない』とか色々言うから、俺なりにちゃんと考えて、無い頭使って考えたのに、修二がゴネるし、なんか特別な好きじゃなきゃいけないのかと柄にもなく悩んで、だから『だと思う』って言ったのに、なんか避けるし、真面目に考えた俺がバカ見てーじゃん」
修二「…むつ」
むつ「お前の考える『好き』って何?『恋人』ってどんなん?好き合って、そばにいて、キスしたり、セックスしたり、そういうのダメな訳?好きなのに触れねーの?」
修二「……むつ僕…、…僕ね…」
修二が困った顔してうつむく。
何か言おうとしてるのは分かったが、視線をそらされたこと頭にきて、ついつい言葉を遮った。
修二「…む…つ………………俺さ…」
むつ「だーー!イライラする!!昨日からのお前見てっとムカついてしょうがないんだけど!!」
修二「ッ…」
ベタベタ他のやつに触らして、俺が触ったら困った顔とかないだろ!独占したい気持ちは好きだって華南言ってたのに、ムカついてばっかりだし、付き合って恋人になったら普通ラブラブになるんじゃないのかよ!
イライラし過ぎて掴んでた手を離し、今度はむつが視線をそらす。
修二「……ごめん、むつ」
低い掠れた声。
少し体温の低い修二の手が、怖々むつの頬に触れてきた。
修二「…触って…、触っていいから」
そのままキスが降ってきて、手の温度と違って熱いくらいの舌に驚く。
唇を離した修二の瞳は、あの発作的な色が宿っていた。
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