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俺たちの秘密〜修二〜
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むつの必死な様子に僕は手が止まる。
修二「…」
むつ「修二がエロいのは知ってる!」
修二「引いた?」
僕は伺うように首を傾げてキレイに微笑む。
むつ「引かねーよ!エロいの上等!でも、今度、今度たっぷり教えてくれよ、な?」
僕を見上げるむつは、落ち着かない様子で僕の首をチラリと見た。
むつ「チューならいくらでもするから!」
むつが唇を寄せて、重なった唇から直ぐに舌が入ってくる。甘くて緩いキスで僕をなだめる。
修二「んッ」
むつの柔らかい唇の感触に堪らず体が熱くなる。今日は1日中火照ってばかりだ。緩いキスでは返って疼く。
2人して夢中になってきて、むつが僕の首に腕を回してきた。
むつの手がうなじをかすめ、堪らずむつに抱きつき体を密着させる。
もっと…
むつの甘いキスに酔う。むつに触れられて体が熱い。体が疼く。
堪らず体をすり寄せて、むつの腰に手を回そうと指を滑らせたら、ビクッとむつが反応した。
むつ「ん¨ん!!」
抵抗するようにバタバタとしたむつは、顔を真っ赤にして、僕を力で引き剥がした。
むつ「ッだから、お前、触り方エロい…じゃなくて、駄目だぞ!今日はこれ以上駄目だからな!」
修二「…どうして?」
むつ「どうっ…て、今日は駄目なんだよ!…そ、そう!ココ谷崎の…」
ーピリリリ♪、ピリリリ♪
むつ「…修二…携帯…」
あからさまにホッとしたむつ。
鳴り響く携帯に、僕はむつから体を離し携帯を取り出す。相手は公衆電話。嫌な予感がして、廊下に出た。
修二「…もしもし」
『修二!!』
必死な声。
それは僕を包む懐の深い男の声。
修二「…ッ…華南!?」
公衆電話の主は、病院にいるはずの華南だった。
修二「どっからかけてるの?動いて平気なの?」
華南『病院。お前は無茶なことしてねぇだろうな!ッテテ…』
修二「ちょっと!寝てなよ!」
華南『へーきへーき。修二、俺を追っかけてきたのは百目鬼じゃねーから』
修二「ううん、あの人の部下だ」
華南『違う違う、アレは俺とむつがボコったチンピラ』
修二「は?」
華南が言うには、数日前、マキが商店街で絡まれてるのを助けたらしい。その時退治した相手が仕返しに来たと言っていた。
華南の容態は至って軽傷で、額を切ったのが派手に見えるだけで、脳震盪も問題なく、明日退院だと聞かされた。むつと予定していた2日後のバイトにも行けるくらいたいしたこと無いらしい…。…良かった…。
華南『それより、お前は早とちりで無茶なことしなかったか?』
修二「あは、僕ちゃんは何も…」
むつ「貸せ!!」
いつの間にか僕の隣に来ていたむつが、怒った様子で僕の携帯を引ったくる。
むつ「華南?お前は今日退院できねーの?、・・・。明日?おせーよ、修二が百目鬼に襲われて撫で回された」
華南『はあーーー!!!痛ッテー…』
修二「むつ!!!」
受話器の向こうの華南の声がハッキリ漏れて、むつは予想してたのか受話器の耳から離した。華南のデカイ声の後、傷口に響いたのだろう、呻き声で小さくなる。
僕は隠しておくつもりだったのに、むつは何を考えてるのか、僕が止めるのも聞かず喋り続ける。
むつ「俺、百目鬼について聞いたから、全部かどうかわかんねぇから、これから一個づつ詰める」
うえ!バレてる!?
むつ「・・・。やだね。全部話し合うよ!じゃないと修二のやつ〝また〟体差し出して自分で脱ぎ出すぜ?」
華南『はあーーー!?イテッ…』
ヤバイ…
華南の怒った顔が目に浮かぶ。
むつ「今の修二にはお前が必要なんだよ。・・・。無理なの。駄目だったんだよ。・・・。うっせー!分かった、明日まで俺が見とく!・・・。ごちゃごちゃ言うな!お前も俺に黙って嘘ついたんだ!覚悟してろよ!」
ープッ
怒りの炎がメラメラする中、むつは携帯を切ってしまった。そして僕ちゃんを睨みつける。
むつ「華南から伝言、『覚悟してろ』ってよ」
ヒィーーーー!!!
