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番外編75ひと夜咲く純白の花の願い
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意味分かんない意味分かんない!!
意味分かんないしぃー!!
泊まる?!
泊まるって言ったよこの人!!
百目鬼さんは、絶句する僕に構わず、持ってきていた荷物を運び込む。
ボストンバッグと、スーパーの袋3つ、その中には食材がぎっしり入ってた。
何の躊躇もなく、僕の前を通過して家へ上がり込む。あまりの展開についていけなくて、唖然として口が開きっぱなし。
百目鬼「夕飯食ったか?」
マキ「何!?泊まる気!?」
百目鬼「ああ、左手不便だろ?暫く通うから」
マキ「は?!通う!?ちょっ!意味不なんだけど!!」
百目鬼「まぁ、インフルエンザの借りを返されると思って諦めろ」
マキ「や、やだ!!」
全力で否定したのに、百目鬼さんは家の奥に入り込み台所を見つけると中に食材を運び込む。
マキ「百目鬼さん!ここは先生の家だから!」
何とか理由を付けて泊まるのは止めてもらおうとしたけど、台所に入った百目鬼さんは流しの横に洗い終わった食器が2組あるのを見て、「夕飯は修二と食ったのか?」と聞いてきた。
マキ「そうそう、今日はもうすること無いから♪僕何とも無いし♪様子見なら済んだじゃん♪」
ダメダメ!今百目鬼さんと一つ屋根の下になんかなったら!僕絶対我慢できないよ!
絶対襲っちゃうよ!!
そんな僕の内心を知りしもない百目鬼さんは、僕を無視して、ほぼ空っぽの冷蔵庫に食材を詰め始める。
百目鬼「先生様に許可もらったぜ。お前の夜遊び報告したら二つ返事だったぞ」
マキ「ぇえーーーー!?!!!!!
ま、まさか怪我のこととか話したの?!」
それは非常にマズイ!!
百目鬼「ああ、報告した。先生様が帰るまで外出禁止だとさ、定期的に家に電話が来るからそれに出ないなら寮から自宅に戻すって言ってぞ」
ガァァーーーーン!!!!
ひ…
マキ「酷いよ!百目鬼さん!!」
涙目で訴えるけど、百目鬼さんは見向きもしない。淡々と話しながら、食材が仕舞い終わると空のビニール袋を持っていたボストンバッグに詰めてさらに衝撃の一言を放った。
百目鬼「夜は俺が見張り役。添い寝してやるよ、お前の部屋どこ?」
マキ「はぁ!?!!」
かつて…こんなにビックリの連続が起こることがあったろうか…。それぐらい僕は今、驚きに打ち砕かれそうだ。
添い寝!?添い寝の単語に驚きすぎて聞き逃しそうになったけど、見張り役って、先生に監視を頼まれたってこと?それで来たの?
仕事ってこと?
なら添い寝はマズイよ!
マキ「馬鹿じゃないの百目鬼さん!!何考えてるの!?襲われたいの!?」
百目鬼「2階だな」
マキ「はい、シ、カ、ト♪!」
文字通り無視した百目鬼さんは、さっさと2階に上がっていく。
な、何なの!?
我が道を行く百目鬼さんを止めようと、ズカズカ上がってく百目鬼さんを階段で追い抜いて、部屋の前に立ちはだかる。
マキ「絶対やだ!部屋はダメ!」
部屋には、決まった人間しか入った事がない。泉と先生と、昨日の修二だけ。
別に心を許した人間しか入れないとかってんじゃない、百目鬼さんがベッドに入ったら匂いが付くじゃん。百目鬼さんにまた拒絶された時、百目鬼さんの匂いのするベッドでは眠れない。その時はベッドを捨てなきゃならなくなる。でも、ここは先生の家だ、理由も話さずそんな事は出来ない。
百目鬼「……分かった。なら、何処ならいい?」
マキ「だからさ、僕もう寝るだけだし、僕の世話なんかしなくていいよ。絶対抜け出したりしないよ、僕、寮から出されるの絶対やだもん!それにこの怪我は百目鬼さんには関係ないし、さっきも言ったけど、僕は百目鬼さんと一緒にいたら…」
百目鬼「俺は、インフルエンザの時、お前に帰れって言った。だけどお前は帰らなかった。先生様が来た時も俺は帰れって言った。でも、お前は帰らなかった。〝病人はほっとけない、心配だから自分の為に残る〟とか何とか色々理由つけて残って看病してくれたろ」
マキ「そ、それとこれとは違うよ、インフルは動けないから看病したんであって、僕は左手が不便なだけで、動けるもん!」
百目鬼「ああ言えばこう言う」
どっちがだよ!!
