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(番外編)純愛♎︎狂愛1
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【純愛がゆえ、羽ばたけるよう癒し叶える。...狂愛がゆえ、翼を奪い全て喰う、己を殺す。その愛はどちらがより深く強く重い?】
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百目鬼『俺は、ヘラヘラして、本音も見せず人の気持ちばかり優先のお前じゃなくて。手がかかって、甘えたがりで、寂しんぼで、つまんねぇことまでほじくって不安がってグチャグチャドロドロ心配性なお前の方が、可愛いっつってんだよ。
大人っぽいお前には救いの言葉を貰ったが、その言葉は、全部お前の〝中身〟から産まれたもんだ、感受性豊かで傷つきやすくて、ドロドログチャグチャマイナスの可能性で悩んで、劣等感や数多い傷があるお前だから、…って、俺はお前を貶してんじゃねぇぞ、ああクソッ。
兎に角、なんつーか、人間性全部持ってるっていうか、どんな気持ちも理解するお前は、そういうグチャグチャドロドロ考えれるお前だから、分かるわけで、お前の本質が真っ直ぐ繊細で綺麗だから、きっとそんなことができるんだろう。
なのに、子供みたいに無邪気で真っ白なんて反則だろ』
百目鬼『何が本当の望みだ?』
僕の望みは…。
百目鬼さんの笑顔…
心の底では…
貴方からひと時も離れたくない、毎日毎日sexして、好きだと伝えて…
〝「好きだ」と、言われたい…〟
そんなこと…叶うわけもない…
僕はちゃんと分かってる。
僕は大学生、百目鬼さんは探偵…
僕は愛に溺れたくても
百目鬼さんは穏やかな愛に憧れてる
今年の初めから付き合い始めた僕と百目鬼さんは、何度も何度もすれ違い喧嘩(?)した。
全て晒してしまうのが怖かった僕にブチ切れ、突然北海道に連れて行かれ、本当の誕生日を綺麗な星の下で祝ってもらった。
プレゼントまで用意されてて。素敵な青い文字盤の腕時計。心理学の世界で腕時計は〝独占欲〟の表れで〝同じ時を歩みたい〟って、意味だったりする。
百目鬼さんは、知らないで選んだと思うけど…。そうだとしても、こんな嬉しい贈り物はない…。
百目鬼さんは、来年の誕生日は好きな所に連れてってくれると約束してくれた。
百目鬼さんは僕を大事にしたいと言ってくれた。
イタズラに可愛いと連呼して僕を苛める。
日々百目鬼さんから与えられる優しさが甘いものに変わり、本人は隠してるつもりだけど、嫉妬をするようになった。
賢史さんや矢田さん、雪哉さんや泉まで、僕の周りの様々な人にイラッとしてるみたい。特に酷いのが、事務所で唯一僕らが付き合ってると知ってる檸檬さん、彼には若干当たりが強い。檸檬さんはそれを楽しむように僕に近づいたりしてほくそ笑んでる。悪い人だ。
そして、百目鬼さんが甘く嫉妬深くなると、僕は幸せで嬉しいと思ってしまう。
けど…
百目鬼さんは苦悩する…
大学が始まり、色々と忙しくなったけど、僕の毎日は充実していた。
週3の探偵事務所のバイト、バイトの後は手料理食べて、僕が誘っておねだりしてSEX。
時々百目鬼さんの仕事の都合でバイトに行ったけど2人の時間はなかったり、事務仕事がないからお休みになったり、週3は会えると思ってると、会えなくて寂しかったり。でもそういうのって、百目鬼さんは気にしてくれてて、顔だけ出しに家に寄ってくれたり、ご飯だけ誘ってくれたり…。
とても優しくしてくれてる。
社会人と付き合って、週3とか週2とか会ってたら贅沢な方だと思う。
