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番外編78ひと夜咲く純白の花の願い
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マキの部屋は、
ベッドが一つ、
勉強机が一つ、
備え付けのクローゼット
それ以外何もなかった。
生活感の何も無い部屋。
寮に住んでるって言っても、マキはまだこの部屋にも住んでる筈なのに…
まるで、いつでも消えれるようにしてるみたいに…
マキの色白の体を薄い青で統一されたベッドに下ろして覆いかぶさると、マキは一瞬悲しそうに瞳を揺らした後、諦めたように微笑む。
今から百目鬼に何をされてどんな気持ちになるのか分かっていて抗おうとはしない、諦めてされるがままになると決めた儚い微笑み。
百目鬼にはそれが分かって胸が痛んだが、同時に苛立つ。ギラリと光る獰猛な猛獣の瞳は、その悲しそうな表情に昂ぶりを覚える。
互いに瞳の中に悲しい色を宿しながら、それを言葉で説明するには相手を傷つけずにおける感情じゃない。
言えば傷つける。
言わなければ伝わらない。
見えない霧の中でお互いが何処にいるのか見えていない状態のまま、その手を伸ばして誤解や後悔を抱えたまま体を重ねる。
マキ「んン…」
マキの嘘を塞ぐように百目鬼は唇に噛み付く。
マキは驚きで瞳を揺らしたが、待ち望んだ感触に直ぐに夢中になって、強請るように舌を絡めて貪る。
マキ「んふ……ぁ…」
百目鬼「くッ…、だから、誘うなってんだ、俺は今からお前に酷いことするんだ、俺の中のドロドロした汚ねぇー感情でお前を好き勝手犯すんだよ」
マキ「…いいよ」
儚げな瞳が淡く微笑む…
そして慌てふためいていた子供の顔から大人びた妖艶さを纏い、赤く色づく唇を舌でペロリと舐め。自ら蕾に指を這わせて、オイルで濡れた秘部を晒した。
マキ「…んぅ…ッ…んはぁ…、はん……めきさん、欲しい……太いので中グチャグチャにして、奥まで突いて壊れるくらい使って…」
マキは艶かしく自ら蕾を広げて強請ると猛獣は、その白くて細い体に襲いかかった。
マキ「ふぅああ…ああ゛ッーー!」
仰向けのマキをズンッといきなり貫いて、細い体が仰け反ってしなった。
大きな質量のものが馴染むのを待つことなく、押し入って直ぐ何度も突き上げて犯す。
ひりつく痛みより待ち望んだもので満たされる喜びに歓喜して震え。
チクチクとして締め付ける切なさより、今抱き合ってる熱で快感に酔いしれて溺れる。
マキは、必死にしがみついて締め付けた。
彼が満足するように、彼が気持ちよくなってくれるように、少しでも長く繋がってられるように…
しかし、そんなマキの諦めた瞳に、百目鬼は苛立って仕方がない。
苦々しく舌打ちして唸るように口を開く…
百目鬼「チッ!…怒れよ!俺はお前の気持ちに応えないって言ってお前を犯してるんだぞ!」
マキ「あっ…あっ…どぉめぇきさん…あん、…気持ちいいィ…もっと来て…」
百目鬼の腰に足を絡めたマキは、繋がって抱き合うことをさらに望む。
百目鬼「答える気はねぇって言ったのに、ほっとけなくてお前を何度も連れ戻してる。他の奴とと思うとイラついて、酷でぇだろ!」
激しく突き上げてベッドが軋みだしても、マキは甘く鳴いて百目鬼に絡みつく、百目鬼の言葉は聞こえてるはずなのに、まるで反論はなく、絡む足が、抱きつく腕が、
〝酷くないよ。それで…傷ついてもいいから離れたくない〟と言っているようで、百目鬼の苛立ちは更に募る。
〝泣かしたい〟でも〝傷つけたくない〟
矛盾は百目鬼を苦悩で侵食する。
その矛盾の先の答えに蓋をして気づかない。
百目鬼「俺は…、お前を可愛いと思い始めてる。可愛くて構いたくて、修二みたいにへらへら強がって見せるのを見ると、そうじゃねぇだろって言っちまいたくて、修二と重ねる瞬間もある。だが、お前と修二は別の人間だ。お前の中に修二に似たもの見たりすると、ほっておけなくなったり修二との事を思い出したり。俺はそれが一番嫌だ。重ねるみたいな事だけはしたくない。お前の本当の姿が見えないからお前を見る事が出来ない、時々現れる悲しい瞳がお前の真実だと思うと暴きたくなる。お前を暴いて泣かせて裸に剥いたら…」
攻め立てるような動きがピタリと止まり、マキが、百目鬼を見ると、百目鬼は項垂れるようにうつむき、絞り出すように呟く。
百目鬼「〝あの日のお前に〟会えるんじゃないか………と、ずるい事ばかり考えてる」
あの日…
惚れ薬を飲んだマキが向けた情熱的な瞳。
真っ直ぐに百目鬼だけを見る。
修二だったらとも何度も思った。
理想のあのマキの瞳…
でも、夢に見るのはあのマキで…
百目鬼こそが全てだと、色白の細い腕をいっぱい伸ばして全てでつつみ込むような愛情。
百目鬼「お前の事は可愛い。だが、お前は嘘だらけだ。俺を好きだと言った以外の事は何一つ真実じゃない。お前を信じる事も、お前の真実を見る事も出来ない」
マキ「…ど…めき…さん?」
百目鬼「俺が気になるのは、惚れ薬を飲んだ時のマキだ」
それは…どう捉えたらいい?
