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(番外編)純愛>♎︎<狂愛8
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成一が、百目鬼さんが書類にサインしてるシーンを見せてきた。
映し出されてる映像は、引きめの斜め上から取られた監視カメラの映像。
百目鬼さんと成一が向かい合い、何かを話してる、会話はほとんど聞こえない。ギャーギャー騒ぐ矢田さんの声ばかり。
成一が百目鬼さんに書類を渡してサインさせる映像…。
紛れもなく、百目鬼さんが映ってる。
成一が先ほど話したように、成一から何かを聞いて、唖然としているシーンもあった。
成一の言ってることが本当なら、百目鬼さんは、僕の過去を聞いて耐え難くなり、さらに、矢田さんや檸檬さんや杏子さんの安全も考えて、書類にサインしたんだろう。
百目鬼さんは、仲間思いの優しい人だから…。
だけど、これは用意された映像だ。
合成の可能性もある。
会話が聞こえなかったこと、書類は字が小さくて、内容までは映ってないこと。
確かに、紙に何かを書く映像…
だが、何を書いたのか、その内容までは分からない。
百目鬼さんが、〝茉爲宮優絆に近づかない〟という内容にサインしたとは限らない。
いつも、どこか冷静な自分が事態を見下ろしてる。冷静な自分が、あんな書類はどうでもいいと言っている。冷静な自分が、成一を成敗したら百目鬼さんの所に帰ろう、帰ってから百目鬼さん本人に聞けばいいと言ってる。
だけど、鎧の下の僕は震えが止まらない。
僕の過去を成一がどんな風に百目鬼さんに言ったのか、たとえ脚色しなくても僕の過去は百目鬼さんにとって受け入れがたい事ばかりだ。
修二のような真っさらで綺麗な人を好きな百目鬼さんにとって、誰とでも寝てきた僕の話は、きっと、おぞましいものになる…。
嫉妬深い百目鬼さんが…、許せる訳もない。
百目鬼さんは僕を責めたりしないけど、僕の〝初めて〟をよく探してる。些細なことも見つけ出し、意地悪に楽しそうに笑う。
僕は、百目鬼さんに捧げられるものが少な過ぎる…。
僕があげられるのは、この心だけだ…
百目鬼さんにとって、信じることのできない目に見えないもの…、どんなに好きだと伝えても、百目鬼さんは見えないものを信じられず、猛獣を恐れる。
僕も、百目鬼さんの気持ちは見えない…。
側にいていいと言われたのに、嫌われてしまわないか、また、いつか要らないと言われるんじゃないか…、そう思ってしまう。
百目鬼さんが僕に向ける、優しくて激しい独占欲に、もう少しだけ…もう少しだけでもいいから浸かってたい…。
百目鬼さんが直接僕に要らないと言うまでは……。
隣にいたい…。
だから、百目鬼さんや百目鬼さんの大切なものを脅かす奴らは、僕がやっつける。
百目鬼さんの不器用で激しいけど優しい気持ちを、僕が守る。
成一の命令で、体を綺麗にするためにシャワーに入った。僕の体には、昨日までの百目鬼さんの痕が至る所にある。
シャワーから出てみると、僕の洋服と携帯が無くなってた。
危なっ…、腕時計を風呂の中に持ってっといて良かった。ネックレスも付けっぱなしだから無事だし。携帯は、まぁ、買い換えればいいや。
服の代わりに置かれてたのは、女性物のランジェリーとネグリジェ。どちらも真っ白なヒラヒラ。
何が清史郎さんとは違うだ…。
清史郎さんと趣味丸かぶりだろうが。清史郎さんは、お嬢様系の少しフリルが付いたのが好きだった。成一の用意しただろうコレも、路線的にはそんな感じ。レース生地の綺麗で品のある感じのヒラヒラ真っ白。
さすがに、僕はもうすぐ20歳なんだから、女性物のショーツにチンコは治んないよ…。
僕だって、普通の立派な男子だっちゅーの。
百目鬼さんに言われて着るんだったらノリノリで着たのに…、百目鬼さんは、きっとこんなの好きじゃない。普段から短いのとか見えるのとか、透け透けのとか怒るし、女装もあんまり反応ないし。僕って結構可愛らしく着こなせてると思うんだけどな…。
