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俺たちに射す斜陽〜修二〜
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首輪を時々引っ張られ、俺が所有者だと無言の主張。僕の体は、百目鬼さんの愛撫に休みなく跳ねる。
百目鬼さんが撫でるだけだと言った時、撫でるだけでイく訳が無いと思った、でも、彼がそう言った意図を、今、強く思い知っている。今の自分の状況は、薬を使われた方が遥かにマシだった、触られてるだけでゾクゾクと快感が生まれる。先走りが止まらない。すでに1度絶頂を迎えようとしたが、根元を押さえつけられて苦しさに歪んだ顔を彼は欲情の眼差しで見下ろした。
百目鬼の目的はコレだった。僕が誰にでも、どんなことにも感じる淫乱だって思い出させるために、何も使わなかったんだ。
修二「んぅ!…ッ…ッ……」
百目鬼「…声抑えるなよ、そそる」
体を組み敷いた彼はニタリといやらしく笑い、彼の股間ははち切れんばかりに膨らんでいた。
百目鬼「所詮人間は快感には勝てない、気持ちよければ相手が男でも勃つし、突っ込めばイける、ノンケがこっちに落ちてくるわけないだろ?それとも泣いて縋るか?捨てないでって女みたいに…」
百目鬼の言葉が胸に刺さる。
何も反論できはしない。自分は好きでもない人間に弄られて勃たせて蜜を垂らし、撫でられて感じて、後ろは期待に収縮を繰り返す。
なんて笑える話だろう。
忘れたわけでは無かったけど、何処かで救われると期待してた。
むつ『エッチは確かに気持ちいいけど、エッチだけ良くてもだめじゃね?感情面修二は複雑でややこしいし、昔からそうだったけど、付き合ってから酷くなった、いい加減にしてほしいわ、もう最近のあいつイライラする、ふざけんなって言ってやりたい……』
むつ『男同士ってめんどくさいっすね…』
(…むつ…ごめん…)
結局、手を伸ばして壊した。
むつに責任をなすりつけるみたいに、何度もむつに聞いた。「セックスしたいだけじゃ…」「男同士だよ?」なんて馬鹿なんだろう、自分は代わりを作り、むつと華南と男同士の付き合いを続ける度胸が無くて、散々責任転嫁した…。むつが怒るのも呆れるのも当然で、今の僕は最高にネガティブだ。マジうざい。
百目鬼「好きだって言ってみてどうだった?ん??ウザがられたろ?お前はサッパリした性格じゃないからな、重いって言われたんじゃないのか?」
吉良『ああ…、彼重いもんね』
(むつ…華南…ごめんね)
百目鬼「俺はそんなお前を可愛く思うけどな、すました顔の下は、寂しがり屋で、愛に飢えて、何もかも呑み込むから、ドロドロだ、それを引きずり出すのが楽しみで仕方ない。お前は、むつにも華南にも好意をもたれてるんじゃない、欲情されてるだけだ」
修二「……め…ろ…」
(違う…)
百目鬼「割り切った関係?。修二、お前が割り切った関係なんてできないだろ?ボロが出たら俺の時みたいにそばにもいられなくなるぞ?お前は見たろ?俺の恋の結末を…」
(神さん…もうやめて…)
百目鬼「お前の心をあいつらは必要としてない、お前の体の具合がいいから性欲処理に使ってるだけだ」
(違う!!)
ーバチン!!!
修二が右手に持っていた時計を百目鬼に投げつけ、頬に当たった時計は床に落ちた。
修二「2人は悪くない!悪いのは僕だ!」
力いっぱい睨みつけ、感情むき出しで叫んだ。瞬間自分がミスを犯したことに気づく。
百目鬼「ふっ、楽しくなってきたなぁ!」
百目鬼が瞳をギラッと光らせる、修二が抵抗したことで、百目鬼を興奮させてしまったのだ。
百目鬼は修二の喉元に掴みかかり、修二は慌てて携帯の電源を落とそうとした…
が、
ーガン!!
携帯を持っていた左手をドアに打ち付けられて、携帯が手からこぼれ落ちた。
修二「ッ!」
百目鬼「アラームが鳴るまでは、逃がさない!」
手首を痛いくらい握られ、空いてる手が、赤い首輪を強く引いた。
修二「ッ、…じ…んさん…」
修二が無意識に、昔の呼び名で呼んだのを、百目鬼は心の中で歓喜した。
あの頃の修二が帰ってきた…
彼はニヤリと口角を上げた。
…
修二「ァ…やぁ……じん…さ…」
両手を束にされ左手で押さえつけられて、右手はグチャグチャと音を立てて修二のものを扱く。もう何度も絶頂に連れて行かれては、根元を握りこまれて止められている。
アラームは鳴らない。
百目鬼に投げつけ落とした拍子に、床がスイッチに触れ、カウントが止まってしまったようだ。
残り2分を目にしたのが最後だが、もうそれからだいぶたっている。
瞳に映るのは偽物の金髪とその後ろののどかで緑の茂森の公園
虚ろな瞳はただただ金髪を見つめて、シートに爪を立てる
修二「…ッ…アッ…ッ…うッ…」
百目鬼「もうイキたいか?後ろもだいぶ物欲しそうだぜ?」
修二「ん…じんさ…ん…、くっ…」
さっさとイかせて目的を達成すればいいものを、嬲るみたいに弄んで、楽しんでいる。
百目鬼「ちょっと痛むぞ…」
百目鬼の気遣うような声と同時に、肩に痛みが走る。
修二「イッ!!!!」
百目鬼が左肩に噛み付いた。
修二の中で、監禁された時の記憶がフラッシュバックして、心を保てなかった。
百目鬼に対する抵抗が止み、全身から力が抜ける。百目鬼が噛み付いた肩にさらに力を入れた。
修二は、諦めた眼差しでそれを眺める。
傷口から血が滲み百目鬼が跡に口づけた。
修二の色のない瞳を見て、満足げに目を細め、百目鬼が自身のズボンのベルトを開け出した。
…このままヤられるのかも…
なぜか他人事の様に眺める。
百目鬼「一緒にイこうぜ修二、約束通り、調べた奴らのことは忘れてやる」
百目鬼は滾ったものを修二のものと擦り合わせ、一緒に扱き出す。
修二「はぁ…ぁ…ぅ…アッ」
快感に支配される…
修二の中にはもう、抗う気力は残ってない。
何もかも自業自得、全てを諦めて、ゆっくりと瞼を閉じる…
その時。
ーピリリリ♪ピリリリ♪
携帯の着信音が鳴り響く。
兄貴…?
目の端に、電話して来た相手の名前の表示が見え、修二は目を見開いた。
《 ☆ 華南 ☆ 》
(華南『辛い時は辛いって言えよ、俺たち恋人なんだぜ?お前はむつと俺の恋人なんだ、他のやつを心に住まわして置くな』)
華南の声が聞こえた気がした…
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