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危険な俺たち〜華南〜
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先に飛び出して行ったむつを追いかけて、俺と修二が廃墟に着くと、外にシマが待ちかまえたていた。
シマ「やっぱり来た」
華南「なんだ、まだ無事だったのか?シマ」
シマ「うっせー、むつはもうコッチの手の内だぞ」
やっぱり捕まったのか…。とりあえず、中に入ってからだな。
シマの案内で建物に入る。
修二の言った通り、いつもより余裕をかますシマに、裏がありそうだった。
マキは近くで待機していて、俺がマキと通話中の携帯を隠して万が一に備えた。
広いだけの空間に誰かの叫び声が響き、近づくとその声がはっきり聞こえてきた。
イダテ「………モ?マジで!?」
リオ「修二と付き合ってるの?」
むつ「男同士でそんなわけねぇーだろ!」
むつの声が響いて、デカイ入口をくぐったら、むつの後ろ姿が見えた。
リオ「この場で修二を裸に剥いてみれば分かる」
むつ「ふざけんな!!!」
部屋の中央に、椅子に縛られたむつの背中、その奥にイダテがむつと向かい合って立ち、その後ろに、見知らぬ2人組とヤナギ、一番奥に椅子に、縛られたつよしが目隠しされてうつむいていた。
シマ「リオさーん!2人を連れて来たっす」
シマの声で振り返ったむつは、険しい表情で俺たちを見て青くなった。そんなにうろたえるなんて、あの見知らぬ2人組に何かされたのか?
むつ「修二!!っ…ん゛ん゛!」
むつが何か叫ぼうとしたら、ヤナギがむつの口を無理やり塞ぐ。ガムテープを貼り付けて喋れなくした。
その時華南は初めて気がついた。パイプ椅子から見える、むつの背中、視線を落とすと、むつのお尻が見えている、足首の方にはズボンが見えていたから、ぱっと見分からなかったが、近づいて状況が見えてきた。
湧き上がる怒りを押さえつけ、とにかくやらなければならないことをやる。
華南「よー、ヤナギにイダテにシマ、随分舐めた真似してくれてるなぁ」
奥歯を噛み締めてしまい込もうとした怒りは、溢れ出てドス黒いオーラが彼らを威嚇する。
華南「そちらのお二人さんは誰かなぁ?ってか、つよしに手ぇ出してないだろうなぁ?」
イダテ「この人達は大学の先輩で、むつに復讐したい者同士仲良くしてるのさ」
先輩?あの小ちゃいのが?見えねぇー…、年下だと思ったぜ…。んで?あの黒いのは留学生か?ってかなんでスーツ?
そんで誰だ!俺のむつに触った奴!!
修二「…村鮫?村鮫だろ?」
隣にいた修二がそう言うと、小柄な方の少年リオがニヤリと笑った
え?知り合い?
リオ「久しぶりだね、修二」
リオは満足そうに微笑み修二に近づき、その後をついて歩くシャオ。
修二にリオが近づくと、むつが唸って暴れた。
むつ「んー!!んー!!」
イダテ「静かにしてろ!」
むつが騒ぐのを見てこいつが黒幕だと察した華南。警戒を強め身構える。
リオ「村鮫理央だよ、覚えてくれてて嬉しいな」
修二「僕たちをボコれば気が済むってんじゃなさそうだね?」
リオ「察しがいいね、おまえも僕と同じ目に合わせるまで返さないよ」
俺とむつ意外、誰も気づかないと思うが…さっきっから普通に喋っている修二は、実はめっちゃ怒ってる…
修二「昔の仕返しにしては随分やりすぎなんじゃないかな?」
リオ「人質は僕もやりたくなかったんだけど、3人じゃ連れでこれなかったみたいだからさぁー」
修二「…そっか♪、じゃあ、話しをする前に、つよしを解放しろよ、お子様の前じゃ、あんたのしたいこれ以上のお話しができないだろう?人質ならむつで十分だろ?」
リオ「いいよ。解放するから、その代わりに修二は洋服ぜーんぶ脱いでよ」
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