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変化する俺たち〜むつ〜
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台所で材料を揃え、俺たちの作業を紬が隣の部屋からコソコソ見ている。
マジうざい。品定めするみたいに華南をジロジロ見て頬を染めてるとか、どんだけ気色の悪い女なんだ。
華南がピーラーで人参の皮を剥き、修二がすりおろして鍋で炒める。
むつ「2人とも俺みたいに、キビキビやって早く終わらせようぜ」
玉ねぎの皮を剥いたむつは、やることがなくなって、2人を監督中。
修二・華南(玉ねぎの皮で料理した気になってる…可愛い…)
修二のカレーは普通とちょっと違う。材料は玉ねぎと人参をすりおろして、炒めて、肉は鳥肉、カレールーは二種類使って出来たらほうれん草を加えるもの。
なかなかウマイ。
出来上がったカレーを皿にもって部屋に移動しようとしたら、またまた紬が現れた。
紬「一緒に食べようよ」
むつ「うっさい!お前は子供の面倒を見とけ」
紬「ねぇねぇ睦美」
紬が声を潜め何やら俺に耳打ちしてきた。
紬「3人って三角関係?もしかして睦美を取り合ってるの?」
どこまでこの女の頭は…、と思ったが、わざわざ相手をしているエネルギーがもったいない。
むつ「俺らはマジに付き合ってるの、どっちもお前にやらねぇーからな!」
紬「え…何それ、素敵!」
相手に出来ない、とそっぽを向いて、部屋に戻る。本当にあいつは居るだけで疲れるしムカつく…。
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吉良「…それで?気持ちを聞くどころか、邪魔された上に、ヤりたがり君も狙われてて、それ以来さみしんぼ君が警戒してキスすらさせてくれないと?…つまり欲求不満なわけね…」
週明け月曜日、登校したらまたラブレターがあって、それを捨てに行ったら、吉良さんに出くわし、最高に不機嫌な俺の話を聞いてくれるって言うから、屋上に移動して全部ぶちまけた。
むつ「そうなんすよ!」
吉良「しかし知らなかったな、睦美のお姉さん腐女だったんだね」
くさじょ?聞きなれない言葉に俺が首をひねると、キラさんがクスクス笑って教えてくれた。
吉良「男同士の恋愛にときめく女子のことだよ」
むつ「ときめ…く?好きってことだろ?狙ってんだろ?」
吉良「違うよ、見る専門。見て楽しむの」
むつ「意味わかんないっす」
俺がムスッとすると、吉良さんは楽しそうに笑った。
吉良「はは、気にするなって事だよ」
むつ「…気になるし…」
吉良「それより、欲求不満なら、俺が相手しようか?いつでも空いてるよ」
吉良は両手を広げたが、むつは眉間にシワを寄せてお決まりのセリフ
むつ「吉良さんキモい」
吉良「酷いな…、傷付くなー」
言ってる事と違ってどこか楽しそうにしている吉良。むつは話にならないと不貞腐れてゴロンと寝転がった。
むつ「あーあ、家でヤれなくなったし、学校は見つかるし…、触るくらいいじゃんか、拒否んじゃねぇーよ」
触りたい…もっと触って、イチャイチャしたいのに…。恋人ができたらそういう風にできるって、俺、結構期待してたのに…。
吉良「拒否らせなきゃいいんじゃない?」
むつ「?、縛るってこと?無理やりな感じが好きじゃねぇーんだけど…」
吉良「違うよ、テクニックで欲しがらせるの、むつがもっと上手くなって、ちょっと触っただけで相手がねだるように仕向けるんだよ」
細い目でニコニコ笑う吉良さんは、いつかの触りっこした時みたいにいやらしい笑方をしていたから、俺は少し警戒して身を引いた。
吉良「警戒しなくても大丈夫、むつが嫌がることはしないよ、いいもん持ってるし、今度持ってくるから勉強しなよ。それに場所ならいいとこ知ってるよ」
そう言って吉良さんは1枚の紙を俺に見せてきた。
むつ「ん?、ホテル?…タダ券?」
吉良「そ、それ男同士でも入れるから、あー、私服でね。そこなら誰にも邪魔されないし、とりあえずゆっくりしてきたら?」
むつ「マジ!?もらっちゃっていいんスか?」
いいよって言ってくれた吉良さんにスッゲー感謝して、早速華南に連絡したら、流石華南、ノリノリでメールの返事が返ってきた。もちろん修二には内緒。どうせ言ったら嫌がるに決まってる。
放課後が楽しみだ。
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