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変化する俺たち〜むつ〜
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俺の堂々のキス宣言に、修二が真っ青になり、姉である紬(つむぎ)は悲鳴を漏らした。
修二はどうしてすぐ隠そうとかするんだ?堂々としてりゃーいいのに。
むつ「だいたいなんでおめーがいんだよ。旦那の所はどうした?」
姉、紬(つむぎ)は、すでに嫁いで子供もいる主婦だ。顔は、言いたかないが、俺とよく似てる作りで、可愛いアイドル顔(俺は全然可愛いとは思わないが)髪は何度も染めてるから痛んでて完全な明るい茶髪プリン。身長は俺とほぼ同じで、紬は、高3終わりまじかに妊娠、18歳でデキ婚、今は2人目が腹の中にいる23歳の妊婦。とにかく俺はこいつとはソリが合わない、つーか煩い!とにかく煩い女だ、小さい頃世の中の女はこんなのしかいないのかと、女より隣にいた男の修二の方が100倍…1000倍いいと思ってた。
紬「し、知らなかった!睦美ちゃんあんたホモだったの!?」
紬が右手の甲を口元に持っていき劇画タッチで白く驚き一歩後ずさる。
修二「あ!ち、違うんだよ紬さん!」
むつ「ちげーよ、付き合ってんの」
修二「むつ!!」
紬「きゃぁーーーー!!!。」
むつ「うっせぇよ!!」
煩い2人に怒鳴る。修二は頭を抱え。
すると悲鳴を上げた紬がデカイお腹を揺らしドカドカと木の床を軋ませながら俺に突進してきて、ガバッと両腕を掴まれ。
紬「正気!?男の修二と付き合ってんの!?」
修二「違う!むつは違うんだ!」
むつ「違わねぇよ!!付き合ってるよ!!」
修二のやつ何言ってんだ!付き合ってセックスもしてるだろうが!!
紬「睦美!!!本気と書いて!!マジか?!」
鼻息の荒い紬が目を血走らせて俺を揺する。
腕をはらいたかったが、迫力に押されて「おう」と返事をすると、紬に俺にギュッと一瞬息ができないほどの力で抱きしめ、すぐに離れたと思ったら、瞳をキラキラさせて身悶えた。
紬「でかした!弟よ!!初めてあんたが弟でよかったって思ったわ!!あ〜ん❤︎BLよBL!!生ボーイズラブ❤︎しかも相手はしゅうちゃん❤︎これでしゅうちゃんは私のものね❤︎」
むつ「ふざけんな!!俺んだ!!」
バカな妄想にトリップしてる紬を怒鳴り散らすと、修二は目を丸くしていて視線が紬と俺を交互に見る。
むつ「だいたい何でこの家にいる!?」
紬「はぁ?自分家なんだからいるに決まってるじゃん」
むつ「おめーもう嫁いだろうが!」
紬「やーねー、忘れたの?里帰り出産よ里帰り出産。夢ちゃん預けるし、今日から私たち3ヶ月くらいいるから」
むつ「はぁー?!聞いてねぇし!!」
紬「生意気な弟の許可なんか取るわけないでしょ?、修二君♪今日からまたよろしくね♪」
俺が発狂してるのを丸っと無視して、紬は修二の両手を握りしめ、気色悪いウインクをかましやがった。
紬は昔から家に来る修二を溺愛していて、常々『しゅうちゃんは私の好みで理想、綺麗で可愛いくて賢い!でも年がネックなのよね、年上なら完璧!今すぐ既成事実作って結婚するのに!』と、ふざけた事をぬかしていた。
修二「た、体調は平気ですか?予定日は…」
紬「あん、流石しゅうちゃん❤︎私の体の心配してくれるの?どうしてそんな出来る男なの?うちのむつには爪の垢飲ませても効果なかったし、どうすれば少しはしゅうちゃんみたいに可愛いくなるかしら?
予定日は今月末♪2人目だからいつ産まれてもおかしくないの、男の子なのよ産まれたら抱かしてあげるからね♪」
修二「あ、いいんですか?嬉しい…すっごい楽しみです」
紬に見つかった動揺を引きずってはいたが、赤ちゃんを抱かせてもらえると聞いて、修二は本当に嬉しそうに顔をほころばせた。
紬「あん!やっぱり可愛い!!しゅうちゃん今から役所行って、私の所の養子にならない!?」
鼻息を荒くして再び修二の手を握り直し迫る紬に俺の堪忍袋の尾が限界を迎えた。
むつ「手を離せ!!修二は俺のだ!」
妊婦相手に思いっきり腕をはたいて修二を引き離し奪うように腕の中に抱きしめた。ギロッと力いっぱい紬を睨んだら、紬は両手を前で握りしめキラキラした目でこちらを見ていた。
紬「キャッ❤︎我が弟なのになんて萌えるセリフ♪、ところでどっちがどっちなの?もう最後までしたぁ?」
どこまでこの女はゲスいんだ!!
妊娠でなけりゃあぜってーぶっ飛ばしてるのに!!
むつはブルブル拳を震わせて握り、今にも手が出そうだったが、修二が紬に見えない方の手で俺の腕に手を這わせてなだめるみたいにポンポンっと叩いていたから、拳はしまい、湧き上がる怒りを吐き出すように吠えた。
むつ「燃え尽きろ!失せやがれ!このゲスが!!」
修二を遠ざけながら足をドスドス踏み鳴らし、台所から部屋に戻ろうとしたら、後ろから気色の悪い声が響いてきた。
紬「しゅうちぁゃん、むつに泣かされたら私がこの豊満な胸で慰めてあげるからねぇ〜」
それは赤ん坊の飲むもん入ってるからだろうが!!元は貧乳だろうが!!
ちきしょう!!うぜぇしめんどい!!
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