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抱きしめる俺たち5
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僕が驚きで固まっていても、むつと華南は話しを続けている。
今後もバイト頑張るとか、僕ちゃんの兄貴に許可もらいに行くとか…、将来の職場から近い方がいいとか…。
…一緒に?
……一緒に住む…?
何度心の中で復唱しても、ちっともその言葉が入ってこない。
そんな僕と、華南の視線が交わる。華南は僕の様子に気がついているのに、何も言ってこない…。それどころか僕に微笑んだ。
華南の笑顔に、むつが1人で勝手に言ってるんじゃないってことが分かる。
…一緒に…住んで…
…一緒に…寝る…
…一緒に…起きて…
馬鹿みたいに繰り返して、何度か3人でお泊りして、3人で同じ布団で目が覚めたのを思い出す。
大抵3人で団子みたいにくっついて寝るから、僕は、早朝に目が覚めちゃう。
目を開けると、大抵むつか華南の顔がアップにあってドキドキして、そうなるとどうにも心臓がおさまんなくて、そんなのが毎日!?
待って待って!もたない!そんなのもたないよ!
それだけじゃない、むつがラブラブになる計画で、お弁当アーンしたりとか、手をつないだりとか…それも毎日ってことだよね!?
いや!ムリ!爆発しちゃう!!
そ、そ、それに、毎日一緒にいたら…、どうなるの?ぅ…ぇ…エッチとか…、ま、毎日するのかな?ま、毎日って…毎日って…
ムリ!ムリムリムリムリ!!!!
毎日なんてシたら僕ちゃんの心臓本当に爆発して、脳みそ溶けてなくなっちゃうよ!!
せ、せめて…1日置きにしてくれないと…。
僕の思考は1人迷走していた。
頭上で、フッと笑い声が漏れる。
華南「………さっきの調子じゃ、ごねるかと思ったけど……凄く嬉しそう…、それに何いやらしいこと考えてるの?修二君」
修二「…ふえ?」
修二は、真っ赤に赤面していた。
頬や耳にとどまらず、うなじも胸も赤々と染まり、はだけた場所から覗く胸がツンとしている。
むつ「まだ薬抜けてねぇーの?」
少し心配そうにしたむつに、頭の中を知られたくなくて、僕は慌てて取り繕う。
修二「そ、そうなのかもしれ…アンッ!」
突然胸が痺れて甘い声が出た。
華南「そうかぁ…まだ抜けてないのかぁ…」
分かってる癖に、華南はわざとらしい声を出して、僕ちゃんの胸に歯を立てる。
修二「あう!ダメ、あん…あっ…やぁあ」
キュンと心臓が収縮して、血が一気に体をめぐる。
胸を刺激されただけなのに、びっくりするぐらいの甘い痺れに体が熱くなった。
むつ「うわっ、マジ?じゃあまた、いっぱい中出ししなきゃじゃん」
修二「ぇええ!?」
自分が適当に言った言葉がそんな結果をもたらすとは思わなかった修二。
修二「ご、ごめん!!反省するから!ごめん華南!やめて!」
華南「謝る相手が違う」
修二「あん…やッ…、むつ!ごめん!ごめんなさい!」
華南のイタズラに悶えながら謝ると、むつは何のことか分からずキョトンとしてる。
修二「く、薬じゃないです!や、やめて華南!あっ…喋れない!」
華南「敏感過ぎなんだよ」
修二「ッ…」
解放してくれた華南をキッと睨むけど、華南はニヤリと笑った。
むつ「何がごめんなの?」
修二「ぅ…ッ………むつが…」
むつ「俺が?」
修二「ッ………ぃうから」
むつ「は?何?聞こえねぇよ」
修二「ぐッ…。一緒に住むって言うから!」
顔から火が出るくらい恥ずかしい。
僕が思わず怒鳴ると、むつがちょっと驚いて、それから…
二カッと笑った。
むつ「嬉しいだろー♪」
修二「ッ!!」
むつの眩しいくらいの笑顔。
華南「修二、どうなんだよ」
楽しそうな華南。
分かってる癖に、華南は僕の耳元で囁く。
華南「嬉しい?」
…。
……。
………。
顔は、もう真っ赤だ…
修二「嬉しい…」
この先、何があるか分からない…
僕たちは高校生で…
男同士で…
一緒に住むって言っても、約束しただけで…
本当に実現させるには色々大変だし、やらなきゃならないことがいっぱいある…
だけど…
もう…
何も考えられない…
だって…
僕の心の中……
もう、いっぱいで溢れてる…
修二「むつ、華南」
2人を両手で抱きしめる。
修二「2人が、好きだよ…」
華南「俺も、2人が大好きだよ」
むつ「俺も、真剣に好きだよ」
至近距離で見つめ合い。
自然と3人の唇が重なる…
華南、
むつ、
この唇が離れたらもう一度言わせて…。
大好き…だって…
。
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