アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
橘家と俺たち
-
こんにちは、橘北斗(たちばなほくと)橘家四男です。
昨晩、三男の兄、華南が、誰かを部屋に連れ込み、部屋に鍵を掛けました。
残念ながら風呂に入ってた僕は、相手を確認できませんでした。チッ。
兄は自分の部屋に誰かを泊めたことがありません。だからきっと大事な人を泊めるのでしょう。例の本命だと推測するのが正しい。
でも、2人いたはずの本命、1人だけ連れてきたということは、1人に絞ったのか?
さてはて、隣の物置に身を潜め、壁に耳を当てても中から音楽しか聞こえず、声がしません。残念。
それでも後で見ればいいやと、早朝に合鍵を持って部屋に行ったら、鍵穴が潰されてました。なんて用意周到…。
それでも部屋の前に張ってれば、そのうち出てくるだろうと思ったら、事件が起きました。
ピンポーン。
玄関のチャイムに時計を見ると、7時半を過ぎた頃。宅配便には早い…。
玄関に次男の兄、東紫(とうし)の声がして、誰か客が来たのに対応してる声がする。声は明るく弾んで、知り合いであろうと分かる。
階段の手すりから玄関を覗くと、客人がズカズカと階段の前に来た。
鮮やかな金髪をなびかせて、かなり不機嫌なその人は、僕にとっても知り合いだけど、前見た時と随分印象が違う気がした。
東紫「なぁーなぁー、お前ついに童貞卒業したの?なんか超お肌ツヤツヤになってっけど」
僕の考えと被る質問を兄がその人に向けたが、彼はガン無視で、華南の部屋の前で止まった。
ドアノブを回しても鍵が掛かってて空かない。それを知るやメッチャ怖い顔した彼は、ドアの向こうの人物に向かって吠えた。
むつ「華南!!開けろ!!」
むつさんの一声で、部屋の中からドタ!っと音がして、おそらく華南がベッドから落ちた。
続いてドタバタ音がして、ガチャリと鍵が空き、恐る恐るといったようすでドアが開いた。
華南「む、むつ?」
むつさんの鋭い眼光に、兄華南のビビリ顔の情けなさ…。上半身裸で下は短パンの兄、情けなさがいっそう際立つ。
そして僕は見た!部屋の中のベッドに茶髪のロングヘアーが裸で寝ている。背中越しの人物に、僕はなんだがすっごい見覚えがあった。
むつ「お前何で俺のエネマグラ持って帰ってんだ!!それになんで修二を持ち帰ってんだよ!!」
華南「わ!!むつ君むつくーん!!」
慌てて華南がむつさんの口を塞いだが、僕と東紫にははっきり聞こえた。
そうだ、あのベッドの後ろ姿、修二さんだ!
修二「ん…、むつぅ?」
むつさんの声にのっそり起き上がった修二さん、全裸です!しかも何!?あの気だるい色っぽさ!ドストライクです!!
修二「…はよ…ぅ…」
目が開いてなーい!!
まだ寝ぼけてるのか目をこすり、舌足らずに喋る。ほらほら!そんな色気振りまくから、むつさんと兄さんがガン見してるよ。
華南「北斗!ハウス!!」
突然俺の存在に気づいた華南が、首根っこを掴んでポイっと廊下に投げて、ドアをバタンと閉じる。
僕と兄の東紫は、もちろんドアにべったりと張り付いて、聞き耳を立てると、中からかすかに喘ぎ声が聞こえる。
やっぱり…兄さんの本命ってあの2人…、修二さんとむつさん!!
そして思い出す。色っぽい修二さん
の気だるい寝ぼけた表情、エロい!…ってか…あのエロいの欲しい…
東紫「いいなぁー、むつくん可愛いなぁー、女だったら超好みなのにぃー。ってか華南ってモーホーだったの?年上のお姉さんはどうしたんだろ?男ってそんなイイの?」
僕とは正反対に近い、イケイケ元気系が好きな兄、東紫は人指し指を咥えて拗ねるような声を出す。
っていうか、この場合、どういう組み合わせなのだろうか?華南×修二は見て取れる。そこにむつさんってどうなるの?華南とむつさんで修二さんを抱いてるの?でもこないだ華南は抜く時「むつ、修二」って言ってた…。それなら、あの、金髪強面むつさんもネコ?………イイ…かも。
いいなぁー、欲しいなぁ〜。
首輪とかどっちがつけても似合そう…。
耳と尻尾付けたら可愛いだろうなぁー。むつさんは犬で、修二さんは猫か?どんな風に鳴くのかな?
イイなぁ、ほしいなぁ〜。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
175 / 1004