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キングの冒険18
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百目鬼が意地悪に笑って、気持ち悪いくらい優しい声でマキを溶かすし。
マキと百目鬼は完全に2人の世界で幸せそう。
その頃、俺とミケは揃ってマキと百目鬼の2人に完全に背を向けて寄り添って談笑中。
ミケは「だからあんたには早いって言ったのに」って鼻で笑うし。俺はマキの喘ぎ声に耳を塞ぎたいのに手が届かない。
マキ「ァアッ!、神さぁん!…やぁぁ…」
百目鬼「そうか、ッ…こうゆうのが好きなんだな…」
ぐちゅぐちゅ卑猥な音を響かせて意地悪く笑う百目鬼に、マキが声を震わせて悶え泣く。
マキ「違うっ…、ちがっ…ッアア¨…」
百目鬼「ハッ、体は正直だなぁ、また漏れてるぜ。床がビショビショだなぁ」
マキ「ふぇ…や…んん¨っ…」
百目鬼「あとどのくらい潮吹けるか楽しみだ」
マキ「ッ!!…やぁん…し…んじゃ…う…」
百目鬼「フッ、そんなにコレが気に入ったか」
マキ「…ば…ぁ………かぁ…」
百目鬼「これからも、こうやってゆっくり可愛がってやるよ、優しく、たっぷりとな」
マキの掠れた悲鳴のような喘ぎ声が聞こえる。
だけど、マキはきっと心の中で嬉しくて嬉しすぎて恥ずかしくて困ってるんだ。
こんな風に意地悪されて、終わってぐったりしたマキは、きっとまた潤んだ瞳で幸せそうにしてる。
そうだと分かっていても。
こんな風に意地悪ばかりの百目鬼に、心の中で〝百目鬼の馬鹿野郎、百目鬼の馬鹿野郎、意地悪ばっかりしやがって〟と言わずにはいられない。
マキ「神さぁん…」
百目鬼「ぅ…マキ…」
…。
1時間にも及ぶ百目鬼の意地悪が終わった…
百目鬼はソファーにぐったりのマキの体を拭いて、夕飯作ってマキに食べさせ、俺とミケにも美味しいご飯をくれて、今は台所で食器を洗ってる。
百目鬼は、酷いことするけど、その後の甲斐甲斐しさは本当にマメ…
マキ「…キング」
マキがソファーから滑るように降りてきて、床を這って来て俺をゲージから出してくれた。ガウンを着たマキが床に座って膝の上で優しく抱っこしてくれて背中を撫でてくれる。
マキ「今日はいっぱい冒険して疲れたでしょ」
マキの方がヘロヘロに疲れた顔してるけど、ちょっと潤んだ瞳が優しく俺を見つめてくれて、まだ余韻を引きずってるマキは、気怠そうだけど綺麗…
キング「ワンッ」(俺は平気)
返事すると、マキは「そっか」と笑ってくれて、俺の頭を撫でてくれる。
ああ、マキの手は本当に気持ちイイ…
癒されるし気持ちイイし、マキは本当にイイ匂い。
俺の至福の時間。
なのに、邪魔するようにミケもマキの膝に乗ってきた。
ミケがかわいこぶりっ子でマキに擦り寄るとマキはミケの頭も優しく撫でる。
マキ「ミケは今日ビックリしたよね、キングが居なくなってて。心配してくれたんだね、ありがとう」
ミケ「ミャァー」(おかげで1日静かだったわ)
ミケが、俺とマキの間を邪魔しに来たのに、心配して寄って来たと思ったマキは、ミケを抱っこした。
ミケは、俺の頭上でマキに抱っこしてもらったと自慢げに鼻で笑ってるようなやつなんだぞ!
ミケ(それより、マキは大丈夫?百目鬼さんが凄くマキのこと心配してたのよ。あんな風に怒鳴っちゃってるけど、今日は飛んでいけなくて百目鬼さん悔しがってたの、百目鬼さんはマキが大好きなのよ)
マキに抱っこしてもらってニャーニャー鳴くミケを、マキはギューっと抱きしめてから、ミケの鼻にそっとキス。
マキ「ふふ、ありがとう。大丈夫だよ」
マキは、ミケが言ってることが分かるのだろうか?
まるで会話が成立してるような相槌をいつもする。
キング「クーン、クーン」(俺も俺も、キスして)
ミケばっかずるいって鳴いてたら、マキはミケを下ろして、膝の上の俺を抱き上げた。
マキ「キングもして欲しいの?ふふ♪。今度からは勝手にお家から出たりしないんだよ。約束するならばチューしてあげる」
キング「クーン、クーン、クーン」
(でも、大学は危険がいっぱいで心配だよ)
心配で切なく鳴く俺に、マキは困ったように微笑む。
マキ「キングが居なくなったら、僕も、神さんも、ミケもみんな泣いちゃうから、ね?、お願い」
そう言って、切なげに俺の鼻にキスをした。
マキの柔らかい唇でチュってされたら、もう約束せざるえない、というか、マキを泣かすなんて俺は絶対しないよ!
大学は心配だけど、マキを泣かせちゃ意味ないし。マキと仲のいい礼ちゃんとみみちゃんもいるから、うん、俺、もう勝手にお家から出たりしない!
だからもう一回チューしてよ。
キング「ワフッ、クーン」
マキ「ふふ♪もう一回?」
俺の返事にマキが笑った。ギューっと抱きしめて嬉しそうなマキを見てると、俺も嬉しい。マキは俺の言葉が聞こえたみたいに、もう一度キスを……
百目鬼「いい加減離れろ!」
ギャー!!百目鬼が邪魔しやがった!!