だから、言えない…。
本当は全然足りないだなんて…
5月半ば泉に悪戯な発言したら、怒って百目鬼さんに告げ口された。
百目鬼さんは怒ってすぐに僕を捕まえに来て、「言いたい事があるなら直接言ってこい!」て怒鳴るから「エッチしたい」って言ったら怒られた…。「お前はそれしか言えないのか!違うだろ!」
それから百目鬼さんのところに少し危ない仕事が舞い込んだ。百目鬼さんは〝その仕事をしたくて探偵になった〟といって依頼を二つ返事で受け、僕と顔を合わすのは週1回あるかないかになった。
その間僕は大変。通販で新しい玩具を買って一人エッチの日々。
百目鬼さんの匂いのする青いベッドに顔を擦りつけながら極太バイブマイケル君8号で毎日アナニーする日々。
ーウィィィン
マキ「アッ!、ああっもっとぉ…、百目鬼さん…百目鬼さぁん…もっとぉー!!」
四つん這いで背後から突き回されてることを想像しながら、ローションでドロドロの中をかき回してバイブを最大にあげると、中が激しい振動とともにかき回された。
マキ「アアッーー!!」
百目鬼の匂いに包まれながら果てた僕は、荒い息を繰り返しながら、まだまだ足りなくて再び体制を変えて一人エッチをする。
マキ「ハァ、ハァ、…百目鬼さん…本物がいい…」
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これは、むつの浮気疑惑が起こるちょっと前の時点からのお話し。
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季節は梅雨に近づいて雨の日がチラホラ。
百目鬼さんは最近会えてないお詫びにと、仕事を詰めてデートの約束をしてくれた。
雨でも行ける水族館。一日中たっぷり楽しんで、お土産を買ってから百目鬼さんの家へ、玄関入るなり僕は百目鬼さんに飛びついて、キスして百目鬼さんを貪った。
「玄関だから」とか「シャワーを」とかブツブツ百目鬼さんが言うから。玄関で押し倒して跨って、ワンピースを脱ぎ捨てて舌舐めずりしながらおねだりした。
マキ「今すぐ百目鬼さんのを挿れて…、車ん中ではイタズラしないでいい子にしてたでしょ?もう下着もビッショリで、ずっと百目鬼さんのこと考えてた、太いので掻き回して、百目鬼さん好き…」
2週間ぶりのSEXに、百目鬼さんも簡単に猛獣と化す。
獣みたいに玄関で貪りあって、そのまま朝まで何度も何度も交わった。
ハードな仕事の合間を縫って時間を作ってくれたから、百目鬼さんは僕の腕の中で落ちた。
まだ繋がってるのに僕の上で眉間にシワ寄せて眠ってる。百目鬼さんの髪を撫でながら、可愛い可愛いティーカッププードルを抱きしめる。
この時間は、百目鬼さんは僕だけのものだ…
モノトーンの部屋の中に白んだ朝日が差し込んできた。明るくなり始めた空の光に照らされて、百目鬼さんの寝顔を眺める。
マキ「百目鬼さん…大好き…、僕は百目鬼さんが大好きだよ」
ワックスで固まってる髪を弄って、スヤスヤ眠る百目鬼さんの夢がどうかいい夢でありますようにと祈る。
そうして大きな百目鬼さんの体を抱きしめながら、僕も眠りにつく………
肌寒さに目がさめると、隣に百目鬼さんは居なくて、シャワーの音が響いていた。
あっ、百目鬼さん今日仕事…、僕も起きなきゃ…
起き上がろうとしたら、ズンッと腰にきた。
あ痛ぁー、2週間ぶりで出だしが抜かずの三発はやり過ぎたかぁ…、だってぇー早く欲しかったんだもん…、その後ベッドで1、2、3…
と、思い出しながら数えてたら、ベッドサイドに置かれてるものが目に止まった。
あっ!そうだ!!
