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俺たちに射す斜陽〜華南〜
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修二の瞳は揺らがずこちらを見ていた。
俺が、修二の様子を伺ってる間に、むつが動く。
むつ「修二、こっち見てみろ」
むつに言われて、修二がむつを真っ直ぐ見つめる。真剣で睨むようなむつの瞳に見られても、修二の瞳は揺らがない。
むつには見えているのだろうか?
〝修二の発作的に曇る瞳〟か、そうでないのか?
言葉少なに語った修二の気持ちを、本心だとして、今この場で抱くのは簡単だ。でも百目鬼の言った言葉がウソでないなら、修二はセックスになんらかの抵抗を感じている。
今までも、そういえば修二からセックスしたいって言ったことがない…。
いつも「待って」から入るのは、本当はセックスに抵抗があるから?
それとも、本当に恥ずかしいから?
修二の過去を知ってるせいか、修二の言葉には裏があるような気がして仕方がない。むつが何も知らないで言った、雲の上の頂上を目指すには、本当に大変な道のりになりそうだ。
結局俺は、動けないでいた。
むつは、修二を見つめたまま、修二の胸に顔を寄せる。ワイシャツをたくし上げられてあらわになってる胸の谷間の少しくぼんだような溝に唇先を寄せ、修二を見上げながら、ペロッと舐めた。
ピクッと修二が反応して、その瞳にはみるみる欲情の色が広がっていく。うなじから広がる赤みが、首を染め、頬を染める。
それを確認したむつは、スッと顔を寄せ、修二の唇にくちづけた。自分の目の前で愛らしい恋人の2人が官能的に絡み合う。
ゆっくりと確かめるようにキスを深めて、むつが修二を抱き寄せる。肌と肌が合わさる下半身は、お互いのものをこすり合わせるように腰をくねらせてキスの合間に甘い吐息が漏れ出した。
修二もむつを抱きしめる。
たくし上げていたワイシャツが上がったまま、合わさった胸がむつの体温を確かめるように合わさったまま離れない。
修二「ん…はぁ…、むつ…」
むつ「…しゅ…じ……ぅん」
合わさる2人のものを修二が握り込み、上下に動かし出すと、切羽詰まっていたのか、むつがブルっと震えて刹那げな声を漏らして歯を食いしばった。
むつ「っムリ!ッ〜〜〜!!」
修二「ッ……ぁはぁあ!」
2人ほぼ同時に弾けて、修二の手を白く汚した。
ホテルに入って4時間近く、触れ合うことで溜まっていた気持ちが、早くもキスだけで弾けてしまった。
むつが注意深く修二の表情を覗き込む。
唇を寄せると、今度は修二がむつに吸い付いた。子猫みたいに舌先だけ絡めたり、擦り寄るみたいにしながら、触れるだけのキスを繰り返し。味わうみたいにゆっくりとお互いの唇をはんで、舌を這わせてそれを吸い上げる。
修二の瞳が完全に欲情に染まった頃、むつが俺に視線を送ってきた。修二の唇と自分の唇を交互に人差し指でチョンチョンとしてから唇を尖らせた。
むつが何を言いたいのか分かって、俺も2人に顔を寄せる。修二の右にむつが、左側に俺が近づき、むつと視線を交わして、2人で修二の唇に同時に口づけた。
むにゅっと柔らかい感触に包まれる。一人一人としてる時と違って触れる面積が広いからだろうか?とても気持ち良くてくすぐったい。
触れてるだけのキスから、むつが小鳥のキスになって、子供のキスみたいに小さくチュッチュッと可愛いリップ音を立てる。そのうちむつと俺の2人は、舌先で触れ合って、滑るようにお互い修二の首に舌を這わせて修二を押し倒した。
むつが修二の右胸に吸い付くと、修二の体がピクンと跳ねる。俺は赤いうなじがさらに赤くなるのを眺めながら唇を這わせて首を下りていくと、急に修二が俺の腕を掴んだ。
華南「!」
修二「…」
ぎゅっと力が入っただけで、何も言わないし、こちらを見てもいない。修二から唇を離すと、修二の手も俺から離れた。
あっ、そういうことか…。
『舐めときゃいい』
その原因が左肩にあると思った俺は、左肩を通過して左の胸に舌を這わせた。
修二「あっ!…んぅ」
むつ「…1人でしてないってマジなのな、修二のさっきっから、先走り止まんないじゃん」
修二「う…」
むつの言葉に修二が真っ赤になって足を閉じる。むつはベッドの枕元に置かれたローションを取って、閉じられた場所に垂らした。
冷たいのか、一瞬だけ修二が眉を寄せる。
むつ「もう一回イっとく?」
そう言ってローションまみれの修二のものを扱き出した。
修二「ぁあ!…あッ!むつ!…むつも!」
むつ「俺、風呂で一回抜いたから」
ああ、考えてることは一緒だね。
むつがスピードを早めてグチュグチュ音を立てると、修二は腰を浮かして跳ねる。
修二「あ!あ!ダメ…ダメ…イくっ!!」
内腿を痙攣させながら、むつの手で呆気なくイかされて、ドサリとベッドへ沈み、肩で息をしている修二。
本当に溜まってたみたいで、2度目の射精も、早くて色が濃かった。
俺は、確かめたくても聞けなかったことを確かめるために、そっと修二の下半身に手を伸ばす。ローションを手に塗りつけながら、ヌルヌルと滑らせて、後ろへ潜り込ませる。
蕾に触れた瞬間、修二がビクンと跳ねた。
