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俺たちの秘密〜修二〜
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百目鬼「俺は、居場所が知りたいなら中に入れって言ったぜ?」
彼は悠然と煙草をふかし、笑みさえ浮かべて僕を見る。
彼の目が〝信じないお前が悪い〟と言っている。
僕は、むつを人質にされて冷静さを失っていた。
僕…今…百目鬼と何を話した?
僕は何を口走った?
それすら思い出せない。
むつの唖然とした表情。
怖い…むつの次の言葉が怖い…
むつ「…しゅう…じ?」
名前を呼ばれただけなのに、ビクッと肩が大きく震えた。
むつ「…あ…」
むつが言葉に詰まった。
どうしようどうしよう。
頭が混乱する、手も足も動かない。
どうしようどうしよう。
むつ「…先週…百目鬼さんと出掛けた後、修二は怪我して帰って来た…、百目鬼さんがやったの?」
百目鬼「あぁ…歯型のこと?」
思考が停止している頭に、百目鬼さんの言葉が響く。
駄目だ、ここから出なきゃ、どんどん嘘の修正が出来なくなる。
鋭い目でむつが僕を見る。でも後ろめたい僕は自然と視線が落ちてしまう。
混乱から怒りの影がむつから見え始め、手を払われるの覚悟でむつの腕を引く。
喉がカラカラで掠れた声がでた。
修二「…むつ…家で説明する…。帰ろう…」
手が震える。
吐きそうだ。
怖い怖い怖い
この手を払われて、軽蔑の眼差しを向けられたら、きっとココに立っては居られない。
そんな僕のむき出しの感情を、百目鬼さんが嬉しそうに眺めているのが分かる。
百目鬼「むつ君、帰ってもいいけど、修二から本当のことなんか聞けないぜ?ここにいれば、俺が教えてやる」
むつ「はぁ?!どうせ、あんたが…修二を無理矢理…」
百目鬼「無理矢理?…」
百目鬼さんが、僕を見透かして次から次に余計なことを言っている。でも、ここで下手に弁解しても、さらに百目鬼さんに余計なことを言わせるだけだ。ここは黙ってむつを外に連れ出すことが先決、もう、自分の淫らな行為を隠せておけるとは思わない。
むつ「修二!何で黙ってる!?」
むつに怒鳴りつけられ、再び思考が停止する。うつむいた顔が上げられず背けた。
修二「…帰ろう…むつ…」
絞り出した声。手はまだ振りほどかれていないが、むつがイラついてるのが分かる。
むつの腕を引いても、むつは動いてくれない。
むつ「あんた、修二のこと狙ってるの?」
百目鬼「修二を返してもらおうと思ってね。気持ちも確かめた」
むつ「はぁ?気持ち?修二があんたに気持ちがあるわけないじゃん、修二は俺にベタ惚れなんだぜ?勃たせたイかせたって、薬か何か使って無理矢理修二をいじったんだろ!?」
シラフだよ。
百目鬼「薬?そんなもの使ってないよ、修二は俺の手に馴染んでてとっても感じやすい体してるからね。俺に触られるとトロトロになる」
そう、僕の体のことで百目鬼の知らないことなんてない。
体だけじゃない、彼は、僕の心の弱点もよく知っている。
むつ「ならないね」
ゴメンねむつ。なるんだよ。
百目鬼「…なんなら証明してやる」
彼の言葉に嫌な予感がした。立ち上がり、僕達に近づく。咄嗟にむつが僕の前に立ったが、百目鬼に片手で軽々持ち上げられてベットに投げつけられた。
修二「むつ!!」
百目鬼「お前はコッチ」
髪を掴まれ、百目鬼が上着のポケットから出した物にギョッとした。
修二「痛ッ!…ッ!やだ!それはやだ!!」
百目鬼は僕を捕まえて床にうつ伏せに押さえつけ、暴れる僕の首に例のものを取り付ける。
むつ「修二を返せ!!」
むつに向き合うように抱き起こされて、百目鬼は僕を後ろから羽交い締めにして撫で回す。胸と股間をまさぐられ、嫌でも快感がせり上がってくる。
修二「やめろ!や…」
百目鬼「見ろ」
僕には赤い首輪がつけられ、すでに反応した部分を強調するように撫でられて、必死に足を閉じようとしたが、それは叶えてもらえない。
修二「やだ!やめて!!」
イヤだイヤだイヤだ!こんなので感じたくない!こんなのむつに見られたくない!!
暴れても暴れても、撫でられた場所から快感が生まれる。乱暴に付けられた首輪がいつもよりきつくて嫌でもそれが有るのを感じてしまう。
嫌!嫌!嫌だ!!嫌!!!
