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番外編26ひと夜咲く純白の花の願い
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百目鬼は、眠ったまま、マキの体のヒンヤリする部分を探して弄る。
マキ「ん…」
マキは、声が出そうなのを唇を噛んで押し殺した。
両腕は、百目鬼の頭を包んで、もし外して見られてしまったら、怒られるかもしれ無いと、マキは必死だった。
ひゃっ!手!ててて手が!服の中に入ってきたぁ!百目鬼さん!背中はダメ!あッん!
マキ「ふ…ッ…」
両手が服の中に入り込み、背中に回る。大きな熱い手にぺとぺと触られて、病人相手に不謹慎にもゾクゾクと快感が走る。
無理…こんなの我慢なんて…
んにゃ!?
背中に気を取られていたら、絡まってきていた足が、さらにグッと腰を近づけ、百目鬼の股間がぴったりとマキの太ももにくっついた。
どどど百目鬼さん!おっきいの当たってるよ?!
マキにぴっとりと抱きついた高熱に寝ぼける百目鬼は、下半身も熱くしていて、マキは流石に戸惑った。
なんせ、こんな状態じゃ、マキ自身も反応してしまう。
にゃ、にゃま殺し!!
百目鬼さん酷い!!
罵倒や罵声より、こっちの方がよっぽど酷い!!
拷問だ!!
僕は3日ほど抜いてない。最初の頃は風呂で抜いていたけど、後半は百目鬼事務所を手伝ったりしていて疲れたりして…。
自分が抱きついた結果である事を棚に上げ、マキは心の中で叫び続けた。
百目鬼は、マキの服の中に両腕を突っ込んでる状態でマキを抱きしめる。
マキは自分の反応してしまったものを百目鬼から遠ざけようと腰を低くのだが、腰を引くと、百目鬼は腰を近づけ直す。太ももにくっついていた百目鬼のものが擦れ、百目鬼のものがさらに大きくなった。
NOoooーー!!
抱きついて、ものを押し付けられて、マキはたまらない感情と欲望に振り回されて、体がどんどん熱を帯びる。
ドキドキと激しく脈打つ心臓の自分の振動で乳首が震えて硬くなる。
早い心拍が送る血が、真ん中に集まり熱を増す。腕の中の人物に沸く感情がどうしようもなく渦巻いて、さらに胸を忙しく動かす。
淫らな体は、キュンと反応して、後ろを物欲しそうにヒクつかせていた。
こんな時でさえ…
純粋でいられ無い…
心を超えて体が肉欲を求める。
熱で苦しむ百目鬼さんを見ながら、淫らで淫乱な体は、彼を欲しがる。
百目鬼さん…ごめん
心の中で何度謝っても、欲情した体は止まらない。
彼が欲しいと熱を帯びる。
百目鬼さんに散々言われた。
淫乱、色狂い…
何一つ否定できない。
いつか修二が言った言葉に胸が痛む。
百目鬼さんに〝そんなに、むつと華南のセックスは良いのか〟って聞かれて…
『むつと華南の事は、セックスする前から好きだった』
って…。
かっこいいって思った。
けど、敵わない。とも思った。
百目鬼さんも、きっと、むつと華南に敵わないと思ったろう…。
僕のこの、百目鬼さんを思う気持ちが、邪心じゃ無いと証明でき無い。
もし、百目鬼さんに〝俺とのセックスがそんなに良かったのか〟って言われたら、僕には返す言葉がない…。
僕の気持ちは、セックスして動き出した…その事実は変えようがない。
百目鬼さんは、自分が汚れてるって思ってる。だから、綺麗な修二に惹かれた。
惹かれ続ける。
僕には分かる…、僕も修二に惹かれるから、強くあろう凛と立とうとして、傷を隠してる。愛しい存在。守ってやろうとすると1人で平気だと突っぱねてふらつく…、助けるつもりで側にいると、いつも間にかこっちが癒されて…。
百目鬼さんは修二を好きになった…
自分がその花をこじ開けて、自分色に染めようとして…、染めたつもりでも、修二は染まってなくて。
真っ白なままだった…
僕は、いろんな色に染まりすぎて、百目鬼さんの瞳は僕を見ない…
その瞳に映る事が出来たとしても、僕の花は、きっと真っ白じゃない…
目の前に眠る百目鬼の閉じた瞼を見つめる。
そっと、冷却シートのおでこに口付けを落とし、百目鬼さんをキツく抱きしめた。
百目鬼「ん…」
百目鬼はモゾッも動いて唸っり声を上げる。
マキの心臓が跳ね、バクバクとした緊張が一気に全身に回った。
起きる?気づかれる?
どうしよう…
でも…
抱きしめてもらってること
体が震えるほど嬉しくて…
手放せない…
この熱い腕が嬉しくて…手放せないよ
『だいたいお前が現れなきゃあんな事には…』
『神はマキ様には特別優しいと…』
雪哉さんは知ら無い、僕は百目鬼さんから大事なものを奪った。
だから、僕に特別優しく見えるのは、気のせいだ。
タバコの事や僕を気にかけてくれた事は凄く嬉しかった、けど…
勘違いはしない
明日、百目鬼さんの目が覚めて、熱が下がってたら、きっと言われる。
『治ったからもう帰れ』って、
ふふ、残念だな…、もう百目鬼さんの隣で眠れ無いのか…、残念だな…、百目鬼さんの笑顔も幸せも見れない…
匂い立つ僕の花が咲いて、
その花が真っ白でなくても…、
僕の気持ちは真っ直ぐ貴方を思った…。
貴方の目に止まることはなくても…
散るのを待つだけでも…
咲くのを止められなかった…
この腕の中の温もりに憧れて…
願った…
ぼくは…
百目鬼「んッ………」
!?
百目鬼「…………」
…百目鬼さんは、あの日、誰とシてる夢を見ていたの?
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