アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
〔裏番外〕狂愛♎︎<純愛22
-
ああ、こんなんじゃ…
また賢史に馬鹿にされる。
目の前に、ソファーでぐったりしてる裸のマキ。
結局マキは、魔性化せずにずっと翻弄されていた。マキの様子がおかしいと気づきながら、止まることが出来なかった。
だから、言葉にするのは嫌だったのに…。
唯一の救いは、今がまだ日付が変わる前だってことだ。さすがに、2日続けて朝まで止まらなかったら、マキが死んじまう…。
さっきっから、ぐったりしているマキのお腹が鳴ってる。今日は、マキにメールを貰ってから、〝後悔した〟と言われるんじゃないかと気が気じゃなくて、買い物に行ってない。冷蔵庫の中身はほとんど無い。チッ。
百目鬼「マキ、大丈夫か?」
余韻でふにゃっとしてるマキが、淫靡な表情と仕草で舌ったらずに答えながら、愛おしそうにお腹を摩る。
マキ「…ぅん…お腹の中が百目鬼さんので熱いだけ…」
こいつはッ、まだヤられてぇーのか!!
危うく押し倒しそうになったが、また、マキのお腹がグゥ〜っと音を立てた。
マキ「ふふ、お腹空いちゃった…」
百目鬼「…とりあえず風呂だな」
危ない危ない…
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
マキ「ふふ、ふふふふ」
風呂で頭を洗ってやってると、頭がシャンプーで泡立ったマキは何がおかしいのかずっと笑ってやがる。
百目鬼「何笑ってんだ、気色悪い」
マキ「ふふ、百目鬼さんに頭洗ってもらってるなぁーって♪」
風呂場の曇らない鏡に映るマキは、ニコニコいつもの調子を取り戻してるようだ。結局なんだったんだ、さっきまでの初心な反応は…。
いつもの魔性的なのも困るが、さっきみたいに初心なのはそれはそれで困る…。
風呂場に来てまで元に戻らなかったら危うく風呂でも襲うとこだった…。風呂場でいちいち赤面されてたら………
百目鬼「そういえば、俺がいない間、風呂はどうしてたんだ」
マキ「え?お風呂?入ってたよ?」
目をパチクリするマキは、俺の質問の意味を取り違えてる。
百目鬼「誰に洗ってもらってたんだ?」
マキ「え?…………。」
キョトン、と目を丸めたマキは、少し考えてから、パチクリ驚きながら答えた。
マキ「修二達とお風呂入ったけど、背中洗いっこくらいで、あとは自分で洗ったよ?」
ーゴゴゴゴゴゴゴゴッ
背中洗いっこ〝くらい〟?。
百目鬼「お前が修二と入って、背中洗いっこくらいで済むのか?」
思いっきり疑った顔で聞いたら、マキは人差し指で唇を触りながら、スッとぼけた顔しやがる。
マキ「え〜〜っと、洗いっこして…ちょっと比べっこしてぇ…、えへへ♪百目鬼さんからしたらぁ♪僕と修二とどっちが好みの体♪?」
百目鬼「……」
冷たい眼差しでマキを見下ろすと、マキはキュるんと可愛らしい顔で誤魔化そうとしやがるからシャンプーだらけの頭にシャワーをぶっかけてやった。
マキ「ぎゃッ!目に入った!!」
百目鬼「知るか!」
マキ「や〜ん酷いぃ〜!」
濡れ鼠のようにビショビショで情けない顔したマキは、泡が目に入ったとメソメソふざけてる。
百目鬼「あー、煩いな」
マキ「百目鬼さんが冷たぁーい」
百目鬼「煩い、リンス付けるから黙って前向いてろ」
マキ「……ズルい」
ボソッと言って膨れるマキの頭にリンスをつけて、手ぬぐいで巻いて湯船に突っ込んだ。
俺もさっさと頭を洗い、マキと一緒に湯船に浸かる。
百目鬼「マキ、何が食いたい。簡単なものなら作ってやる」
マキ「えっ、いいの?でも…もう遅いし…」
百目鬼「だから、簡単なやつだ。まぁ、手料理食いたくないなら出前とるがな」
マキ「食べたい!食べたいです!」
マキはうんうん悩んで、「オムライスが食べたい」と言ったので、それにした。
まぁ、オムライスなら、卵さえありゃなんとかなる。そう思い、風呂から出てすぐに準備した。台所で料理してると、着てきた服をまた着たマキが、モジモジしながら台所に入ってくる。
マキ「あの…、百目鬼さん」
百目鬼「ん?どおした」
マキ「お手伝いするよ」
モジモジ恥ずかしそうにしてるマキ。
お手伝いって、料理のか?
百目鬼「手伝うって、材料は炒めてるから、卵割るくらいしかないぞ」
マキ「うん♪、卵割るのやるね♪」
ニコニコ嬉しそうなマキが早速冷蔵庫から卵を持ってきて、ボールを準備して袖をまくった。
卵割るくらいでそんな気合い入れて…、それじゃ割るって言うより破壊しようとしてないか?
