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ー芽生えー
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百目鬼『過去も未来、マキであるお前も茉爲宮優絆だった消したい過去も、全部俺のものにしたい、お前が生まれてきたのは、俺と出会うためだったと思えるくらいにするから』
キラキラ夢のような出来事。
強面のヤクザ顔の不器用神さんのロマンチックな告白。
僕には、フワフワ未だに夢みたいで、毎日毎日確認せずにはいられない。
疑ってるんじゃない…
夢だと思ってるわけじゃない…
だけど地に足がつかない…
フワフワフワフワ
大好きな神さんの腕の中…
ねぇ、僕も…
神さんにそんな気持ちを与えてることが出来てるかな?
フワフワするような幸せ…
神さんは幸せですか?
メイ「マキ、この噛み跡大丈夫?」
百目鬼事務所に書類を届けに来ていたメイちゃんが、心配そうでうっとり羨ましそうな瞳で聞いてきた。
真面目な性格なメイちゃんは、実はMっ子。
だから、Sっ気のある神さんのこの噛み跡にドキドキしたんだろう。
昨日、キングが僕の大学まで着いて来ちゃって、一時行方不明になって大騒ぎ、仕事中の神さんは探しに来れなくて、大学内で犬を見たってSMSの情報を頼りに探して大変だった。途中、修二に協力を頼んだら、一緒にいたむつにふざけて抱きついてるのを見てまたも嫉妬した神さんが、今回はかなり怒っちゃってうなじに噛みつかれた。
ちょっと前の神さんは、縛るし噛み付くし罵声怒声浴びせるし凄いキレたSEXをする人だったけど、今は落ち着いて情熱的なだけで、そういったことをしなくなってた。
神さん曰く、〝告白する前は我慢できても、好きだと口にした瞬間から俺は俺を抑えられなくなる〟と言った言葉どうり、今はいろんな意味で我儘な神さんは、僕を束縛して独占してそれでも足りないと拗ね、そんな自分は大人気ないと闘ってる。
そんな可愛いライオンの着ぐるみを着たティーカッププードル。
むつには異常に嫉妬して、ヤキモチが爆発した神さんが、昨日は抑えきれず噛み付いてきた。
痛かったけど、僕にとってはキスマークみたいなもの。だってこれは、僕を傷付けたくて付けたものじゃない、神さんが寂しくて僕に甘えた(マーキングした)痕。
可愛いでしょ♪
タートルネックでも隠れないから、メイちゃんに見つかっちゃった♪
マキ「えへへ♪メイちゃんよだれ垂らさないでよ♪」
メイ「垂らしてません!」
初心なメイちゃんが顔を真っ赤にして怒ってて可愛らしい。メイちゃんはMっ子に目覚めてからずっとパートナーを探してるけど、なかなかいい相手が見つからない。
見た目が華奢で文系のメイちゃんは、Mっ子とかエッチとか縁遠そうだから、なかなかいい人が見つからない。百目鬼さんと初めて出会った時は、僕が紹介してあげたけど、僕が百目鬼さんを好きになっちゃったから…
誰かメイちゃんの相手いないかな?
でもメイちゃん、ガラの悪そうなのに憧れてる傾向があるから…
それも困りもんだよね…。
メイ「マキが百目鬼さんと上手くいってて良かったなと思っただけで、そんな風に痕つけてもらって羨ましいだなんて…」
マキ「思わないの?メイちゃんも好きな人につけて欲しいでしょ?」
メイ「……ッ…、それは…」
顔を真っ赤にして口籠るメイちゃん、可愛い可愛いメイちゃん、僕と違ってとっても素直で可愛すぎる。
メイちゃんも可愛くて好きなんだけど、もっと素直で汚れてない真っ白な可愛い子が僕の友達にいる。
つよし「ちょ、ちょっとマキさん!し、椎名さん困ってるし、他の誰かにき、きき、聞こえたらどうするんですか!」
プリプリ怒ってるこの小動物は、僕の友達のつよし。
ハムスターみたいにちっちゃくて、ブルブル震えながら喋るのに、意外と勘が鋭くて時々深いことを言う、僕の後輩。
マキ「ふふ♪大丈夫♪今は誰もいないし、メイちゃんはこういうのが好きなの♪」
久しぶりのメイちゃんとの再会に、メイちゃんが神さんとのアレコレを聞いてきたから話していた。メイちゃんは神さんのこと始めから怖いと思ってないし、むしろ好みだから好意的で、「百目鬼さん素敵ですね、マキが幸せそうで良かった」と、何度も言ってくれてた。
そんな時、つよしから電話があって、つよしが相談したいことがあるって、今、百目鬼事務所に来たところ。
マキ「ところで、つよしの話はなんだっけ?賢史さんが気になるって話だっけ?」
つよし「ちッッ、違います!!!」
小動物つよしは、時々驚くほど声が大きくて、いちいち反応が可愛い♪
マキ「ふふ♪そんな顔真っ赤にして過剰反応したら、かえって怪しいよ、つよし♪」
つよし「違っ!…違います!ほ、ほほほ本当に違います!ユリちゃんが賢史さんに飛び蹴りしちゃって!あっ、改めて謝罪したくて!!」
マキ「キャハハ♪そんな慌てなくても冗談だよ♪」
つよし「マキさんのは冗談に聞こえません!」
マキ「いやぁ、賢史さんがつよしを気に入ってたみたいだから、つよしがその気なら取り持ったってだけの話なんだけど」
つよし「えっ!?」
マキ「ふふ♪本当だよ。悪い男だけどね♪」
つよし「ッ!!」
反応が可愛いから、ついついイジワルしちゃうんだけど、僕は嘘は言わない。恋愛は何がキッカケになるか分からないし、いつ出会うか分からない。
メイ「マキ、ダメですよ。つよし君困ってるじゃないですか。それに賢史さんは悪い人じゃないですよ」
マキ「メイちゃん違うよ、悪い人とは言ってない、悪い男、つまりちょっと意地悪なの。でも凄く熱い男だよ、きっと恋人には優しくて情熱的に濃厚なんじゃないかな?」
賢史さんは、とても友達思いの人。守る人のためならちょっと行き過ぎた事もするけど、それだけ熱い人で、ちゃらけて見えるけど、状況判断は出来るし、頭は良い。まぁ、きっとエロオヤジだろうけど…
僕が百目鬼さんと別れた時、別れて正解だと言いながら、百目鬼さんの落ち込みように、僕とヨリが戻るように協力してくれた。
だから、賢史さんに何かしてあげられないかなぁとおもったけど、この話を聞いてた神さんが苦々しく愚痴を挟む。
百目鬼「おい、賢史なんか勧めるな」
給湯室からコーヒーとケーキを持ってきてくれた百目鬼さん。
百目鬼さんも賢史さんにお世話になったのに、凄い言いよう。
百目鬼「お前の友達が可哀想だ。それに椎名さんも、賢史なんか気にしないで、あいつは今獲物を探してるだけだから」
マキ「あはは♪百目鬼さん友達でしょ、フォローしなきゃ」
百目鬼「会うたびにマキを貸せと言ってくる飢えたオオカミに、どうしてお前の友達を紹介できる」
マキ「ふふ♪百目鬼さんないっぱい惚気聞かせるからふざけてるだけだよ♪」
百目鬼「冗談でもダメなもんはダメだ」
あのプラネタリウム告白から数日。
毎日毎日フワフワしっ放しで…
今も地に足がつかない。
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