僕は、鈍い痛みのある腰を引きずってベッドの端に行き、放置状態のラッピング袋を拾い上げた。
手のひらサイズの物体にピンクのリボン、それを解いて中のものを取り出した。
ジャジャーン!シロイルカぁー♪♪
マキ「ンフフ♪お友達だよぉ〜♪♪」
そう言って、ベッドサイドに並べられたヌイグルミの中に、シロイルカのヌイグルミを加えてニヤニヤした。
百目鬼の大人な雰囲気の寝室に置かれた可愛いヌイグルミ。
イルカ二頭、シロイルカが一頭、ライオンが一匹マグカッブに入って置いてある。
ヌイグルミは寝室に以外にも百目鬼さんの車の中に、マダラトビエイが2匹飾ってあった。
マキ「ウフフ♪イルカが三頭だから、修二とむつと華南かな♪あっ、でもそれじゃーこっちのマグカッブライオンが一匹か。次は何を買ってこようかなぁ〜♪」
百目鬼「俺の部屋をヌイグルミだらけにするつもりか?」
いつの間にか、シャワーから上がった百目鬼さんが、バスタオル一枚で立ってた。
百目鬼さんは、冴えない顔して僕に近づき、僕の頭をそっと撫でながら隣に座った。
その顔…ああ…またか…。
百目鬼「……マキ、昨日はすまない」
項垂れた百目鬼さん。昨日のSEXでタガが外れたのを気にしてる。
アレは、僕が誘惑したからだし、久々だったからなのに…。燃え上がったSEXの後は、百目鬼さんはいつも落ち込む。
百目鬼「どっか痛いとこ無いか?」
マキ「ふふ♪無いよ♪だってまだ足りないくらいだもん♪♪」
項垂れる百目鬼さんに軽く返すと、百目鬼さんは呆れたようにため息をつく。
百目鬼「ほら、風呂入れてやるから来い」
差し出された両手に、甘えて飛び込むと、百目鬼さんは僕の体を軽々持ち上げて風呂場へ連れてってくれる。久々のお風呂タイム、中を洗い流し、髪から体から全部百目鬼さんの大きな手が洗ってくれる。僕の幸せな時間。
マキ「気持ちいい〜〜…あ〜そこイイ〜」
百目鬼「おい、喋るな」
マキ「えー」
百目鬼「お前が言うと卑猥にしか聞こえない」
マキ「百目鬼さんのエッチ♪♪」
百目鬼「チッ」
ーザバァーッ!
ふざけたら、お湯を頭からぶっ掛けられました。
でも、そのビショビショの頭を拭くのも乾かすのも百目鬼さん♪僕はただ、大好きな大きな手がワシャワシャ豪快にタオルで拭いて、大胆にドライヤーで乾かしながら撫でてくれるのをドキドしながら任せるだけ♪♪
百目鬼「マキ、お前の髪ってどおして尻尾みたいに後ろだけ長いんだ?」
マキ「あは♪これは、ウルフカット♪尻尾だよぉ♪」
百目鬼「ちゃんと美容院行ってるか?無駄に伸ばしっぱなしじゃないのか?」
マキ「…洗うのめんどくさい?切ろうか?」
百目鬼「馬鹿が!手入れをちゃんとしろって言ってんだ!枝毛が多いい!」
マキ「あははは♪枝毛とか気にしちゃうの?」
あんまりに可愛いこと言うから笑っちゃったら、百目鬼さんは益々怒っちゃった。
百目鬼「チッ、綺麗な色だから勿体無いって言ってんだよ!!」
出た!!時々出る殺し文句!!
ヤダヤダ顔が熱いんですけど!!
危なく顔に出るとこだった…
百目鬼さんは僕が照れたのには気付かず、ブツブツ怒ってドライヤーを片付けに洗面へ、そして今日も、フレンチトーストを焼いてくれた。
僕と百目鬼さんは微妙な距離感を行ったり来たりしていた。喧嘩はするけどその後仲直りエッチは盛り上がるし、そうして近づき過ぎると、百目鬼さんが距離を図る。本音を言えばもっと一緒にいていっぱいSEXしてたいけど、我儘は言わない、今はそれで幸せだと思ってた。
そんな時だった。
賢史さんの紹介で舞い込んだ依頼で、僕らの関係は大きく動き出す…
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