アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
育む俺たち〜華南〜
-
マキ「いらっしゃぁーい♪」
マキのマンションには、俺たちを待ちわびた様子のマキが、短すぎるホットパンツに生足で色気を振りまく小悪魔状態で待っていた。
お前はそのズボンしか持ってねぇーのか!
修二「マキ、遅くなってごめんね」
マキ「卒業おめでとう♪本当に超待った♪ウフ♪♪」
マキは怖いくらいの超笑顔で、ニコニコとしていて、企んでるのか笑ってるのか分からないスマイルで修二の腕にまとわりついて、部屋の中に案内する。
不敵な笑顔のマキに、修二が、今日はありがとう僕も楽しみにしてたよって言うと、マキの表情がふにゃっ照れる。
マキは、やはり修二にめっちゃ懐いている。
小悪魔的調教師の顔が覗かなければ、可愛いもんだ。クリスマス一緒に過ごしたあたりから…、あんな風な表情が増えた。
むつ「おい!そこ!イチャイチャすんな!浮気だぞ浮気!!」
吠えるむつに、マキはケラケラ笑う。
リビングに入ると、そこには、出前の料理がすでに並んでいて、うまそうな匂いが充満していた。
マキ「浮気中で〜す。そっちはお二人でどうぞ〜、寝室使っていいよぉ〜」
むつ「どうぞじゃねぇ!」
マキはケラケラ笑って楽しそうだ。
オープンキッチンにカラフルなプラスチックのコップが置いてある。修二に絡みついたままのマキが修二と2人で台所に移動して取りに行く。
むつはイライラしながら、ソファーにドッカリ座り、天井を見ながら言った。
むつ「チキショウ…、今日はただでさえムカつくことあったのに…」
マキ「何々?お礼参りでもされた?」
マキはこちらに背中を向けて冷蔵庫からジュースを出して修二に手渡す。修二は俺の方を見て苦笑いしてた。
むつ「百目鬼の野郎が学校まで来やがったんだよ!」
マキ「…………」
修二「!」
こちらを向いてた修二が、隣のマキを見て目を見開いて驚いた。
?、なんだ?
マキの表情は俺からは背中越しで見えない。
華南「どうした?」
疑問に思った俺が、冷蔵庫の前にいるマキに近づくと、修二がうろたえた。
修二「華南まっ…」
マキ「やっだぁーーー♪♪!」
突然、マキがオカマ口調で高い声を出す。頬のあたりに手を添えて、ブリブリしながら媚びるように話しかけてくる。
マキ「修二は固いのー♪、いいじゃんいいじゃん今日くらいぃ♪♪」
は?
マキの手の中には、カシスと書かれたお酒の瓶が握られていた。
マキ「大丈夫大丈夫♪」
修二「マキ」
マキ「一杯だけ、卒業祝いに、ねぇ〜♪」
修二「…」
普段のマキはこんな感じだから、そこを疑問には思わなかった。けれど、マキと喋ってる修二がおかしかったから、気になった。
華南「マキ?」
マキは、俺の方にゆっくりと振り返り、ニコォーッと笑う。その笑顔が、修二がチャンネルが変わった時の張り付いた笑顔にそっくりだった。
マキ「華南は飲むでしょ?」
華南「…マ」
マキ「今日のために買ったから、華南も修二も飲まなくて残ったら、むつ君に全部飲ませちゃおっかな♪♪」
そして、俺の耳元でこっそり囁く。
マキ「フフッ、むつに飲ませすぎて酔っ払ったら、またお尻狙われちゃうかもね♪♪」
ギクッ!!
俺は多分、引きつった顔をしたと思う。
修二が俺たちを見て、不思議そうにしている。俺がむつに掘られたのを、修二は多分知らない…。
マキは、巧みだった、隠すのがうまかった。でも、どこか似ている修二には隠しきれなかったんだろう。修二の様子で気付いた俺の話を遮った…。だから、したくない話なんだと解釈して、俺も、修二も言葉を噤む。
華南「修二、乾杯だけしないか?帰るまでにはアルコール抜けるし…」
修二「もー、ダメでしょ」
マキ「や〜ん♪修二くん真面目ぇ〜♪」
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
乾杯し、料理もそこそこ食べたころ、卒業の話しから、年齢の話しになった。
華南「マキが年下だって、未だに信じらんないんだよな…」
マキは、俺の言葉にニコニコしていて、修二は少し驚いた顔をしている。
え?何?