ビクビクと腰が震えて、快感に支配される。ジワリと自分のが溢れて下着の中でネチョネチョ卑猥な音をたて始める。
修二「んん…ッ…ぁあっ…やだ!」
むつ「修二に触んな!!」
むつが止めようとして百目鬼に殴りかかると、百目鬼はひらりとかわし、僕の首輪を強く引いて引きずった。
修二「痛ッ!ッ…」
首輪が締まって痛がるのを見て、むつがたじろぐ。
僕はといえば、締まる首輪にも、百目鬼の手にも、耳にかかる吐息にも感じて後ろまで疼き出す。そんな僕の体を知り尽くした百目鬼が、むつと対峙しながら、僕の股に膝を差し込んできて刺激してきた。
むつに見られているのに、ゾクゾクと広がる快感、嫌悪する吐き気、でも吐けない、むつの目に汚いものは見せられない。
僕の心は引き裂かれ。それを見て百目鬼の欲望が益々加速する。
修二「ぅ…んん…アッ!…ぁあ」
百目鬼「どう?喜んでるだろ?」
むつ「あんたバカだろ!道具使ってイイようにしてるだけじゃんか!道具の力であんたの力じゃない!」
百目鬼「!」
むつ「修二のことなんも分かってないな!修二は乱暴なのより甘々の方が感じるんだよ、あんたのは自己満だ」
むつの反論はむつらしくて。
こんな状態なのに心に届く。
むつ「道具使わなきゃイかせられねぇ勘違い野郎が!引っ込んでろ!!」
百目鬼「何も知らねぇのは、てめぇーだ。お前だけ何も聞かされてないんだからな!」
『壊してやる、ヤりたいだけの癖に』
百目鬼は確かに、耳元でそう呟いた。
低く唸った百目鬼に、僕は必死にもがいて暴れたが、百目鬼は止まらない。
百目鬼「中学生の修二が何度お前の言葉に傷ついたか」
修二「ちょっ!やめろ!」
むつは悪くない!むつは普通にしていただけ、僕が勝手に傷ついたんだ!
止めたいのに髪を掴まれ腕を取られて動けない。
百目鬼「お前の隣が苦しいって言うこいつを俺が慰めて仕込んだんだ」
むつの目が見開かれた。
違う!違う!幸せなんだ!幸せだから…痛むことがあっただけ…
今は違う!
修二「黙れ!違う!」
みるみるむつの顔色が変わる。
百目鬼「お前の代わりに俺が、修二の体を開発してやった」
修二「やめて!言わないで!!」
全部言うつもりだ!この人全部ぶちまける気なんだ!言わないで!お願い!
百目鬼「元々どんなことにも感じる淫乱だったがな、誰にでも強請って股開きやがる」
むつ「なッ!」
むつの眉が歪んで一歩後ずさる。
やめて!やめて!
むつはSMの男同士のエロDVDを見て『男同士なんて気持ち悪い』『SMで感じるなんてドン引きだ』『勃たないしキモい』と言っていた。
むつは元々男が好きな訳じゃない。きっと今もそうだ。男女もののエロDVDを見てヌいていたし、他の男とエッチなんで考えられないと言ってた。
どうしてかは分からないけど、僕には性的欲求を感じてくれて。
僕で〝脱童貞〟したし、初めての快感に連動して勃っちゃうのかもしれない。むつは少女漫画を読んだりするから〝初めて〟にちょっとした憧れを持ってた。むつが時々こぼしていたのは〝美人系で黒髪長めストレートで勉強できるタイプの清楚系と初めて同志で優しく〟が憧れだった。なのに、現実は、マキに無理やり男の僕とヤらされて、きっとガッカリさせた。だから、せめてそれ以上ガッカリさせたくなかった。
初めての相手が男で、しかも使われすぎていろんなやつに感じる汚い穴で、むつの軽蔑する陵辱によがる体だったなんて、気持ち悪いに決まってる。
むつに奇跡的に芽生えた僕への好意もきっと消し飛ぶ。
修二「やめて!!聞かないでむつ!!」
百目鬼「華南は知ってるみたいだが、お前は何も知らない!」
耳を塞いで!聞かないで!
むつにおぞましいことを言わないで!
むつを傷つけるな!!
むつを傷つけるな!!
修二「やめてぇ!!」
百目鬼「お前の知らないところで…」
むつを傷つけないで!!
修二「いやだぁ!!」
百目鬼「俺をお前の代わりに咥え込んで」
やめて!やめてやめてやめて!!
修二「どうめきさん!!やめて!神さん!!」
百目鬼「更に他を探そうとしやがったから紹介してやった」
僕が悪かった!僕が悪かった!!
これ以上気持ち悪いことを言わないで!!
汚いことを言わないで!!
神さん!!!
修二「イヤッ!!黙れ!! 黙れ!!」
百目鬼「最後は自分から何本も咥え込んで喜んで股開いてやがった」
全て暴露され、立ってられない僕の体を、百目鬼が支えて引き上げ…
ニヤリと笑った。
嫌な予感がゾクっと背筋に刺さる。
…ま…さ…か…
百目鬼の口が笑いながら息を吸い込む。
…や…
…めて…
それだけは……
…それだけは…やめ…
いや…
なんでもする…
…なんでもするからそれ以上言わないで…
修二「やめて!!やめてぇぇぇ!!」
掠れるほど叫んだのに届かない、百目鬼にすがりついても届かない。
百目鬼は心底楽しそうに口を開いた
修二「言っちゃダメぇぇー!!!!」
百目鬼「はじめは男達に犯されて泣いてお前に助けを求めたのにな」
むつ「 ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」
反射的に言葉の投げかけられた先を見る。
見たことないほどの絶望感に包まれたむつが、複雑に顔を歪めて、凍りついた
見開いた目は、乾くのも忘れて開きっぱなしで、見てるようで見てない瞳は僕と百目鬼を写していた。
イヤァアアぁあァァあああ!!!!
僕はガクンと膝から折れて崩れた…
(すっげー、中とろっとろじゃん)
(暴れるとどっか痛めちゃうぜ?)
(あー、超締まるー)
(ほら、勃ってる気持ちいだろ?)
(この子何か言ってるよ…神)
百目鬼(泣いてるのか?修二…)
修二(…て…)
百目鬼(修二)
修二(…たす……て……む…つ…)
どうして名前なんか呼んだんだ!!!
あの時の僕の口を塞いで二度と喋れなくしたい!!
殴って黙らせたい!!!
自業自得なのに!!!
図々しいにもほどがある!!!
首絞めて、黙らせて、二度と名前を呼べなくしたい!!!
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
僕なんか…
死ねばよかったんだ!!!
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