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俺たちの秘密〜修二〜
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むつ「でも、お前は信じない、卒業したら別れるとか、俺を守るために強姦魔にまたヤらせようとしたりとか!俺はお前を守りたいのに、お前は俺の腕の中から逃げて行く。さっきの昔の話だって俺に気を使った言い回しで話してる!俺を信じるより、強姦魔の言うことに従った方がマシか?」
修二「違う…むつ…」
違う、むつが僕を好いてくれてるのは信じてるよ!卒業までで別れるって言ったのは百目鬼さんの手前で……覚悟はしてるんだけど、それはあくまで僕の問題で…、ってか、なんで過去の話しオブラートに包んだのバレてるの!?…
鎧が剥がされる…
いつの間にか内側に居る…
むつ「じゃあ何でだ?何で中学の時も今も言わなかった!?なんで俺にすぐに話してくれなかった!?」
修二「ッ…言えないよ、男に犯されましたってワザワザ言ってどうなるの?」
華南は包むように、でもけして僕を逃がさず、追い詰めすぎず、僕の言葉を引き出す。
むつは外側から僕の居場所を野生の勘と嗅覚で嗅ぎ分けて、突進し、壁をぶっ壊して僕を捕まえる。
駄目だ!取り繕えなくなる!
むつ「俺がぶっ飛ばしてやる!」
修二「…言うと思った。百目鬼さんは朱雀の右腕だよ?絶対敵う訳無い!」
むつ「華南には言ったんだろ!?」
修二「ッ、華南は…こないだたまたま百目鬼さんと出くわして…」
むつ「俺と出くわした時は黙ってたろうが!!」
修二「…」
むつ「華南は優しい…、俺と違ってお前を受け入れてくれると思ったのか?」
修二「違う!…、
(華南の方が優しいとか、むつより華南の方がいいとか、そんな考え方したことない!優しさの種類が違う!僕はちゃんと分かってるし!それに…)
別れようと思って全部話したんだ…。輪姦されてよがってるなんて気持ち悪いだろ?」
むつ「…別れる?別れられる訳ねぇだろ!本心では受け入れて欲しいとおもってたろ!お前華南のこと大好きな癖に!」
ぅえ!?また断言!?何!?何でそんな、恥ずかしいことばっかり言うの!?
むつ「気持ち悪い?軽蔑?…何を?…お前がこんなに傷ついてるのに、過去を知って華南がお前を見捨てるって?…あり得ない!!」
見捨てるなんて思ってない…、でもどうして?何でそこまで断言できるの?
修二「…どうして?」
むつ「お前のことが好きだからだよ!!」
ードクン!
は…ッ…え?…す……??
むつ「俺だってそうだ、修二が好きだ!」
ードクン!!
奈落の底は何処?
むつ「お前が言い方選んだってムカつくものはムカつくし、悲しいもんは悲しい!百目鬼はぜってー許さねぇ!」
ードクン、ドクン
ここは奈落の底のはず…
…駄目だ…心臓がうるさい…。
ードクン、ドクン
修二「むつ、落ち着いて、昔の話だよ、もう終わった話し」
やめて…これ以上気持ちを動かさないで…
むつ「終わってねー!!あいつは諦めてねぇし、俺の中では今始まったんだ!!お前の苦しんだ…っ…6年分の話を、今!聞かされて、お前の6年の苦しみを今の一瞬で『辛かったな』で片付けられる訳ねぇだろ!?お前の苦しみが!苦痛が!そんな簡単なわけねぇ!!俺のちいせぇー頭の想像で追いつくようなそんなもんじゃないはずだ!!」
ギッと怒りの篭ったそれでいて熱烈な視線。ぼたぼた溢れる涙はむつの頬をつたって床に落ちていく。
『俺はお前が好きだ!好きだってちゃんと言った!!』
『俺は修二が好きだ!!』
………………好き?
むつ『早く3人で頂上着くといいな?』
修二『…頂上?朝日が見れるから?』
むつ『は?頂上は雲の上だから晴れしかないんだぜ、知らないのぉ?』
好きだから?
好きだから泣くの?
僕を好きで…泣いてるの?
むつが?
…その涙は…僕を思って?