俺が疑問に思っていると、俺と同じ驚いた反応のむつが修二に聞いた。
むつ「なんだよ修二、その反応」
修二「…ぁ…2人は知らなかったんだね、マキは2年生だけど、僕ちゃんたちと同い年だよ。留学してた期間があるんだって」
むつ「はぁあ!?聞いてねーし!」
マキ「うん、聞かれてないからね♪」
むつ「なんで修二が知ってんだ」
マキ「僕と修二の仲だから♪♪」
むつ「はぁ!?修二は俺たちのだぞ!」
マキは、楽しそうに笑うから、むつがまた怒り出す。マキはむつが怒るって分かってて言葉を選んでる。マキはむつをよくからかって遊ぶ。でも、夏からちょくちょく遊ぶようになってからは、この2人、実は結構仲良しだったりする。喧嘩するほどなんとやら…ってね。
しかし、マキが同い年だったなんて…。
マキ「いいじゃんいいじゃん♪修二を一回貸してよぉ、僕はタチも出来るよぉ♪」
むつ「貸さねぇし!お前がタチかネコかどうでもいいし!お前には草食系の教師がいんだろうが!」
マキ「ああ、あの人?とっくに生徒とくっついたよ♪♪」
むつ「は?」
マキ「いやぁ、やっぱいいねぇ、片思いが報われる瞬間って♪♪幸せな気持ちになるね♪」
マキは本当に嬉しそうに話す。
むつ「お前、間違ってねぇか?お前は失恋したんだぞ…」
マキ「あは♪いいのいいの、僕は片思いが実る瞬間が大好物だから♪」
ケタケタと笑うマキを、むつは呆れてムスッとしながら見てる。
まぁ、マキの本当のところは知らないが、草食系教師にマキが恋してるとは思えなかったから、マキの反応も当然に思う…。
華南「マキは好きなやついないの?」
マキ「いるいる♪♪、修二でしょ、華南でしょ、オマケでむつ君♪」
むつ「オマケってなんだオマケって!」
また、誤魔化された。
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
【1時間後】
修二「ふにゃ…」
華南「誰だ、修二のジュースに酒混ぜたの!!」
マキ「僕じゃなーい」
むつ「おい!抜け駆けすんなよ!」
修二は、ソファーにくてッと横たわり、頬が赤い。
マキはすっとぼけてニコニコしてて。
むつは自白した。
まったく油断も隙もない!修二が酒弱いのむつは知ってるくせに!
華南「修二、寝るのか?」
俺が修二に近づくと、酒のせいでウルウルしてる愛らしい瞳が俺を見つめる。
修二「寝にゃい…」
華南「…半分寝てるだろ」
修二「起きてう、フフッ」
グッ…、何故、いたずらっ子みたいに微笑んで、舌足らずに喋る…、修二の目がめっちゃ艶っぽくなってるんですけど!!
修二のやつ、完全にスイッチ入ってる。
エロスイッチ!!
ハッ!そういえば、付き合ってから修二が酔っ払ったの見たことねぇ…。
何々?修二君は酔うとエロくなる子なの?
超危険!!
修二「かなぁん♪」
修二が俺の襟を掴んで軽く引く、近くなった修二から熱い視線を向けられ、吐息がもれる。
やめろー!艶っぽい声で名前を呼ぶんじゃありません!!近い!近いから!!
修二「かなぁん…」
甘い声で囁かれ、そのまま唇に吸い付かれた。
は、鼻血出そう…。
むつ「何あれ、超エロいんですけど」
マキ「あはは、可愛いね。普段セーブしてるからお酒でタガがはずれちゃったのかも♪」
むつ「華南ずりぃーよ俺も混ぜろ!」
マキ「あは♪僕も僕も♪」
あれ?なんかこのパターン。
嫌な予感がする…。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
410 / 1004