百目鬼「まぁいい、じゃあ、その話しは後だ。先にやる事がある」
やること?
犯ること?
ハテナが飛んでると、2階から降りて、1階の診察室に連れ込まれた。
何考えてるかさっぱり分らない百目鬼さんに強引に診察ベッドに座らされ、百目鬼さんは扉をわざわざ閉めた。
え?
ええ?
もしかしてお医者さんプレイ?
ってか、昨日のキスで百目鬼さんもムラムラしてる的な♪?
もしかして、犯りたくて来た的な?
百目鬼「脱げよ」
あはは♪やだぁ百目鬼さんそんな睨みの効いた瞳で積極的♪
マキ「あは♪電気点いてると恥ずかしいな♪」
百目鬼「点いてなきゃお前の体が見れないだろ?」
な、何なのこの人!昨日までの百目鬼さんは何処にいっちゃったの?あんなに頑なだったのに…。
いや、僕にはすっごく美味しい展開なんだけど…昨日ので火照りっぱなしの僕はすっごく百目鬼さんとセックスしたいけど、今は明るいところで服を脱げない事情がある。
マキ「あはは♪百目鬼さん♪脱がないで着衣プレイにしない?」
百目鬼「しねぇーよ」
へらへら笑う僕をギロッと睨み、百目鬼さんが無理やり服を脱がしてきた。
マキ「あっ!百目鬼さん!脱ぐ、自分で脱ぐから♪電気消して♪」
百目鬼「往生際が悪いんだよ!」
左手が使えない僕は、悲しくもあっという間に上を脱がされてしまい、僕の体を見た百目鬼さんの眉間にさらにシワが寄った。
百目鬼「……やっぱりな」
僕の体には、百目鬼さんの付けた跡の他に、デカイ青あざが2つ。
昨日4人とやり合った時に付いたものだった。
百目鬼「なんで昨日医者に行った時に言わないんだ!このバカが!」
マキ「…だってぇ♪…」
百目鬼「だってって、子供かお前は!」
マキ「うぅ…」
百目鬼「見せろ!どうせ冷やしてないんだろ」
マキ「いいよ!触んないで!ダメダメ!そんなとこ触っちゃ……ンッん!……」
百目鬼さんが僕の体に触れた瞬間ゾクッと快感が走って、身をよじる。
マキ「んン¨……ふぅ…」
百目鬼「オイ、変な声出すな」
百目鬼さんは先生に頼まれて、僕の体を調べてるだけ…
そこに甘酸っぱい感情は無い。
分かっていても…
淫乱な体は欲情する…。
マキ「なら、さわ…ぁっ…ない…で」
百目鬼「脇腹と背中…、痛いか?」
ツツッと指先が滑っていく、恐々だからその触り方が優しすぎて、僕の体内に残る疼きに簡単に火がついた。
マキ「……い…ッたくない…」
百目鬼さんは診察してるだけ
百目鬼さんは診察してるだけ
昂ぶる体に言い聞かせても、僕の体は百目鬼さんを求める…。
百目鬼「…お前が毎回先生様に身体検査されるの、納得がいったよ、これじゃ先生様も気が気じゃない。悪い虫ばっかにこんなに跡付けさせやがって。お前、賢史に裸に剥いてれたんだって?本当に何にもなかったのか?」
マキ「……………無かった♪」
百目鬼「よし分かった下も脱げ」
マキ「ダメ!綺麗にしてない!…あっ…」
百目鬼「風呂がまだなんだな?よし、洗ってやる、…〝隅々までな〟」
ッ!!
うぅ………もう…無理…。
理性が持たないよぉぉぉ………………
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