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〔裏番外〕狂愛♎︎<純愛37
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〔裏番外〕狂愛>♎︎<純愛
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ーピンポーン♪ピンポーン♪
矢田「百目鬼さぁん!起きてください!どぉーめきさぁーん!事務所に子犬が降りてきちゃったんですけどぉぉー!」
ーピンポーン♪ピンポーン♪
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ーピンポーン♪ピンポーン♪
玄関のチャイムが響きく中、俺は大きく舌打ちをした。
俺は今もの凄く忙しいのに、またしても犬コロが邪魔をする。
俺は、こっちの風呂の世話に手一杯だというのに…。
ーシャアーーー。
マキ「あっ…あっ…、どぉめきさぁん…」
百目鬼「しっかりケツ上げて股開いとけよ、中が洗えないだろ」
マキに壁に手をつかせ、お尻を突き出させて指で中を掻き回しながらシャワーをぶっかける。
マキは腰をガクガク震わせながら、魚みたいにビクビク跳ねて身をよじる。びっしょり濡れた髪と涙目でこちらを睨んでくるが、逆効果だと何故分からない。
マキ「あん!…あ、洗ってないじゃん!意地悪ばっか!」
百目鬼「あ?お前が朝から盛ってくるから悪りぃんだろ」
マキ「違うもん!百目鬼さんが悪いんじゃん!キングに挨拶のチューしたら、怒って俺にもしろって言ったから!」
百目鬼「俺にキスしてタダで済むと思う方がおかしい」
マキ「ふえッ?!」
バカなマキ。
俺のもんになるって言ったくせに、早速浮気しやがって、犬コロにしたこともされたことも100倍でお仕置きしてやる。
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檸檬「矢田ちゃん百目鬼さん呼びに行ったの?馬鹿だねぇ…、邪魔したら怒られるのに」
いつもだったら、出勤時間30分前には居る百目鬼が、この3日出勤時間ギリギリじゃないと顔を出さない。
檸檬も杏子も、その理由が、マキが泊まっているからだと知っている。
檸檬「百目鬼さんアレでよく別れなんか切り出せたよね」
杏子「ふふ、大人は時に天邪鬼なのよ」
杏子は、事務所の書類と戯れる子犬からそっと紙を取り上げて、ゴムボールと交換すると、子犬はゴムボールを不思議そうに眺めてキッと睨む。
檸檬「俺も大人だけど…」
杏子「あんたはチャラチャラポジティブだから、百目鬼さんの苦労は分からないのよ」
檸檬「いやいや、あんな風に、好きものを好きって言えない百目鬼さんの気持ちは一生分からないよ。天邪鬼すぎやしねぇか?その上捻くれ不器用?」
杏子「ふふふ、そうね、確かにちょっと不器用過ぎね。でも、変わってきたじゃない?変わったっていうか解き放たれたっていうか…マキちゃんはこれから大変ね」
檸檬「それって、俺に嫉妬して睨んでくることとか?」
杏子「30点。あんたはほんと、観察力が足らないわね」
子犬はゴムボールに飛びついては転び、飛びついては転びを繰り返し、ガブッと噛み付くが、ゴムの反動で噛んでられずにゴムはコロコロ転がってしまう。繰り返すうちに、楽しくなってきたのか、小さな尻尾をフリフリ。
矢田「百目鬼さん!こっちッス!」
矢田の声で事務所のドアが開く、矢田の顔には子犬に引っ掻かれた痕がある。
そして、呼び出された百目鬼は、セットされてない乱れた髪に、ネクタイの無いワイシャツにズボンの未完成な姿。
檸檬と杏子は、百目鬼の姿にポカンと見入ってしまった。
百目鬼「犬コロ!マキが心配してるぞ」
苛立つ百目鬼を見ると、子犬は威嚇体制で唸るが、巨人のような大きな強面の百目鬼に敵うわけもなく、片手でヒョイっと持ち上げられてしまう。
檸檬「ど、百目鬼さん、マキちゃんは?」
百目鬼「……まだ寝てる」
檸檬(いや、今すげぇー間があったけど、起きてるんでしょ。もしかして、起きてるけど起き上がってこれない状態なの?もしかして昨日は激しすぎて腰砕け?)
檸檬は、いつか百目鬼とマキが玄関でやってた激し過ぎる行為を聞いていた。あの細いマキがこの大柄な百目鬼にガンガン攻められて色っぽく泣かされていたのを思い出し、ちょっとだけマキが可哀想な気がした。
檸檬「百目鬼さん、手加減してあげて…」
百目鬼「俺は手加減してる、あいつがしないだけだ」
百目鬼は、意味のわからないことを言い残し、子犬に噛み付かれるのを物ともせず三階自宅へ戻って行く。
檸檬「どういう意味?」
すると杏子がクスクス笑いながらすれ違いざまに言った。
杏子「まぁ、直訳するとアレじゃない?マキちゃんが可愛すぎるって事じゃない?クス」
檸檬「…分かりずらっ!」
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その三階では、バスローブ姿でぐったりソファーに横になるマキがいた。
マキ「…はぁ…はぁ…。ふぇ……し…ぬ…」
顔を真っ赤にしながら出た言葉は、この3日毎日思っている事。
マキ「……今まで押さえつけてものが噴火したみたいに押し寄せてきて、もうどう対処していいか…」
はふぅ…と甘い吐息を漏らして見つめる天井。百目鬼の熱い視線を思い出してゾクゾクする、触れた場所がジンと熱を持つ。唇、頬、首筋、もう数え切れないほど全身触れられた。
マキ「…瞳が…今までずっとしかめっ面だったのに、一昨日から真っ直ぐ見つめてくる…。んっ…はぁ…ぁ…。どうしよう、あの熱い瞳を見てると灼熱太陽みたいで…もうどうしていいか分からない…。全然僕のターンにならないんだけど…、もう、もう、熱いぃ…どうしよう思い出しただけで体が火照ってきちゃった…。ズルい…あんな顔して見てくるなんて…ズルい…」
百目鬼の全てを受け止める、百目鬼の全てに溺れたいと言ったが、この3日百目鬼の変わりように心も体もついていかないで溶かされる一方。
マキ「…〝我慢してた〟ってどんだけ我慢してたんだよ…、あんなになるなんて…、もう、心臓もたないよ……、いっぱい触ってくるし、いっぱいキスしてくるし…いっぱい優しくしてくるし…キングに嫉妬って、可愛過ぎかッ!!」
ジタバタしてたいのに、痺れた下半身では足がもたもた動くだけ。
マキ「もう、ふふ♪あとどのくらいヌいてあげたら落ち着くかな?今の百目鬼さんまるで童貞卒業したばかりの中学生みたい…」
百目鬼「なんだと…」
マキ「ひゃッ!?ビックリした…」
俺は愕然とした。
リビングに戻ってみると、ソファーに横たわるマキがとんでもない独り言を言ってやがった。
俺がやりたいだけで手を出してると思われてる。
百目鬼「お前は全く分かってない」
ーゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
マキ「あは♪百目鬼さん落ち着いて♪、今のは例え、言葉のあやだよ♪可愛いって事を言いたかっただけで…」
百目鬼「問答無用」
マキ「えっ、やっ、まっ、待ってッ!!」
百目鬼「分かるまで教え込む、逃がさないぞ」
マキ「にゃぁああーーー!!!!」
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檸檬「!。…百目鬼さん今日は遅刻だね」
杏子「ですね」
矢田「えっ?えっ??」
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