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体育祭と俺たち〜華南〜
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華南「マキ!てめーは…」
声を荒げた俺の腕に、マキはスルッと腕を通してしなだれかかってきた。
マキ「君達ってぇ、上手くいってないのぉ?」
俺の睨みにまったく動じず、マキは相変わらずマイペースに喋る。俺の顔を覗き込むように可愛い顔で上目遣いをしながら「何で?どうして?」と子供みたいに質問してくる。
マキ「なんか、会うたび君ら欲求不満じゃない?」
華南「ッ…。こっちにはこっちの事情があるんだよ」
マキは俺の答えが気に食わないみたいで思いっきり不満そうにした。
マキ「えー、俺だったら誘わなきゃ襲ってこない彼氏とは別れるなぁー」
華南「はぁ?俺らはそれだけで付き合ってんじゃないんだよ」
マキ「…ふーん。釣った魚に餌やらないんだ、じゃ、俺が代わりに餌やるよ?」
華南「お前、俺の話し聞いてないだろ」
マキ「あは♪、俺は釣った魚はたっぷり脂がのるように肥えさせて毎日可愛がるよぉ♪、ダーリン」
華南「ダーリン言うな!」
マキ「むつも修二も食べごろなのに、もったいない、掻っ攫われても知らないよ」
怪しく光るたれ目の瞳。左の下の涙ボクロが色香を漂わせて迫ってきた。
むつ「いつまでくっついてる!」
マキを横から引き剥がしたむつは、火照った顔で不機嫌に眉を寄せる。
急に動いたから、寄りかかってた修二がふらつき、直ぐに支えてやろうとして右手を出したら、むつが俺から修二を遠ざけた。
え?なんで?
むつ「今お前、修二に近付くな」
華南「え〜〜」
かなりマジ顔で言うもんだから、グサリときた。
マキ「ふふふ」
マキがなんかしたんだろうことは一目瞭然。何故か、むつは俺を避けるように修二を運んで席に戻る。
え〜!。
むつく〜〜〜ん!
結局、高校生活最後の体育祭だったのに、思い出といったら、60%をマキが占め、残りはむつの女装で俺の脳に刻まれた。
最後の種目クラス対抗リレーでは、1年は赤組雷太のクラスが、2年は白組が、3年は俺のクラスの青組が取り。総合でも俺のいる青組が優勝した。
ってか、雷太はいつの間にか戻ってきていて、陣地の隅で小さくなっていた。
マキの奴、いったい雷太にどんな淫らなイタズラをしたんだ?マジ怖い。
閉会式が済むと、いつの間にかマキがいなくなっていた。
あいつは、いったい何しに来たんだ…、毎回謎だ。
帰り道、俺はむつと修二の鞄を持って歩いた。相変わらず修二には近づかせてもらえない。
むつ「今日、華南の家は皆帰ってくるのか?」
華南「え?、あー、西牙(さいが)は帰らないな、東紫(とうし)はよく分からないが、北斗は夜7時まで帰ってこねーよ」
むつ「じゃ、華南の家行くぞ」
突然の提案に驚いたが、不在を確認するってことは…つまりソウイウ事ですよね?
ちょっとドキドキとした高ぶりを隠して、分かったと返事をした。
その後、むつも修二も俺の家に着くまで無言で、修二はずっと顔が赤らんでいた。
家に着くなり、むつは俺の家を我が物顔で歩き、修二を風呂に突っ込んだ。
華南「…まさか、マキの奴…」
むつ「ちげーよ、香水落とさせてんの。次は俺が落としに入る」
華南「香水?」
そう言われて首を捻る。2人から香水の香りを感じなかった。俺は、むつに近づき首回りを嗅いでみた。
あっ、コレ俺が使ってるやつだ…。同んなじだから気がつかなかった。ん?なんで俺と同じ香水?なんで風呂?え?もしかして2人とも俺のつけてる香水嫌いだった!?俺臭い?
華南「え!?臭い?ごめん」
俺が慌てて謝ると、むつは何故かキョトンとした。
むつ「ん?臭い?何が?」
華南「え、俺の付けてる香水嫌いな匂いだから風呂入るんだろう?」
むつ「は?ちげーよ、勃っちまうから落とすの」
はい?今なんて?
むつ「もう、大変だったんだぜ。修二なんか腰砕けの濡れ濡れにしちゃってさぁー。俺は修二ほどじゃないけど、おかげでスカートもスパッツも汚れちまうし、アレ借り物なんだぜ、勘弁して欲しいよ」
はーいー⁇⁇
え?え?えーーー!?
何々ーーー!!??
刺激的な単語が並びすぎて、俺の脳みそじゃ処理できないよむつ君!!
なんてったのぉ!?
それに、なんか端折ってるよね?だいぶ過程を端折ってるよね!?
何されたの!?マキとかゆう淫獣にどこをどんな風にされたというの!?
しかもアレですよね!スカートとスパッツが汚れたって言いましたよね!?ってことは!つまり!チアガール格好で!服が汚れるようなことしたってことですよねぇ!?
華南「むつ!!」
俺は勢いのままに、むつの腕を掴んで壁に押し付けていた。
むつ「いってーなー」
華南「マキに何された!?」
むつ「何も」
華南「嘘をつけ嘘を!何もされなくて服が汚れるかぁ!」
むつ「手は出してきてねぇーよ、まぁ、確かに何もされてないわけじゃないけどさぁ…、言葉責め?」
こ・と・ば・ぜ・め!?
むつ「後は、修二がよがってた」
いやー!!
むつ「修二のやつさぁ、華南の使ってる香水体操着にかけられただけで赤くなりやがって、マキの奴が『こうするといつでも華南に抱きしめられてるみたいでしょ』っとかエロい顔で言いやがってさぁ、『いつもどんな風にいじってもらってるの?』とか『どうされてイかされるの?』とかもうずっと質問攻めでさぁ、挙句は『こんなに大きくしちゃって、可哀想に溜まってるんだね、見ててあげるから1人でやってみてよ』とか言いやがって」
はぁーーー!?!?
俺も見たい!!
じゃなかった。
何やってんじゃマキィーー!!
華南「で!?むつはチアガールの格好で何して汚したの!?」
むつ「ああ、修二が可哀想だったから一緒にヌいてやった」
むつくーーーーーん!!!!
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