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俺たちと迷走〜むつ〜
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声をかけてきた人間の言うことは間違がってない。
不良が小学生風の小さい子の胸ぐらを掴んで怒鳴っている
自分のとってる態度が、和やかな真昼間の公園にそぐわないのは分かっていたが、言わずにはいられなかった。
むつ「誰だてめぇー」
?「私は水森、小さい子に乱暴はよくないと思いますよ」
相手は眼鏡をかけた、やけに立ち姿の綺麗な男子学生だった。
知らねぇ顔だな。
!!
あの校章、神明学園のマークだ…やべーなぁー。
清明学園は、ここら辺一帯の土地を持つ偉い…なんたらっていう人が作った学園、この土地は大昔、霊媒師とかのオカルトな人間の修行の山だったとか。その末裔が、神明学園を作ったらしい。
笑うだろ?
でも、神明学園に手を出した者はとんでもない天罰をくらうとか…
めんどい…
忘れよう。
むつ「仲良くお話ししてるだけだ」
水森「それなら襟は掴まない方がよくないですか?」
やけに凛とした、清んだ鋭い棘を持つ男だった、顔立ちは綺麗目、どっかの良いとこの育ちを思わせる立ち姿、なんだが嫌な感じだ。
とりあえず、つよしの胸ぐらから手を離す。
むつ「これでいいだろ?」
水森「君、大丈夫?」
水森が優しく話しかけると、つよしは相変わらずビクビクおどおどしながら口を開く。
つよし「は、はい。ほ、本当に、は、話しをして…」
むつ「だから、つよし!どもるんじゃねぇ!!」
つよし「はい」
水森「…」
つよし「普通に話してただけです!」
水森「そうかい、なら、おじゃましちゃったね、すまない」
むつ「分かったんなら消えな」
水森「邪魔をして、すいませんでした。それじゃ、退散します」
そう、爽やかに言って、水森という男は去って行った。
あいつ…猫かぶってやがるな。なんかやべー目をしてた。
むつ「つよし、お前、誰にでも絡まれるみたいだけど、今の奴、気をつけろよ、神明学園の奴は色々噂があるからよ」
俺がアドバイスすると、ピクッと肩を揺らし、宝石みたいなエメラルド色の瞳を揺らしながら俺を見つめる。
なんだよ!なんだよ!小動物か?!
口があるんだから喋れよ!!
つよしはうつむいて、また顔を上げた。
つよし「僕、神明学園に通ってます」
なんだとーー!!!
******
水森「……もしもし、マキ。お前また外で遊んだろう。お前を探してる金髪の不良くんが、うちの生徒に絡んでたぞ」
《…》
水森「ああ、そうだ。絡まれてたのは岩龍剛。…笑ってる場合か?被害が出たら会長に報告しますよ。そうだ。仕事だ。キッチリ後始末してこい」
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