華南に何て謝ろう!?あんなに警告されてたのに!うぅ…明日が怖い…。
その日は結局、むつと膝を付き合わせて話し合った。
百目鬼との話も、出会いから話し直させられて、話してると、怒るむつが段々ヒートして話が進まなくなるから。異論がある時は、手を握って、質問することで落ち着いた。
ほとんど真実に近い事を喋らされ、話しの中で僕が自分を卑下する言い方するとすごく怒っられた。『本当のことだし』って言うと、むつは僕の腕に噛み付いた。
1日色々話して、嘘や誤魔化しはもうしないと誓わされ、何かあれば必ずむつに話すと約束し。
その日僕らは同じベッドで眠った。
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朝、蒸し暑さに夢から覚めた。
目を開けると、目の前に金髪が広がって左手が重くて痺れてる、胸あたりが汗でビッショリだ。
むつと向かい合って、僕ちゃんが左腕でむつを腕枕していて。むつは僕ちゃんを抱き枕みたいにガッチリ抱きしめて足が僕ちゃんに乗り上げてる。
う…動けない…。
弱でつけてる冷房は、こんなに密着してたら全くつけてる意味がない。
強くしようにもむつがピッタリくっついてて動けない。
むつを起こせばいいんだけど、僕は朝のこの時間が大好きで、起こさないように、しっとり汗をかいてる金髪を撫でる。
あっ、むつのランニングシャツ、サイズが合って無くて肩からずり落ちてはだけてる。可愛い。
昨日は谷崎の家に泊まった。2人とも服がなくて、谷崎の真っ白なランニングシャツを借りた。でも筋肉ムキムキの谷崎は何気にLLしか持ってなくて、僕にですらデカイランニングは、むつにはワンピース状態。殴られるから言わなかったけど。
汗の滲む額に、はだけた肩と胸元…抱き合ってるとまるでセックスした後みたいでイケナイ気持ちになってくる。
ダメダメ!ここは谷崎の家!
僕は自分に言い聞かせ、目の前の金髪を撫でる。今日から学校が無いし、兄貴の命令で、僕ちゃんはバイトが無くなり、谷崎の家に待機。
この幸せな時間を堪能できる。むつのおでこに口づけを落として、むつをもう一度ギュッと抱きしめて目をつぶる。
むつ「しゅう…じ」
胸の辺りでモソッと動いたかと思ったら、突然、僕ちゃんの胸に吸い付いてきた。
ーパクッ
修二「ァン!ぅう…待って…んぅ!」
汗でシャツから透けて見える僕の胸の先端を夢見心地で吸い付いてきたむつ。手と足でガッチリ抱きついてるから離れません。
修二「んん!…むつ…あぅ!噛まないで」
むつ「ん〜、美味い……ハムハム」
寝ぼけたむつは、どうやら何か食べてる夢でも見ているのだろう。噛んできたと思ったら今度はチューッと吸い付いてきた。
修二「やあァっー…、まってぇ…」
ビリビリ痺れる感覚に、僕はもう爆発寸前。
修二「むつ…むつ、んん…むつ!!」
むつ「ふえ?」
覚醒したのか、胸から口を離してくれたむつ、しかし…
むつ「何これ…」
修二「ぁはァアッ!…」
むぎゅっと僕ちゃんの発寸前の息子さんが握りこまれて変な声が出た。
むつ「俺に抱きつかれて興奮してんの?」
修二「うぅ…コレは…あっ!…朝の…せい…り…げんしょ…はァあッ…イッ!!」
ガッチリホールドされて、密着したままむつは僕のをいじり倒す。視界にはむつのはだけた肩、汗に混じったむつの匂い、何とか我慢していたのに、むつが僕の胸に噛り付いてきたもんだから、我慢できずに下着を汚してしまった。
むつ「早!」
修二「ぁ…はぁ、はぁ」
むつ「俺、マジ上手くなってんのな」
むつはニコニコ満足そうに笑ってる。
修二「はぁ…はぁ…むつのも…」
僕だけ先にイッてしまったので、むつのも触ろうとしたら、むつが突然何かに気づいて叫んで飛び起きた。
むつ「あ¨ーーーー!!!」
修二「?」
むつは自分のズボンの中を覗いだかと思ったら、嬉しそうに僕に抱きつく。
ギューっと力を込められたかと思ったら、その力が徐々に緩くなり。
ソロっと体が離れていく。
むつはうつむいて、今度は硬い声で呟いた。
むつ「トイレ…」
むつは真っ赤な顔で、足早に部屋から出て行った。
修二「?」
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