それが、警戒心からきたのか、感じて震えたのか分からなくて、修二の顔を覗き込む。修二は濡れた瞳でこちらを見ていて、下半身に伸ばした方じゃない俺の腕をそっと握ってきた。
修二「…ゆっくりシて…」
色っぽく囁かれたが、それがどっちを意味しているのか迷う。「久し振りだから」なのか、「乱暴された後だから」なのか…。
人差し指をゆっくり差し込むと、指はすんなり入っていった。
華南「…」
冷たいものが、心の中を伝う。
2本目もすんなり飲み込まれて、絶望感に包まれた。
中をゆっくりほぐしていくが、その必要がないように中は柔らかくて、「何もなかった」と言った修二の言葉は嘘だと言わざる得ない。
百目鬼に対する怒りがふつふつと湧き上がる。その時…
修二「痛っ」
修二の言葉にはハッとした。
指を3本に増やしたところで、修二が痛がった、百目鬼への怒りから、少し乱暴になってしまっていた。
華南「あっ、ごめん!」
むつ「なにやってんの華南」
華南「ごめん…、あっ…え?」
修二「華南…ゆっくりだってば…」
修二に指を3本入れたら、ギチギチになっていた、乱暴にしたからだと思ってゆっくりほぐそうとしても、なかなかきつくて入っていかない。いつもは、順番にほぐせば、指が4本楽に入って行くのに、3本がやっとといったとこだ。
驚きに少しぼっとしてると、修二が、俺に触れてきた。
修二「〝僕は大丈夫だから〟だから、ゆっくりお願いします」
言葉の意味が分かって、込み上がってきた感情を抑えることができずに、指を引き抜いて修二にガバッと抱きついた。
むつが見てるのも構わず、修二の首に腕を回して、言葉にはしなかったけど、心の中で『よかった、よかった』と何度も繰り返した。
むつ「…華南?」
華南「あ!」
むつ「どうした?」
華南「…修二が…エロくて!…うっかり突っ込みたくなっちまって!!危ない危ない…」
むつ「うわー、さすが性欲魔人」
むつはそう言いながら、修二の中に指を入れる。
修二「んあ…」
むつ「へー、してないと閉じちゃうって本当なんだな…」
修二「あっ…あっ…」
むつ「今日は華南は無理じゃね?そんなデカチン入れたら裂けちゃうんじゃん?俺で我慢したら?」
そう言ったむつが自分のお尻をこちらに向けてきた。
むつ「準備しといたから」
ぷるんとしたむつの可愛いお尻に、急激に血が騒いだ。
むつさーん!!
修二「あっ…」
むつ「ゲッ…」
タラリと鼻の下に温かいものが垂れた。
修二「ティッシュ、ティッシュ!」
むつ「お前ほんとケダモノな…」
2週間以上の禁欲で、むつの可愛いお尻は刺激が強すぎました。ああ、さっき2回抜いとけば良かった…。
鼻血が止まるのを待って仕切り直し。
十分ほぐし、仰向けの修二の中に、むつが入り込む。
修二「ふぁああ……んん…」
むつ「きっつ…」
華南「修二、平気?」
修二が瞳を潤ませてコクコク頷いた。挿れただけで気持ちいいのか、仰け反った体は小刻みに震えている。
今度は俺がむつの中に入り込む。柔らかく広がったむつの中に、すんなり俺のデカイのが入り込むと、むつが振り向いてはに噛んだ。
むつ「気持ちいいだろ?」
ぐはっ!…危ない!鼻血が再び出ちゃうところでした。むつは、最近、吉良さんにエロDVDを借りて、エッチの研究をしているらしい、そのことを思い出し、むつの一人エッチを想像してた、危なくイってしまうところだった。
久々に3人で繋がって、ゆっくり馴染むのを待った。
ゆっくり動き始めると、1番下の修二がビクビク震える。
修二「あっ…あっ…あっ…」
むつ「痛い?」
修二「…ぁあ…、む…つ…気持ちいい…」
修二の卑猥な響きに、むつの中がギュッと締まる。
修二はとんでるのか、普段口にしない言葉がポロポロ零れる。
修二「ッんん…、ギュッとして…、むつ…むつ…、気持ちいい…」
むつ「…ずりーよ…」
あまりに修二があられもなく喘ぐものだから、むつも俺も限界だった。
激しくしてるわけでは無いのに、満たされる快感がある。
むつ「…ばか…」
修二「…ぁあ…あん…むぅつ…もっと、もっとぉ…」
むつ「…ムリッ…イく!!」
華南「くッ…2人ともヤバイ…!!」
修二「ァ…ッぁあああ!!」
修二が弓なりに仰け反って、むつとほぼ同時に熱を放ち、むつの中の激しいし締め付けに、華南が遅れて熱を放ちながら、腰を押し込んだ。
むつ「ああぁ!…」
修二「はぁああ!…」
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
仲良く抱き合ったまま寝息を立てる2人。むつと修二。
2人はあのまま眠ってしまった。
2人の体を拭いたタオルをかたずけて、華南も抱き合う2人隣に横になる。
結局、修二はワイシャツとネクタイをしたままだった。
左肩が気になったが、伸ばしかけた手を止めて、修二の乱れた髪を耳にかけてやる。
寝顔は穏やかで。
スることを選択して正解だったのか…
そうであって欲しい。
そうして、華南は、2人を抱いて、瞼をゆっくり閉じた。
静かに訪れる夜と一緒に3人は、幸せな温もりに囲まれて眠りについた。
ーピロリン♪
携帯の着信音が鳴る。
アドレスに記入の無い相手のようで、メールアドレスが表記される。そして、それと一緒にタイトルが流れた。
《件名:修二へ》……
それは、あの男からだった。
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