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俺たちを壊す媚薬〜修二〜7
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修二「ぅ…ぁ…やぁ…あぁっ…ッ」
ゾクゾクと快感が後から後から生まれてちょっとでも気を抜けば持って行かれそうだった。手で扱かれて、イきそうなのを何度も歯を食いしばって耐えた。
百目鬼「どうした、イっていいんだぞ」
修二「ッ…たくない…」
百目鬼「俺にはイかされたくないと…」
修二「ッたり前だ…」
体は抗えない快楽に支配されるが。
心は、どんどん軋んで嫌悪感が広がる…
こんな状態なのに、こんなに苦しいのに、自分の心が百目鬼を拒絶してることに安堵する。体は相変わらずどうしようもない淫乱だけど…、むつと華南以外を気持ち悪いと思えてることにホッとしてる自分がいる。
百目鬼「上等だ」
ギラリと光った百目鬼の瞳は、怒りと欲情の色に染まっていた。
百目鬼は、着ていたバスローブの紐で僕を縛って、バスタオルで目隠しした。
何やらゴソゴソ音がしてるのを聴きながら、バスローブの紐を解くのに必死になっていたら、戻ってきた百目鬼さんは足を掴んで開いて固定し僕のものをギュッと握り込んだ。
修二「いっ…あ!!」
百目鬼「暴れるな、怪我する」
ヒヤッと、自分の先端に冷たい小さいものを当てられて、僕はそれが何か分かって恐怖で全身硬直させる。
修二「ム、ムリ!!」
声を張り上げたら、フッと笑い声が聞こえてきて、大量のローションと共に激痛が走った!
修二「ッ!!!ーーーーーー!!!」
尿道に細いプラグを差し込まれ、悲鳴は声にならなくて、全身に力が入ってシーツを握りしめて震えた。
百目鬼「…久しぶりか?フッ、大丈夫すぐに良くなる」
興奮してる百目鬼の声が、言ったように、痛みは徐々に快感に変わっていく。尿道に細いプラグを埋め込まれ、中にある前立腺を刺激されて、悲鳴も抵抗も、全て快感に変わってしまう。
修二「あぁ!やぁ!ひぅ…じ…ああ!」
頭が痺れる…思考が回らない…熱い…
ヤダ…熱い…ムリ…痺れて…
ーパチン!
刺激によがってる間に、硬いものが僕のものに取り付けられ、百目鬼が僕から離れた。
でも、それを喜ぶには、体の熱と疼きが邪魔をする。
修二「…ぁ…」
思わず出た物欲しそうな声に、百目鬼がほくそ笑む。僕の目隠しのバスタオルを取って、愉快そうに、手に持っていた小さな鍵を見せてきた。
それは、今、僕につけた、貞操帯の鍵。
ステンレス性のリングと尿道プラグがつながったもので、根元をバンドで縛って南京錠で固定したもの。
熱がせき止められ、行き場のない熱が、体を回る。両手を縛られ、何もできず、噂れ出した思考に、悶えることしかできない。
百目鬼「悶えてろ、そのうちどうせ堕ちる」
修二「ッ!…ッ」
百目鬼「お前は、堕ちなきゃ本音を言わない頑固者だ、分かってる。あんなノンケの隣にいても、消えない不安に苛まれ、悲しい思いをするだけだ。別れが今じゃなきゃいいと言ってられるのは今だけだ」
修二「ッ…ぅっ…ッ…」
快感に意識をとばしたあと言ったことなんか、本音とは言えない。もちろん本音もあるけど、ほとんど抗う力はない。僕なんかは、ほとんど覚えてなんかない。
百目鬼「本当は逃げたくて逃げたくて、必死に堪えてる、どうせむつにも…いや、むつにこそ本音が言えなくて、苦しくて苦しくて、心は重くなってる一方だ。俺にしろ、俺なら 同類だ、お前に楽に息させてやる」
百目鬼さんは、本当に僕のことをよく知っている。
でも、逃げたいわけじゃない。
それに、僕は昔のままではない。少しだけど変わった。
百目鬼さんと向き合うのは、怖い、手が震える。昔の記憶に支配されそうで、ずっとできなかった。でも、僕は、追い出さなきゃいけない。