百目鬼さんが欲しいのは、惚れ薬を飲んだ素直な僕?
じゃあ、ここにいる僕は?
今の僕はダメって事?
百目鬼「素直じゃないお前は危なっかしくて、ほっとけない…。子供みたいな反応したり優しくすると戸惑うお前は可愛い…だけど、何の真実も口にしねぇ…。俺を好きだと言いながら俺に心を許す事も、弱みを見せることもねぇだろ?」
マキ「…、だって…、そうゆうのウザいでしょ?」
百目鬼「ウザい?なんでだ、お前自分で言っただろう、俺に素直になれって、なのに素直なお前はウザいのか?お前自分の言ってる事に矛盾してるぞ」
マキ「僕は、振られてるから、素直になっても〝好きだから抱きしめて〟とか〝好きだから側にいたい〟〝キスしてセックスしたい〟って言うだけだよ?」
百目鬼を引き寄せて、マキは百目鬼に口づける。強請るように絡めて、自らゆっくり腰を揺らして百目鬼を煽る。
百目鬼「うっ…く……」
自分の見せ方は心得てる。
艶かしく腰を動かして百目鬼を締め付けて、可愛く首をかしげて、唇に吸いついて、甘い吐息を聞かせる。
マキ「あっ…はぁ……。ッ百目鬼さんは断ってるから、言われても困るだろうし、好きじゃない人にそんなこと言われてすがられてもウザいでしょ?それとも、僕が晒け出したら、恋人にしてくれるの?違うでしょ?」
百目鬼のずるい考えに怒ることもしないマキに、百目鬼の中はかき乱される。
百目鬼「ッ!?」
自分のことでいっぱいいっぱいで気づかなかったが、マキの恋愛感の妙な部分が段々ハッキリしてきた。
マキ「そもそも、百目鬼さんは僕を好きになれないでしょ?僕は欲張りで、いつも一緒にいたいし好きだって言いたいし言われたい、毎日セックスしたい淫乱だし。数え切れないほどの人とセックスした事に百目鬼さんは嫌悪を感じてる。百目鬼さんにはそんな僕は軽くて信頼に欠けてて、修二と似た事言う僕を見ると修二を思い出して辛いでしょ?」
妖艶に微笑んで他人事のように自分を分析して貶す。
それがマキが心を閉ざそうとしている時に見られる姿。
百目鬼「修二の事は…一生覚えてる。お前がいるから思い出すってだけじゃない、お前が居なくても修二への罪悪感はある」
マキ「…」
百目鬼「お前は修二の友達で…俺は本来近づくことは許されない…。
俺は…、俺は…、独占欲が半端ないんだ、お前みたいなタイプを恋人にしたら、直ぐに嫉妬して閉じ込めて犯して誰にも触れないようにしちまいそうだ」
マキの色白の肌に百目鬼が付けた跡以外のものすべてを睨む。
賢史に拘束された跡。
一昨日の青あざ…
包帯の下の切り傷…
惚れ薬で3時間たっぷり交わって腫れ気味の内壁…
百目鬼「俺は、一度好きになったら相手を飼い殺しちまう。こうやって…」
ガブッとマキの細い肩に噛み付く。何度も百目鬼の歯型が付いてる同じ場所に噛み付いて、めえいっぱい乱暴に腰を動かした。
マキ「あウッ!……んん¨!!!」
今までセーブしていて、1度もやらなかったような乱暴な方法で腰を突き上げ、自分より一回り小さく細い体に全力で〝獰猛な百目鬼神〟を刻む。
マキ「ああッ!!アッ!ッ…あああ¨!!」
壊れるんじゃないかってほどマキの体を折りたたみ、上から叩きつける。中に残った別の人間の感触を消すように、嫉妬心丸出しで、まるで自分の恋人が浮気したらこういう酷いお仕置きをするんだと教え込むように、乱暴な行為でマキを突き刺して鳴かして、衝動のままマキの中に激情を放った。
マキ「あっ…ぁぁ…んん……」
ドクドクと熱いものが注がれる感触に高揚感に震えていると、1度放っても硬いままのものが震える内壁をズンッと突き上げる。
マキ「カハッ……」
息継ぎが上手く出来ないで衝撃に驚いたマキの中を再び暴れる肉棒。限界まで足を開かせて、奥の奥まで犯し尽くすように何度も最奥目掛けて突き上げ、嬌声を上げるマキの唇に何度も噛み付いて酸素を奪い、マキが後悔したと言うように仕向けるため百目鬼は容赦なくマキを犯した。
体制は変えず、正常位のまま、百目鬼神という男がどんなに貪欲で嫉妬深く酷い男か教え込むように、マキの瞳が潤んで泣くのを見つめながら、欲望のまま腰を突き上げ、息を吸う暇を与えないくらいキスして、何度もマキの中に激情を流し込んで溢れさせた。
マキ「あん!…あはぁあ!…ひッ…んぅ…ああ¨あ¨ッーーーー!!」
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