大きな姿見に、ネグリジェ姿を映し一回転してみる、花のような可愛らしいネグリジェがフワッと広がり、キュッと締まったお尻から、線の綺麗な足がすらりと伸びてるのが映った。
足には自信あるんだけどなぁ…。百目鬼さんの前でこんな格好したら、口聞いてくれなくなっちゃうだろうな…。
真っ白なレースのヒラヒラネグリジェ。
修二が着たら似合うだろうな…。僕が着ると真っ白ってぇーのが逆に卑猥?やっぱ修二みたいに心から純粋で綺麗な子が身につければ品が出るけど、僕だとでちゃうよねぇ…卑猥なオーラが…。
まぁ、いいや、たっぷりオーラ出して、成一の根性の曲がったチンコ噛み切ってやる。
脱衣所の姿見でネグリジェ姿でガッツポーズしてたら、成一が痺れを切らしてドアを開け入ってきた。
成一「いつまでかかってん……」
僕の姿を見た瞬間。成一が言葉を失う。
どうやらお気にめしたようだ。
マキ「ふふ♪お気に召しました?」
成一「ッ…。これで男だなんてな…」
マキ「気に入ってもらえたみたいで良かったです。うふ♪。ところで、約束は果たしてくださいました?」
成一「ああ、リンチなら辞めさせた。見せてやるから来い」
成一は僕の足を凝視しながらそう言った。やっぱり足フェチみたい。いくらでも見ればいい、見惚れて隙を見せてくれれば、あんたのお気に入りの足でキンタマ思いっきり蹴っ飛ばしてやる!
成一と一緒に、風呂場から先ほどいた広い部屋に向かう。成一は、シャワーに入ってる間に、百目鬼さんのリンチを辞めさせると約束した。
廊下を歩きながら、成一はせっかちに明日の予定を発表する。
成一「先方に連絡した。明日からお前を借りたいそうだ。宣言通り1日で取り入ってこいよ。まぁ、無理だと思うがな。相当好きもんだからな。
父には、お前が俺の下で働くって言っておいた。それと、先方から一つ要望が入ったから支度してもらう」
マキ「なに?」
成一「先方は、少年趣味なんだよ、だから、今から剃ってもらう」
マキ「…。私は少年っていうには年取ってるけど?」
成一「先方はお前の写真見て気に入ってる。そこら辺の細かい趣味なんか知るか…」
マキ「剃るなら、言えばさっき剃ってきたのに」
成一「俺が体を点検しながらやってやるよ。言っとくが、汚ねぇーものはしまっとけよ」
陰毛剃るのにチンコ隠せって無理な相談だろ。
点検って、ヤル気満々じゃん。
広い部屋に戻ると、清史郎さんはいなくなってた。また、奥の部屋に閉じ込められたのかな…。
マキ「早くパソコン開いてよ」
成一「立場が分かってないな、さっさと真ん中で寝そべって足開けよ」
マキ「…あなたの命令をなんでも聞くのは、百目鬼さんの安全を確認してからのはずですよ、そういう約束でしょ」
成一「…お前が大人しく言うこと聞くのが分かったら、安全にしてやるよ。逃げるために従ったフリをしてるかもしれない」
意外と馬鹿じゃ無かったんだなぁ。
マキ「リンチをやめたのかだけは、見せてくださいよ、ちゃんと大人しくお風呂で綺麗にして、こんな格好してるんだから、今更この格好で外には逃げ出せないでしょ♪」
可愛らしい仕草で、ネグリジェの短いヒラヒラの裾をめくって太ももを見せると、成一は面白いほど食いついて凝視する。
成一「そ、そうだな…。いいだろう」
興奮して前が膨らんでる。惑わされないと言っておきながら、男は性欲に逆らえない。
成一がパソコンを開くと、広いばかりの倉庫に、百目鬼さんがうつ伏せで横たわり、矢田さんが百目鬼さんを庇うように寄り添ってる。うつ伏せの百目鬼さんは動かなくて、顔も下向きで見えない。
成一「な?、ちゃんと辞めさせただろ」
百目鬼さん、矢田さん。もう少し我慢してね。もう少ししたら、助け出してあげるから。
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