この人を、トラウマを…。
修二「百目鬼さん…いや、神さん」
お互いに目を逸らすのは終わりにしたい。
修二「あんたは大人だ。頭もいいから僕のことを分かってくれた。あの頃、正直な話し、神さんを好きになれたらと思った。…少しは特別な気持ちがあった。…僕が貴方に気持ちが有るんだと、いつ気づいたか知りたい?」
百目鬼「…いつだ?」
修二「輪姦された時だよ」
百目鬼「!!」
修二「最初の強姦以降あんたは本当に優しかった。セックスの時乱暴だから、それを取り返すみたいに昼間は優しかったし、むつの話しも聞いてくれた。何より、男のむつを好きでいることを〝好きになるのは自由だ〟と教えてくれた、だからあんたの隣は居心地良かった…。でも、あの日。キレたあんたは僕を犯して、男たちを呼んだ。僕は、男たちに犯された時、自分でもビックリするぐらい嫌悪感を感じた。それで気づいた。あんたに少しは気持ちがあったんだってね」
百目鬼「ッ…」
修二「でも、それも一瞬だ。あんたが言ったんだ。『お前の体は誰にでも感じる淫乱、気持ちなんて関係なく喜ぶ体だ』ってね。
神さん、あんたが僕に教えたんだ。僕があんたとセックスできたのは〝特別〟じゃなくて、僕が淫乱で感じやすい体なだけだって。
現に嫌がった割に、僕は男達に腰振って、強請って咥え込んだ。見てたろ?
それに、本当は、あんた気づいてたろ?……僕が輪姦された時、僕が神さんをどう思ってたのか、僕の反応で気づいてた。自分で壊したくせに…」
百目鬼「修二…」
修二「僕はあんたを恨まない、輪姦されたのは確かにトラウマになった、きっとこの先も消えない。でも、自業自得だ、僕が神さんを好きな人の代わりにした。あんたを恨むのはお門違いだし、僕がむつを好きでいられたのは、あんたの言葉があったからだ。だから、あんたに恨みはない。そして、トラウマがある限り、あんたを絶対好きにはならないし、あんたがむつや華南を超えることはあり得ない。あの2人は僕の〝特別〟だ」
百目鬼「そんなに、あいつらのセックスがいいのか」
修二「…僕がどんなに淫乱でも、愛が無くて誰とでも寝れたとしても、関係ない。むつと華南の事は、〝セックスする前から好きだった〟」
1度も、目をそらさず。百目鬼さんにすべてぶつけた。
これが僕の本音だ、そして百目鬼さんが目をそらしていること。
彼は、自分で壊したものを取り返そうと必死だった。
僕は、あの出来事から目をそらし続け、かたずけようとして、出来ずにいた。
でも、もう目をそらしてはいられない、この人に向き直って、終わらせなければならない。心に百目鬼さんを住まわせないと、華南と約束した。
百目鬼「……」
修二「僕は、神さんに躾けられたとうりの人間になった。神さんがこのまま僕を犯しても、何度抱いたとしても、僕は神さんを好きにはならない。ぼくが快感を感じるのは、僕は〝誰にでも感じる淫乱〟だからだ」
押し黙った百目鬼、彼を支配するのは、怒りか?悲しみか?
自分の発した言葉に大きなしっぺ返しを食らって。
百目鬼「…………躾け直してやる…」
修二「神さん!」
百目鬼「今から全部書き換えてやる!」
「…やれやれ、困ったご主人様だねぇ♪」
突然聞こえた声に、僕も百目鬼も驚いて、声のした方を振り返った。
「飼い犬に噛みつかれるようじゃ、躾ける側は向いてないね。ってか、そもそもペットの躾け方見誤ってる時点でダメダメだけど♪」
いつの間に部屋に入ったのか、寝室の入り口に寄りかかって立っていた人物は、不敵に微笑む。
どうやら、ずいぶん前からそこにいて、話を聞いていたようす…
僕らと目が合うと、彼は、いつもみたいにヘラヘラ微笑んだ。
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