フライパンの中の材料を炒めながら、横で卵割に気合い十分のマキを心配して眺めていた。
ーコンコン、グシャッ……
マキ「…………」
うるうる涙目のマキが、俺を見てるが、まぁ、こうなると俺は思ってた。
卵は見事ボールの中に落ちたが、違うものもin。マキは潤んだ瞳でこっちを見てるが、そんな気合い入れたらそうもなるだろう。
うるうる俺を見つめるマキに、なにも言ってやらないでいたら、マキの頭から猫耳がピョコンの現われた。
ハッ!!猫耳としっぽが復活しやがった!!
マキは、さらに凶悪にうるうるこっちを見てきやがる。
なんなんだ!その耳はワザとか?ワザとか生やして俺の理性を試してるのか?!!
百目鬼「殻は、箸で取り除けばいいから」
マキ「ご、ごめんなさい」
シュン、とうなだれたマキ。
同時に猫耳としっぽと項垂れて可哀想な横顔が胸に痛い。
マキはめげずに丁寧に箸で殻を取り除き、そして、諦めずに2個目を割る…
ーコンコン、グシャッ
マキ「……………」
『百目鬼しゃん…ごめんなしゃい』とでも言うように、でっかい猫耳としっぽを項垂れさせながら、うるうるした瞳でちゃっかり上目遣い。
やっぱワザとだろ!煽ってんだろ!
食っちまうぞ!!
百目鬼「……あと、二回チャンスがあるぞ」
うるうるした瞳でこっちを見るな!!
別の食事が始まっちまうだろうが!!
百目鬼「ほら、肩の力抜け」
マキ「ッ!」
フライパンの火を止めて、マキの強張った肩を揉んでリラックスさせ、後ろから抱くようにしてマキの手に俺の手を添えたら、マキはビクッと肩を跳ねさせ耳が赤くなる。
百目鬼「そんな力いらないんだよ、親指入れたらそっと開く」
マキ「う、うん……」
マキは、上ずった声で頬を赤らめる。
おいおい!勘弁してくれよ!教えようと思っただけだろ…なぜ後ろから抱いただけで赤くなるんだ、さっきまでもっと凄いことしてただろうが…
とりあえず、そのまま手を添えて、卵を一緒に割ってやると、卵は綺麗に割れてボールの中に落ちていった。
百目鬼「ほらな」
マキ「あ、ありがとう」
やめろ!赤くなるな!
普段エロいこととか平気なくせに、そうゆうちょっとしたことで耳を赤らめるとか、こっちの理性が持たないんだよ!!
マキを見てると心の中がザワザワ騒がしいので、見ないようにしながら、次の準備に取り掛かる。その間にマキは、最後の卵を慎重に割りに入った。
今度はちゃんと割りたいと気合い十分のマキ、手元がプルプル震えてやがる、が、見ないふり見ないふり…
ーコン、コン、……パカッ
マキ「出来たッ!!」
綺麗に割れた卵の殻を持ったまま、マキが瞳をキラキラさせて俺に見せてくる。その姿はまるで初めて料理した子供のようで、キャッキャしていた。
マキ「ほら!殻入ってない♪入ってないよ百目鬼さん♪♪」
百目鬼「よくやった」
頭をよしよし撫でてやると、小さい子が褒められて喜ぶようにエヘへと無邪気に笑う。
はっきり言って、限界だった。
マキ「百目鬼さん教えるの上手いね♪ありが…んぅッ!?」
無邪気に喜ぶマキの顔をガッチリ掴んで、無邪気に喜ぶその口にカブリついてディープキスしてやった。
マキ「んう!?ッうー!んっ!…んふッ!」
急に全力で舌を絡められ慌てふためくマキをよそに、たっぷり舐めまわしてやると、マキは腰を抜かしてその場にへたり込む。
マキ「んはぁ…ッ…」
百目鬼「フッ、…なんだ、これぐらいでへたるなよ。あとは出来るまで座ってろ」
マキ「な、なにそれ……ズルい…」
ディープキスだけにしてやったんだから感謝してもらいたいくらいだ、お腹すかしたマキをこれ以上飢えさせる訳にもいかない、だから全力キスだけにしてやったんだぞ。
マキはやっぱり何もわかってない。
我慢せずに俺のやりたいようにしてたら、お前は服着る暇なんか無いんだよ…
マキ「……百目鬼さん…急に甘くなり過ぎだよ…」
百目鬼「ん?なんか言ったか?」
マキ「な、なんでもないでーす」
百目鬼「なんか言ったんだな、よし。今焼き終わったらそっち行くから覚悟しとけよ」
マキ「にゃッ!!言ってない!言ってないですぅー!!」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
776 / 1004