修二「…ごめん…むつ…もう泣かないで」
震える手で、〝自分から手を伸ばし〟むつの頬に触れた。
流れる涙を拭って、むつを〝自分から〟抱きしめる。
修二「…ごめん…ごめん…むつ」
手を伸ばしてしまった…。
むつのことが愛しい過ぎて…
もう無理だ…
もう我慢できない…
修二「ごめん」
むつ「…悪りぃ…」
腕にキュッと力を入れたら。むつも僕に腕を回して包みギュッと抱きしめてくれた。
むつ「俺、かっこ悪りぃな…、でも、…整理つかねぇよ…」
修二「かっこ悪くないよ」
かっこいいよ。かっこ良過ぎて、すぐ怒って、情熱的で…時々…ううん…僕にとってはずっと可愛過ぎる…天然獣のヒーロー。
むつ「……華南に話した時…、あいつはなんて?」
いじけたみたいな顔したむつ。比べてるの?そんな必要ないのに…可愛い…
修二「…『ありがとう』って、『全部話してくれてありがとう』って…」
むつ「…ぅげ…、俺とはえらい違い。……んで?」
口が尖ってる。拗ねちゃった。
華南は華南。むつはむつ。比べられない…今となっては。
修二「…ッ…キス…した」
むつ「…」
『それなら俺にもできる』って思ったでしょ?分かりやすくニンマリした唇が…近づいて重なる。
ーチュッ
むつ「一回?」
修二「……いっぱい…」
恥ずい…ドキドキする。
むつ「…口開けて」
立ったままだとむつが少し背伸びするのが嫌なのか、むつの眉が寄って、ベッドに座らされた…僕の瞳を覗きながら、むつが僕の上から唇を重ねる。
修二「ん…」
駄目…、むつが可愛い…。涙が残ってる瞳で、リードしようとしてる。
堪らなくなってギュッとむつを抱き寄せる、むつもギュッとしてくれて僕をベッドに押し倒した。
ーズキッ!
修二「痛ッ…」
むつ「え?!」
僕の声にむつが体を離す。
修二「あっ…違う、首輪が擦れて…」
真っ赤な首輪を、外そうとしたが、見えなくてどうなってるか分からない。考えたら僕はこの首輪を1度も自分で外したことがない。
戸惑っていたら、むつの手が伸びて来た。
むつ「…やっぱ…エログッツな訳?どんな仕掛け?」
むつがカチャカチャいじるが首輪は、なかなか外れない。
むつの質問に僕は苦笑いした。
修二「…コレには仕掛けはないよ、ねぇ、むつ」
さっきっから、火照ってて、我慢の限界が近い…。
むつ「ん?」
修二「…僕…、本当は、凄くエッチなんだ」
自分でも分かるくらい甘ったるい吐息混じりの声が出た。
修二「…むつと居ると、直ぐそういうこと考えちゃって…。だから、昔、百目鬼さんが、切り替えられるようにって、僕にコレをつけたんだ、僕がエッチになってイけるのはコレを付けた時だけって言い聞かせて」
本当の僕は、すっごく淫乱、首輪をしてると我慢が効かない。むつとのエッチはいつも自分を抑えている。
早く外してくれないと、むつを食べちゃいそう。
修二「むつ…外して」
ーカチャ
むつ「取れた。……!!」
首輪を外した瞬間、ホッとしたようなむつの瞳が一瞬怯えた様に揺れたのを僕は見逃さなかった。
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むつ「修二?」
僕ちゃんの腕の中で背中を預けていたむつが、僕ちゃんの顔を覗き込む。
テーブルに、むつが綺麗にたいらげて空にしたお皿があり、谷崎は一服しにベランダへ出ていた。
修二「…ぁ」
むつのほっぺにご飯粒が付いてる。
修二「むつ、ご飯粒…」
むつ「ん?あぁ、食べて」
修二「ヘッ?!」
驚いて声がひっくり返った。
むつがほっぺを僕の口元に持ってきた。
むつ「華南が言ってたぜ、お前を甘やかしたいなら、俺が甘えりゃいいって。聞いた時は何言ってんだって思ったけど、やってみると意外と効果あるな」
ニパッと、笑ったむつの笑顔は、今の僕には破壊力絶大!なんせ取り繕う壁がほぼ無い。
修二「あま…?」
何を言い出すの!?僕を甘やかすため??
顔が真っ赤になるのを止められない。谷崎がいるのに…
駄目だ!!
修二「…むつ、部屋に行こう…、聞いときたい…話しがあるから」
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