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俺たちの秘密〜むつ〜
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俺の拳を軽々受け止めた百目鬼が、握った手に力を込める。
なんて馬鹿力なんだ!手が潰れちまう!
あまりの握力に俺の顔が歪む。
その瞬間、百目鬼の腕に修二が飛びついた。
修二「駄目!」
百目鬼「ふっ」
かじりつくように腕にまとまりついた修二を鼻で笑って、後頭部の髪を鷲掴みにして引き剥がす。
修二「ッ!」
むつ「汚ねぇ手を離せ!!」
苦痛にゆがんだ修二の顔を見て、百目鬼が俺にニヤリと笑った。
百目鬼「修二が何でこんなに髪長いか知ってるか?」
むつ「は?」
百目鬼「くっくっく、知る訳ないな」
喉の奥で心底楽しそうに笑って、修二の髪をギリっと引いて顔を寄せようとしやがったから、左手で反撃したが、これも弾かれ、弾みで修二が床に倒れこむ。
むつ「しゅ…」
抱き起こそうとしたらすかさず百目鬼に足を取られひっくり返され、首の付け根を踏みつけられた。
むつ「グッ!」
駄目だ、息が…。
リーチが違いすぎる。それにこいつは受けてばかりで俺とやり合う気がない!チキショウ!!
百目鬼「小柄だと向かってくるのは大変だろう?」
修二「やめて!神さん!!」
百目鬼「どうした?もう澄ました顔は辞めたのか?」
くっ…踏みつけられてて声が…息が…、
ギリギリ体重をかけられて、その足を引いても叩いても動かず、両手で掴んでなんとかしようとしてもびくともしない…
苦しさに歪んだ俺の顔を見て、修二の目がスッと冷めていく。
苦しそう泣きそうだった顔が、感情が、無かったかのように隠されていく。
修二「…見たかったんだろ?あんたに泣いてすがる僕が…」
百目鬼「くっく…泣いてない癖に。まだそんな口聞けたんだな?」
修二「むつを離してよ、むつまで傷付けるなら、僕ちゃん舌噛むよ?」
百目鬼「華南のことは誤解だっつーのに。お前が舌噛んだら、むつを代わりにペットにしてやるよ」
修二「…」
百目鬼「睨むなよ、イっちまいそうだ」
修二「…分かった。もう逃げないから、むつを解放して」
ッ…声が出ない!やめろ!逃げろ修二!!
百目鬼「お前が泣いたら解放してやるよ」
修二「2度とむつと華南に手を出さないなら、僕を好きにしていいから」
そんな約束するな!!こんなやつの言いなりなんて無事でいられるわけねぇだろ!?
ぜってぇ許さねぇ、ぜってぇー触らせるもんか!!
百目鬼「本当かな?」
修二「フェラでもしようか?」
百目鬼「魅力的だが、噛みつかれちゃかなわない、服脱いで準備しろよ」
修二「…わかった」
ッ!
馬鹿野郎!何やってんだ!脱ぐな!こんなやつすぐぶっ飛ばして…
暴れても暴れても喉が締まる一方で、意識まで盲ろうとしだす。
修二は百目鬼と俺の目の前で服のボタンを眈々外して、白い胸と色づく乳首がチラリと見える。
やめろ!ヤメロ!ヤメロ!!
ボタンを外したシャツの隙間に、百目鬼の手が滑り込み、修二の胸をまさぐって摘む。
修二「んっ…」
チキショウ!!修二をキタネェ手で汚すんじゃねぇ!!!
修二「…触るんなら足どかせよ」
百目鬼「ズボン脱いだら考えてやるよ」
再び胸をまさぐって、俺の目の前で修二を抱き寄せる。
こんなことが許せるわけない!
こんなこと許さない!!
…しゅう…じ…に!!
むつ「ッわ…んな゛!!」
ーブス!
百目鬼「グッ!!!」
咄嗟に制服の名札の針で百目鬼のふくらはぎをブスリと刺した。
百目鬼はその場に倒れこみ、俺は目の前で唖然とした修二の腕を掴んで引きずるように部屋の外へ連れ出した。
百目鬼「待て!!」
怒声を部屋から響かせる百目鬼を振り返らず、エレベーターに飛び乗る。
ドアが閉まる瞬間、百目鬼が部屋から出てきたのが見えた。
ーガコン
扉が閉まって下降を始めると、一息着くどころか、修二が百目鬼の元にも戻ると言い出した。
修二「むつは逃げて、僕は一緒に行けない」
俺の手を振りほどこうとする修二をコーナーに追い込む。
むつ「ふざけんな!!俺を守ってるつもりか!?ぁあ?!俺を守ろうなんて100年はェーんだよ!ぜってぇ離さないぞ!!」
修二「むつ!!」
むつ「このままで済むと思うなよ!全部説明してもらうからな!!」
ビクッと怯えたように後ずさる修二。
百目鬼に虚勢を張るために取り繕った仮面が歪む。
このままじゃ話にならない!
ーポン!
エレベーターが1階にたどり着き、扉が開く時間も惜しくて押しのけて修二を引っ張り出す。
飛び出した瞬間
フロントロビーにいた人物と目が合った。
むつ「ッ!!」
ーポン!
背後でエレベーター到着した音。
振り返ると。
鋭い眼光の百目鬼が降りてきた。
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