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育む俺たち〜むつ〜
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修二をラブラブのメロメロにしたい。
俺のことを好きで好きで堪らないって感じにして、それを俺が甘やかして可愛がってやるんだ。
『行かないで、そばに居て』
『どうした?』
『ギュってして。離れたくない、ずっとこうやって抱きしめてて、そしたら不安が無くなっちゃうから』
『いいよ、ずっと抱きしめててやる』
愛「むつ君なんで私の部屋で少女漫画読んでるの?」
俺の妹の愛(まな)が、18時過ぎに制服姿で帰ってきた時。俺は、完全に寛いで床に寝そべり、少女漫画を熟読していた。
むつ「おかえり、お前遅くない?、どこ行ってたの?」
愛「部活に決まってるでしょ…ッて!むつ君私のベッドに乗ったでしょ!ヤダァ〜!」
俺を押しのけて、ベッドのシワを直す愛は、プリプリ怒り出した。
面倒くさい。
愛「女の子のベッドに乗るなんて最低!」
むつ「なぁなぁ、この漫画の続きは?」
愛「自己中…。それそこまでしか出てない」
むつ「チェッ…」
諦めてコミックを棚に戻す。
修二もこの主人公の女みたいに俺に甘えてこねぇかな。
新しいのを読もうと物色していると…
愛「ねぇ、むつ君、最近なんで少女漫画読み漁ってるの?」
むつ「んー?んー。理想の恋人像の研究?」
妹の愛は、俺の言葉に驚きを隠せない。
愛「少女漫画から何を学ぶの?」
むつ「ラブラブってどうゆうことか?」
俺は真面目に言ったのに、愛は盛大にため息ついた。
愛「はぁ〜。少女漫画なんかで学べるわけないじゃん。こんな女の子も、こんな王子様みたいな男の子もいる訳ないし。むつ君真逆じゃん」
むつ「だから!理想を勉強してんだろ!」
愛「…その考え全然理解できない。漫画の理想なんか勉強したって意味ないじゃん、彼女の理想を直接聞いた方がいいよ」
むつ「馬鹿だな、それじゃ意味ねぇんだよ、大人の男は察するんだよ。聞かずに察して、やってやるのがカッコイイんだろ?」
愛(少女漫画を参考にするのはカッコ悪くないの?)
むつ「例えば…この〝壁ドン〟とか?」
愛「え?」
俺は、妹の愛に近づいて、愛を壁際に追い詰める。
ードン
むつ「カッコイイだろ」
愛「えー…」
俺がカッコよく壁ドンしたのに、妹の愛は嫌そうな顔をしやがる。
その時、愛の部屋の扉が開いた。
純「愛、今の音な…に…」
現れたのは、弟の純。
純「お母さーん!むつ兄が愛を殴ろうとしてる!!」
むつ「何でだよ!!」
愛「むつ君、無駄なことしないで、彼女にどんなのがときめくか聞きなよ」
むつ「グッ…」
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華南「むつ、もうすぐ誕生日だな。何が欲しい?」
昼休み。いつものように修二の胸に寄りかかりながら、修二に抱っこしてもらってるみたいな体勢でお昼を食べていると、華南が突然そう言った。
むつ「欲しい物?ん〜」
華南「まぁ、欲しいものでも、やってほしいことでもいいんだけど」
むつ「突然言われても思いつかねぇよ…」
普段欲しい物があれこれあっても、いざ聞かれるとなかなか思いつかない。俺が悩んでると、華南はニタニタしながら言った。
華南「ちなみに俺の誕生日の時は、2人にやってもらいたいこと決まってるぜ」
修二「なんか、そのニヤついた顔からじゃ、僕ちゃん嫌な予感しかしないんだけど…」
修二が嫌そうに言ってるが、華南はますますニヤつく。
華南「大丈夫大丈夫、変なことじゃないぜ、デートしたいだけだよ」
むつ「デート?」
華南「そう、女装したむつと修二を両手に抱えてデートしてぇ〜」
修二「…」
むつ「 ゲッ!」
この変態!女装させてデートって、何がしてぇーんだよ!デートじゃなくていやらしいこと目的だろうが!!
むつ「デートじゃなくて、女装でヤりたいだけじゃん」
華南「違う違う、デートがしたいの。俺たち一緒に遊ぶけど、手をつないだりとか腕組んだりとか、キスしたりとか人前じゃできないじゃん。いっぺんベタベタのデートしてぇーなーって」
むつ「おー…」
手をつないだり、腕組んだり、人目をはばからずキスしたり!ラブラブデートか!俺もそれやりてぇー!
むつ「俺もそれがいい!」
華南「だめだよ」
むつ「何でだよ」
華南「俺の女装じゃ、男だってバレるし」
むつ「じゃあ、お前は普通でいいよ」
華南「だめだよ、そしたら俺とむつがイチャイチャできねーじゃん」
あっ、そっか。
それはそれで可哀想だ…。
じゃあ俺は何してもらう?
裸エプロン?
それも華南が微妙だな…
華南「…ごめん修二…嫌だった?」
女装話しで俺と華南が盛り上がってるのと対照的に、修二が黙ってるのを心配した華南。
俺も振り返って修二の顔を見た。
修二「ううん、誕生日だから、特別にね」
修二はニコッとキレイに笑った。
誕生日だから特別…
ってことは、嫌なのかな?
修二の女装めっちゃ良いのに…。
修二「むつも女装がいい?…いいよ」
むつ「んー」
女装はしてもらいたいけど、華南の女装は無いし。別のことにすっかな。まぁ、恥ずかしがってる修二の女装は萌えるんだけどなぁ…。
何がいいかな?
やってもらいたいこと…
やってもらいたいこと…
あっ!そうだ!
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