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橘家と体育祭
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こんにちは。
橘家四男の北斗(ほくと)です。
僕は今、自分の家の玄関にてドキドキしています。
時刻は夕方の6時半ぐらい。
玄関には運動靴が3足。
微かに聞こえるシャワーの水音とお風呂のいい匂いが漂ってきています。
これは…、またまた大チャンス到来?
最近不幸続きだった僕は、期待に胸が膨らむ。
先日は、体育の時間に怪我をして右手の小指にヒビと左足に捻挫をした。利き手の右手だから1人エッチ出来ないし、ヒビって完治に時間がかかるから、夏の大会は見学決定…。
ギブスの生活もこれから蒸れて臭くなるし、災厄だと思っていた矢先だった。
僕は、華南達に気づかれないように靴をそっと脱いで、風呂場に真っ直ぐ進む。
引き戸の前で耳をすますと、中からシャワーの音と、誰かの甘い声が漏れている。
うわっ、風呂でヤッてんの!?
ってか、この声どっち?女の子みたいな声。
ってか、女の子ってことないよな?玄関の靴むつさんと修二さんのだよな?
興奮と緊張でドキドキとして、中を覗きたくて仕方ないが、相手は3人。
3人とも風呂とは限らないし、開けたら脱衣所にいるかもしれない…。
そうしてもんもんと悩んでいたら、2階で扉の開く音がして、誰かが階段を降りてきた。
ーギシ、ギシ
うお!ヤバイ!!
とっさに隠れなきゃと思っても、ここは廊下の突き当たり、どっかに行くには階段の前を通らないといけない!
鞄を抱えてオロオロしながら、風呂場の前から少し離れる。
どうする?どうする?
ってか、ココ僕ん家だし、そんな慌てることなくねぇ?…うん、ですよねぇ…
そう言い聞かせながら、出来れば華南ではありませんようにと祈る。
階段から降りて現れた人物に、僕の目は限界まで見開かれ、心臓が飛び出すんじゃないかぐらいの衝撃を受けた。
むつ「あれ?北斗、お帰り」
現れたのは、むつさん。
むつさんは僕を見つけて挨拶してくれた…
が、僕はそれどころじゃなかった。
北斗「た…だいま…です」
むつ「…、ああ、これ?」
僕の戸惑いに気づいたむつさんは、視線を辿って、自分の服に触れニヤリと笑った。
むつ「体育祭の応援衣装、可愛いだろ?」
可愛い過ぎですけどォォーーー!!!
赤で統一されたチアガールの衣装、ノースリーブのシャツに短すぎるスカートから見える生足…ってかそのスカート、下にスパッツとか履かないといけないやつじゃないですか?
むつさんの方が身長が低いから、かろうじて見えないけど、下…パンツ?まさかその悩殺スタイルで応援?
華南のとこ男子高ですよね??まずくないですか??
ってか、むつさん男だけど全然イケそう…化粧したらかなりいい線いくんじゃ…。
ああ…、僕の理想が目の前に有る…ぜひ猫耳もお願いします!!
って!
今夕方ですよ?
まさかずっとその格好だった訳無いですよね!?
その衣装、今着てるってことは!?
つまりアレですよね?
そういうことですよね!?
僕が何も言えないでいると、僕の後ろで引き戸の開く音がして、脱衣所からバスタオルで頭を拭きながらパンツ一丁の華南が出てきた。
華南「わっ!」
僕の存在に驚いた華南は、慌てて背中越しにドアを閉め、むつさんに走り寄ってバスタオルで包んだ。
華南「むつ!俺のタオル使って次入って!」
むつさんの格好を隠そうとしたのはバレバレだけど、むつさんのチアガール姿の衝撃が強すぎて僕は喋れないでいると、華南の行動を違う意味で捉えたらしいむつさんは華南をキッと睨んだ。
むつ「お前…俺を置き去りにして…」
バスタオルを受け取らず払いのけ、むつさんは脱衣所に駆け寄り
華南「むつ待て!」
脱衣所のドアを開け放った。
ーガラ!!
修二「わっ!びっくりした…、どうしたの?」
!!!!!!!!!
そこには、妄想より色白で綺麗な、全裸の修二さんがいた。
いつも結んでいる髪は降ろされて濡れていて、肩にはバスタオルが羽織っていたが、ピンクの乳首がチラリと見えて、下は丸出しです!!
むつ「修二!お前…」
華南「たんまたんま!!」
全裸の修二さんは、妄想と違って冷静で、体にキスマークは無かったけど、あまりに綺麗で色っぽすぎて、僕の方が驚いて固まってしまっていた。
華南がすぐさまむつさんにバスタオルを被せて脱衣所から引き剥がし、引き戸をバタンと閉めて立ちはだかった。
僕は、理解が追いつかなくて、ただただバクバクと早くなる鼓動に頭がピンク色です。
むつ「何すんだよ!」
華南「むつ!見せるなよ!」
華南の行動に不機嫌なむつさんだったが、華南が僕を指差し、その手につられて僕を見る。
僕は自分でも分かるくらい真っ赤だった。
むつ「は?嘘だろ…北斗ホモなの?」
いやいや…むつさん聞きたいのはこっちなんですけど、ってか僕は別にホモってわけじゃない…
むつ「修二は俺たちのだからやんないよ」
えー、欲しいです!ってか、むつさん貴方もぜひ欲しい!
サラッとカミングアウトしたむつさんに、華南がお手上げ状態で額に手を当てた。
ーガラガラ
修二「こらこら、むつ君北斗をからかって遊ばない」
グハッッッ!!!!!!
しゅ、しゅ、修二さん!?
こっちも生足!!
なぜTシャツ一枚!?
いやパンツは履いてるけども…!
修二さんの格好に、華南とむつさんも目を見開いた。
あっ…ヤバイ、鼻血出そう…。
華南「ちょっとちょっと!!」
華南は慌てて脱衣所にむつさんと修二さんを押し込んで引き戸を閉め、こちらを睨んできた。
華南「北斗…忘れろ!」
いや…無理です
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