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男子高校生の俺たち〜修二〜
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話をしている間、華南は僕を抱きしめ、手を繋いで僕をジッと見つめていた。
時折、話の内容に堪え難いものを感じたのか、握った手に力が入る。
華南に真っ直ぐ見つめられ、途切れがちに、後半は淡々と他人事のように、全部包み隠さず話してみた。
これで甘い夢が終わっても、華南のくれた言葉は嬉しくて、きっとその言葉と今のこの体温があったことだけで十分だ…
僕にはもったいない贅沢な時間だった。
中1の時、むつを好きなことに限界を感じていた僕は、当時22才の百目鬼神(どうめきじん)と出会った。
兄貴と同じグループで先輩だった彼は、兄貴に片思いしてた。
ある日2人っきりになったら、彼に無理やり犯されて、その時むつの名前を口にしちゃったら、僕も男が好きだって知った彼は、急に優しくなって。そこから何度も求められて体の関係が続き。関係が半年になる頃。
終わりにしたいって言ったら、キレた彼が僕を監禁して、拘束して、犯して。抵抗したら仲間を呼ばれて、プロの調教師が来て、そこからは薬とか飲まされてよく覚えてないけど、仕込まれて、皆に回されて、ビデオ撮られて。気がついたら、兄貴が助けに来て、一週間たってた…。
華南「…………」
でも、知られたくないのは、そこじゃない。
修二「…痛くて辛かったのは、最初だけ。後は…………」
握られた手が…震える。
修二「ッ…気持ち良くて、自分から股開いて……、強請って、咥えて、欲しがった…、………………僕ちゃんは、そういう人間なんだ…」
うつむいた僕には、華南の表情が分からない…。
わかったところで、心の中は分からない。
話終わっても、華南は何も言わない…
僕は、縛られて無理やりされて、気持ち良くなっちゃうような…そんなあさましい人間なんだ…。
今だって、一人でする時、後ろ弄らないとイけない…。百目鬼さんの言う通り、素質のある淫乱…元々男好きのビッチだったんだ…
こんな自分に好かれるなんて、相手が可哀想だって…、毎日…百目鬼さんが言ってた、その通りだ……
だから笑わなきゃ…
笑って華南とむつと別れなきゃ…
甘い時間を終わりにしなきゃ…
修二「……ごめん」
華南「……」
何も言わない……
顔を見るのが怖い…
消えたい…
きっと華南は困ってる。言葉が出ないほど困ってるに違いない。
ダメだ!笑え!笑うんだ僕ちゃん!!
好きな人を困らせるとか、ウザいとか…ヤダ。女みたいな考えしたくない、笑え、僕から離れなきゃ!
修二「…僕ちゃんどうしようもない淫乱だからさぁ、って訳でトラウマなんてたいそうなもんじゃない、暗い話してごめんね、あは、重いよね…、だからさ、付き合うとかやめよう」
ヘラッと笑いながら、顔上げる。
視界に入った華南の表情に修二は戸惑った。
え?
そこには…、穏やかな表情の華南。
何?その顔はどういう意味?
肩を抱き、手を握る彼が、そのままギュッと僕を抱きしめ、修二の顔が肩に埋まる。
華南「修二」
低い低音ボイスが優しく耳をくすぐるみたいに響いた。
華南「全部話してくれてありがとう」
?!
華南「でも、最後のは訂正して、最後は本心じゃないだろ?」
修二「は?…話聞いてた?僕ちゃん輪姦されても平気な淫乱なんだぜ?」
華南「…それは自己防衛本能」
修二「は?」
華南「人間は、痛みから逃げるために、苦痛を快楽にすり替えるの」
修二「な!?」
体を離そうとしたら、グッと強い力で抑え込まれる。
華南「本読んで覚えた、俺の1番上の兄貴、心理の資格持ってるから…、修二の反応相談したら、本貸してくれて、あ、名前は出してないぜ!…」
顔が見えないようにまたギュッと力を込められ。
華南「俺、気の利いたことは言えないし、治してはやれないけど、…恋人が淫乱って、俺にはおいしい話だし、お前の嫌な記憶が無くなるくらい満足するまでヤって上書きすればいいだろ?」
…、華南らしい…
華南「一度でいい。…言って、お前の気持ち」
言ったら…どうなる?
百目鬼『お前のその気持ちを聞かされる、むつって奴のこと考えろ、友達の男に告白されて、気持ち悪いだろ?たとえ付き合えたとして…、体以外何がやれる、女と結婚して可愛い子供との将来を奪うのか?他の男もダメだぜ?お前のその体で、好きだなんて…、そいつの未来も潰す気か?』
華南「修二」
修二「ッ…」
華南「好きだ」
甘い夢は…
修二「…めん…」
甘い夢は…
華南「修二、その3文字はいらない」
修二「ッ……ッ…」
何度も喉がつかえ、それでも華南はジッと優しい瞳でこちらを見つめる。
修二「ッ………ッ…」
華南「こっち向いて」
修二「……ッ………す…き…」
華南「俺も」
修二「んん…」
唇が重なる、優しく、慰めるみたいに…、全身が痺れて麻痺して、頭の中が溶けそう…
角度を変えて深くなったり、息継ぎに浅く絡めるだけだったり、その口づけは甘い…
あま…い…あ…ま…い?んん¨??
僕のワイシャツの中に、華南の手が滑り込む。ここが外だと思い出させるように冷えた夜風が背中から入り込んできて、僕ちゃんは慌ててシャツの中の腕を掴んだ。
修二「ここ外!」
華南「今すぐ俺を刻んでやる」
わ!?すでに野獣化してる!?
甘いキスは宣言通り貪るように激しいものに変わった。ダメだ、流される!臨戦体制この子をどうしたらいい!?
華南「学生同士ってこういう時不便な、ホテルには入れないし、家には誰かいるし…」
修二「ホ…ホテルって、その前に俺たち男だよ」
キスしながら、片手間に何やら携帯を弄り出した華南の手元を覗くと、《ホテル、制服、男》で検索中。
修二「僕ちゃん…んん…帰る」
華南「帰す訳ないじゃん、頭の固いお前が、今ので俺を信じたなんて思えないし、ちゃぁんと面倒みるよ、その心と体に刻んでやるよ、俺って男を」
ニヤリといやらしく笑った目の前のこの男、さっきまでむつと僕ちゃんの2人に突っ込んで6回はぶっ放してたはず…
華南「ダメだ…、俺ん家行こう」
修二「は?お前ん家、人いっぱいいるじゃん!!」
華南「俺は個室あるけど、修二の家ないだろ?」
修二「そ、そうだけど…」
華南「じゃ、ここでヤる?」
修二「いやだ!」
華南「あ、そうだ。俺、絶倫だから」
は?!知ってるし!!
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