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(番外編)純愛>♎︎狂愛
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マキが転がり込んでから3日経った。
マキは、少しづついつもの調子を取り戻しつつあった。
食事の量は相変わらずだけど、出された物を残すほどではない。でも以前はよくおかわりしていた。修二が工夫していたが、なかなか難い。
マキは、午前中は修二とむつと過ごし、午後は仕事に行くむつを見送り、修二と二人きり、気分転換に駅前のスーパーに夕飯の買い物に出掛け、夕方帰ってくる俺を出迎え、夕飯の直前に帰宅するむつを出迎える。
そして、俺たちの家に、深夜に来る奏一さんをお出迎えして、ご飯を食べる奏一さんにお酌。マキと俺たち三人が畳の部屋で寝て、朝は5人全員で朝食を食べる。
百目鬼の話しは口にしない。俺は聞かないけど、もしかしたら修二と二人の時にしてるかもしれない。そこは修二とマキにしか分からないが、修二ならなんとかしてくれるだろう。
マキの表情は、だいぶ明るくなっていた。
そして一番驚くのが、奏一さんが完全にマキを手なづけてること…。
奏一「マキ」
晩酌してた奏一さんが、むつとテレビゲームしてるマキを呼ぶと、マキはご主人様に呼ばれた犬コロみたいに反応して飛んできた。
マキ「はぁ〜い♪」
むつ「おいマキ!勝ち逃げすんなよ!」
相変わらずマキに勝てないむつが、悔しそうにむくれるが、マキはむつそっちのけで奏一さんの元へステップで弾みながら行ってしまう。
マキ「なぁにぃ奏一さん。お酒のおかわりですか♪?」
可愛らしく首をかしげるマキに、奏一さんは意外な提案を持ちかけた。
奏一「明後日の日曜日は休みだから、俺と出掛けよう」
マキ「…奏一さんとデート?」
奏一さんの提案にマキは驚いて目をパチクリさせてる。
その話しが聞こえたらしく、台所から修二も現れた。
修二「え?2人で出掛けるの?」
奏一「ああ、マキと2人で出掛けてくる。お前らついてこなくていいから」
そう言われて、「何処に出掛けるの?」って心配そうな修二の視線が俺と交わった。
この組み合わせの二人って大丈夫かな?
奏一さんは百目鬼とマキの事について、本当はどう思ってるのか…。
むつ「えー!俺らも行くよ!」
奏一「ダメー、デートだから邪魔でーす」
むつ「えーー!」
奏一さんにそっぽを向かれ、ムスッとするむつ。やっと俺たち全員休みが揃うのに、奏一さんはマキを何処に連れて行く気なんだろ?超気になるんですけど。
さてさてここで問題です。
マキと奏一さんを尾行するを取るか。
久々の3人休みなんだから、むつと修二を愛でるのを取るか…。これは、非常に重要な問題だ…。
う〜〜ん。
むつ「何唸ってんだ華南」
華南「いやぁ〜、非常に過酷な選択を迫られてる」
むつ「何が?」
華南「むつと修二をとるか、マキを取るか…」
むつ「はぁ?迷うなよ。俺と修二だろ」
俺の頭の中の妄想は分からないから、嫉妬でムスッとしてるむつ君食べちゃいたい。
ニマニマ笑みが溢れてしまい、その邪な気持ちは直ぐに修二にバレた。白い目で見られちった。
マキと一緒に奏一さんも泊まってるから、俺たちは触れ合ってない。
そろそろむつと修二が不足してるんだが…
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
日曜日。
奏一「じゃあ、夕飯はいらないから」
そう言って、午前中から出かける奏一さんとマキ。
この二人、イケメンと美形だから、めっちゃ絵になる。ってか、この二人でくっつくなんて事になったりしないよな?
いやぁ…どうだろう。マキは修二に懐いてる、その修二を育てた奏一さんだぞ。奏一さんの方が大人の包容力と優しさ、知識と経験があって、そして厳しく教えてくれる。
魅力的でない訳ない。
ん?マキって、恋愛する時、何処を重視すんのかな?修二の事好き好き言ってるけど、修二は恋愛対象にならないのかな?いや、その時すでに百目鬼のこと好きだったか…。
マキはあんなだから、本当のところがどうかは分かんねぇな。
ってか、奏一さん…男いけるのかな?
いやぁ…。奏一さんが男いけるかより、マキに落とせない男がいるのかって問題の方が上か?
ハッ!そうなったら、奏一さんヤバくねぇ?もし落ちちゃったら、修二はどう思うんだ??
もちろん。
俺たちは尾行することにした。
修二はそばに行ったらバレるだろうから、俺とむつで組んで。修二は遠くから尾行することにした。
むつ「ジャジャーン!」
むつは、仕事でお世話になってる菫ママに厳重報告がてら今回のデートを話したらしく、洋服を借りてきたらしい。
そう!女装!ご馳走様です!あっ、鼻血が…。
むつ「どおどお?カツラも借りてきたぜ!黒髪ストレート」
最高です。
修二「むつは黒髪似合うよね」
むつ「マジ?今の明るい色より?」
修二「う〜ん、どっちもカッコいいからなぁ〜」
ああ!修二に褒められてムフムフしてるむつも、どんなむつにでもときめいちゃう修二どっちも可愛い!!
ああ、尾行の途中でどっか連れ込めないかなぁ…。
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