アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
俺たちの恋心〜修二〜3
-
華南の真剣な声が、何を指すのかすぐに分かった。
そらしそうになる揺れる瞳を、一所懸命華南へ向ける。
華南「聞かれたくないなら持ち出すな、俺らとそいつは違う」
その言葉がグサリと刺さる
華南「そいつに感じるグロッキーな感情をむつに向けるなら、全部話せ。話したくないなら閉まっとけ、俺らとそいつは違う。今話すか?」
真剣な強い口調と違い、優しい眼差しに、僕は首を降る。
華南はきっと気づいてる、過去の相手が男で、そいつが僕を仕込んだことも、過去の男に与えられた傷が、2人と一緒にいることでジクジク痛んでその不安をむつや華南に向けてることも…
むつにそれを知られたくないことも。
華南「話せるようになってからでいいから」
修二「か…な………」
華南「その代わり、俺らに感じてることを、隠したり誤魔化す必要はない、全部吐け。むつはそこんとこにイラついてるのお前だって分かってんだろ?いいじゃん、何で機嫌悪いのー?とか、何で華南はエッチばっかなのーとか、本当は自分もチューとかセックスしたいとか」
修二「!!、お前か!むつに余計なこと吹き込んだの!!どおりでおかしいと…」
華南「あはははは、2人とも超可愛くて、マジ、ニヤニヤが止まらなかった。つー訳で、むつ、そのでっかくしてるの一人でなんとかして教室の戻りなよ、俺は修二送ってくし」
華南がニヤニヤしながらむつの股間を指すと、前が開け放たれ、下着が盛り上がった状態のむつが、慌てて背中を向けた。
あ、むつのまだ途中だった
むつは、悔しそうに顔を赤らめ、1人ブツブツ悪態をつきながら教室に残り、僕は華南に連れられて保健室で早退の手続きをした。
その間中、華南に握られた僕ちゃんの手が、熱ではない熱さで、熱くて仕方なかった。
帰り道、外は雨が降っていて、傘をさして2人並んで僕ちゃんの家へ向かう。
保健室で再度計った熱は意外にも高くて、アヤちゃんにこずかれた。熱以外の症状が全く無いから1人でも帰れるって言ったけど、母も兄も夜まで帰ってこないのをアヤちゃんは知ってるし、華南が自覚がなさすぎるって怒るから、とりあえず、並んで帰ってる。
修二「…送ってくれるのは嬉しけど…コレ何?」
図体のデカイ野郎高校生が2人、仲良く相合傘で手を繋いで歩いてるとかマジ恥ずい
華南「ん?恋に迷える子羊を道案内してます」
修二「ゲェー」
華南「うわ!むつみたいな反応!」
修二「華南こそなんなの、今日は」
華南「ま、仮を返したって言うか、ずっと気になってたっつーか、修二のこと好きでたまらないっていうか…」
修二「バッ……」
バカじゃないかと言おうと思ったけど、華南が気を使ってくれてるの、ずっと分かってた。それに怒ったところでニヤニヤ喜ぶばかりだから面白くない…
修二は握っていた手に力を込めてから華南の肩に頬を擦り寄せて、可能な限り潤ませた瞳で上目使いして、可愛子ぶりっ子で囁いた
修二「華南、…ありがと♪」
華南「…」
およ?無反応…
焦るか照れるかと思ったのに、華南は無反応で、やっぱり可愛いむつじゃないと上目遣いは効果ないか…
って考えてたら、グイッと腕を引かれ、壁際に寄せられ、傘が頭すれすれで傾けられて視界が傘で覆われたかと思ったら、華南にキスされた
修二「んん!!ちょ!ここ道端!!」
華南「羊さんは、どうやら送り狼さんをご希望みたいだね」
修二「うぇ!」
さっきまでの優しい瞳は消え去り、ぎらりと光った野獣の目をした華南に、修二はタズナをさばき誤ったことに気づいた…
修二「あう…ぼくちゃん病人…」
華南「ん?♪」
華南のイケメンオーラ全開の満面の笑みに逆らえる気がしない。
ヒィーーーーーーーーー!!!!
?「なんだ、修二ってそいつとむつのペットなの?」
雨音に混じって聞こえてきたのは、男にしては少し高めの可愛さを含み、口調と言葉は皮肉混じりの意地悪い声は不敵に笑う。
リオ「フェラ写メで脅されてるの?それにしては仲良しだよね、修二っていじめられたい人?」
修二「リオ…」
いつの間にか僕ちゃんと華南の横に黒い高級車が横ずけされ、開け放たれた後部座席の扉の前に村鮫理央、かたわらでリオに傘をさして立つのは、あの日、リオと一緒にいた黒髪にスーツの青年、シャオだった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
136 / 1004