もうちょっとだったのに!!マキにキスしてもらいたかったのに!!
動物の俺にすら嫉妬する心の狭い男が、食器を洗い終わったのか、鬼の形相で現れて俺とマキを引き剥がした。
マキ「あん、キングを取らないでよ神さん」
百目鬼「こいつは今日は疲れてる、いつまでも撫で回すな」
マキ「今日はキングは心細い思いしただろうから、一緒に寝ようと思って」
百目鬼「ダメだ」
マキ「えー、今日ぐらいいいじゃん」
百目鬼「お前、あれくらいでお仕置きが終ったと思ってるのか」
マキ「へ?……終わって…ないの?」
百目鬼「お前は散々イッて潮吹いてスッキリしただろうが、俺は2回しかイッてない」
マキ「……………今…、腰…抜けてるよ♪」
マキが困った顔で可愛らしく小首を傾げると、百目鬼はマキを睨み下ろして下品な言葉を投げつける。
百目鬼「腰が抜けても股は開ける」
な!なんてこと言うんだこの野郎は!!
マキ「…………ウフ♪……明日…がっ…こう……」
百目鬼「やめていいのか?ァア?」
おちゃめに返すマキに、百目鬼はあくまでご立腹の様子。
睨み下ろしてた顔が、だんだん歪んで、その瞳の色がハッキリとマキに伝わる。
怒って、嫉妬して、貪欲で、でも、それは全部百目鬼の持つ狂愛の熱。マキを求める火が滾った今、百目鬼は自分自身を止められない。
マキを一度抱いたら、その熱は溢れて止まらない。
止められないと、顔を歪める。
マキは、そんな百目鬼をうっとり見上げて…
綺麗で…
嬉しそう…
マキ「………やめ…ないで…」
切なげなその言葉を、百目鬼は待ってたかのように、首根っこ掴んでた俺をソファーに放り投げ、百目鬼はマキを抱きしめる。
火の着いた2人は貪り合うようにキスをして、力の入らないマキが押し倒された。
百目鬼は、荒い息をしながらマキの唇を貪っていたけど、すぐに何かに気がついて、キスに酔いしれるマキに小さく耳打ちすると、お姫様抱っこして隠し部屋の方へ歩き出した。
いってーな!!投げることないだろ!!
ってか!おい!百目鬼!
マキが喜んでるからってあんま意地悪すんなよ!
もっと優しくしてやれよ!!
大学でマキは大変な目に遭ってんだぞ!
もっと優しくしろ!!
キング「キャン!キャン!」
行く手を阻むように百目鬼の足元にまとわりついて抗議した。百目鬼は足で俺を追い払おうとしたけど、隠し部屋の中までついて行って吠えてやった。
1度も入ったことないその隠し部屋。
そこは綺麗に整頓され、大きなベッドがあって、その上に動物や魚の可愛いぬいぐるみがいっぱい置いてあった。
ハァアッ?!
ぬいぐるみ??
百目鬼とぬいぐるみがどうしても不釣り合いであっけにとられてたら、マキをベッドに運んだ百目鬼が、驚いてる俺の首根っこを掴んでドアから廊下に放り投げる。
わっ!!
乱暴な百目鬼に噛み付いてやろうと思って直ぐさま起き上がったら、ドアを勢いよく閉めようとした百目鬼がピタッと止まって俺を隙間から睨みつける。
百目鬼「キング、待て」
キング「キャン!キャン!」(やだね!通せ!)
百目鬼「ドアに挟まったら怪我するだろ、俺は忙しいからそっちでミケと遊んでろ」
キング「キャン!キャン!」
(そうやってマキを虐めるんだろ!)
百目鬼「お前は今日十分マキと遊んだろ」
キング「キャン!キャン!」
(遊んでねーよ!迷子だったんだ!)
このココロ狭男が!!
隠し部屋にマキを連れ込みやがって!!
キャンキャン吠えまくる俺がドアの隙間から入ろうとしたけど入れてもらえない、百目鬼はドアの高い隙間のところから俺を見下ろしていたけど、その顔が下の方まで下がってきた。しゃがんだのかって気がついたら、ドアの隙間から百目鬼の手が出てきて、俺の大好物の骨ガムをくれた。
わーい♪骨ガムだ♪
美味い美味い♪
コレ癖になるんだよ!
噛んでもか噛んでも無くならないからチョー好き♪
まんまと百目鬼の罠にハマった俺。
この時点では、骨ガムに夢中で気がつかない。
百目鬼は、骨ガムに夢中な俺に、マキに聞こえないような小さな声でため息まじりの拗ねた声でボソッと呟いた。
百目鬼「お前は俺と違って今日ずっとマキと一緒にいたんだからもういいだろ。それ食って寝ろ。もう俺の番だ、っていうかずっと俺のなんだぞ、邪魔すんじゃねーよ」
ーバタン。
キング(美味い美味い♪)
ミケ(はぁー、2人とも子供なんだから)
キング(美味い美味い♪…)
ミケ(さて、私はマキが大丈夫か見張りに行かなきゃ…)
マキ「神さん、キングは?」
百目鬼「ベッドの上で他の男の名前とは余裕だな」
マキ「ふえ?…だっ…キ…は、い…ぬ」
百目鬼「うるせー、覚悟しろ」
マキ「ぁ…じ…ッ、あぁッ、じんさぁァァぁぁ…」
キングの冒険【完】
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