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百目鬼から見たマキ…
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.ーー俺は、最低な男だ…
ーー誰かを大切になんて出来ない…
ードサッ!!
マキを自分の車の後部座席に放り込み、押し入るように乗り込んで百目鬼がマキに覆いかぶさった。
マキは驚いた顔をしていたが、百目鬼がキレたことに気がついて、変に抵抗するのをやめた。困った子を見るように柔らかく眉を下げ、我を忘れて襲いかかる百目鬼を優しく受け入れた。
マキ「あっ!…ちついて…、あん、百目鬼さ…んぅん¨!」
噛み付くように唇を奪い、口の中で乱暴に絡め取って奪う。フレアコートのウエストリボンを抜き取ってマキの腕を頭上で縛り上げ、逃げる気もないマキを逃すまいと拘束した。渇いた喉を潤すように獰猛な猛獣はマキの唇を奪う。
息が上がるまで堪能し、息継ぎで唇が離れると、ふわふわの毛の襟から覗く色白の首に噛み付いた。
マキ「ッ!!」
歯型が残るほど強く噛み付かれたのに、マキは痛いとは言わない。後で我に返った百目鬼は自分が何をしたか覚えてる、痛がったり嫌がったりしたら、我に返った百目鬼が酷く傷つくのが分かっているから、声を上げずに唇を噛みしめる。
色白の首についた歯型。
それは百目鬼の独占欲と渇愛と不信感の表れ。
細い首につけた歯型(マーキング)を舐め上げ、首を伝って肩に降りていく、コートの襟が邪魔でフレアコートを引きちぎる勢いで乱暴に前を開け、表れたのは白いワンピース。
マキが露出系を着ると百目鬼が怒る事と、修二を好きな百目鬼なら清楚系の白が良いかとマキが選んだものだったが、百目鬼は元々ゲイで女装には興味がなく、さらにキレている状態ではそれはただの布にすぎない。
露わになった色白の胸元、無防備な喉元に吸いつき舐めながら、スカートの中に手を入れた。
マキ「あッ…」
キレた百目鬼とするんだ。と、マキは覚悟を決めた。
百目鬼「タイツの下…下着まで女ものか…、おさまってねぇし、タイツがビッショりだぜ、淫乱」
マキ「あっ、んぅ、網越しにこすっちゃダメぇ」
百目鬼「溢れて来やがった」
喉元から顎のラインを舐め上げながら、スカートの中で濡れた膨らみをタイツの網越しにグイグイ弄る。
マキ「んん¨っ…あん…やぶれちゃう…」
百目鬼「フッ…期待してるんだろ、タイツぶッち切ってぶち込まれるのを…」
マキ「あぁ…あん…」
言葉攻めで乱暴にマキを扱いながら、百目鬼の顔はどんどん歪んでいく。
マキは、百目鬼の表情に柔らかく微笑んで、縛られた腕を百目鬼の首に回してキュッと抱きしめた。
マキ「百目鬼さん好きにしていいよ……。大丈夫、僕、いつでも使えるようにしてあるから…」
マキの言葉が僅かに聞こえた気がしたが、キレた百目鬼は意味を理解せず、マキの鎖骨に歯を立てる。
マキ「ンぅッ…」
ーチャリ…
マキの体がピクンッと跳ね、僅かな金属音に百目鬼は動きを止めた。
百目鬼の目の前、マキの胸元に着いていた長めのネックレスのトップスに目が止まる。
それは、色あせたラ◯センのキーホルダー。
1年半前、軽い気持ちで買ってやったキーホルダーが、ボロボロになってもそこにあった。
百目鬼の中に、言い表せない息苦しい感情が胸を締め付ける。
着飾った女装には似つかわしくないソレは、1年半の間マキがずっと首に付けていた。
ネックレスのチェーンもキーホルダーと同様に所々錆ついていた。
1年半の間、ずっと着けていた。
再会した時首に無かったから、もう無いのだと思っていたが、賢史がマキに手渡したのを見た時、賢史に聞いた。
『落として無くして、ずっと探してた大切な物だってよ、あれを見つけるためならなんでもするって勢いだったぜ』
マキはいつまでたっても素直にならない。だから俺の事が本当に好きなのか、最近は疑問が湧き始めていた。
買ってやった時の、あの泣きそうに嬉しそうな笑顔。それを思い出した瞬間、頭に登っていた血が一気に下がった。
百目鬼「…」
動きを止めた俺を不思議に思ったマキが、胸元にある俺の頭にそっとくちづける。
マキ「百目鬼さん?僕は壊れないから、淫乱な体は喜ぶだけだからいっぱいして、〝僕は〟百目鬼さんが好きだから、好きにして良いんだよ…」
優しいと言うには消え入りそうな儚い声。
キレていたら聞き逃した。
今日一日、マキが何でそわそわしてるのか、おそらく、その〝理由の一つ〟が分かった。
百目鬼「〝使う〟ってなんだ…」
マキ「…!」
マキの言った意味を理解してギロッと睨み付けると、マキはキレたはずの俺の意思のある睨みに驚いた。
マキは付き合い始めた時、自分をペットだと思ってやがった。
マキは恐らく、俺が今日、無理やり付き合わされてて、嫌でオーロラの下でのキスを避けたと思ってやがるんだ。
どこか緊張して見えたのは、そおいう事だったんだ。
マキは、まだ俺を信じてやがらねぇ…
一体どうしたらいいんだよ…
やっぱ俺じゃマキを大切になんか出来ないのか?
優しいだけじゃダメなのか?
わかんねぇ…
俺だって付き合うとか初めてだし…
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