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〔裏番外〕狂愛♎︎<純愛31
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〔裏番外〕狂愛>♎︎<純愛
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百目鬼「な、な、なんだその不細工な犬は…」
目付きが悪く、逆毛立った寝癖が付いたみたいな犬は、マキの顔をペロペロ。
マキの顔を舐めんじゃねぇ!!マキも何喜んでやがる!!
俺の不細工発言に、横の方で修二に怒られてたはずのむつが吹き出した。
むつ「ブハッ!不細工だってよ」
ゲラゲラ笑うむつ。
ハラハラしてる修二。
笑いをこらえる華南。
マキは、プクッと頬を膨らませてむつに怒った様子。そして、子犬を俺に近づけた。
マキ「もう、百目鬼さんよく見てよ。目元キリッとしててこの子可愛いでしょ♡」
完全親バカ発言としか取れないような、近くで見てもこの子犬は目付きが悪く俺を見るなり威嚇しやがった、可愛い訳がない。
「ウ¨ーー」
百目鬼「…」
黙って睨みつけると、喧嘩を売ってきたのはそっちなのに、牙を剥きながら尻尾は完全に下がってやがった。
マキ「ちょっとちょっと、2人とも仲良くしてよ、百目鬼さん、この子まだ小さいんだよ、そんな怖い顔しないでよ」
マキは子犬を引っ込めて胸の中に隠すように抱くと、勝ち誇ったような子犬がマキの顔をペロペロ舐め始めた。
ーゴゴゴゴゴゴゴゴッ
上等だ犬コロ…
むつ「ブハッ、同族嫌悪ギャハハハハ」
修二「コラむつ、やめなさい」
吹き出したむつは、修二に怒られても知らん顔。そしてとんでもない事を暴露する。
むつ「仲良くしろよ、あいつはお前なんだから」
ププッと笑いながら人をバカにしつきやがった。
すぐに修二が止めに入るも、むつは修二の手をすり抜け、俺をニヤニヤ見上げて言った。
むつ「あの不細工犬のことマキは、〝百目鬼さんみたいで可愛い〟〝名前はジンさんにしようかな♪〟って言ってたぜ」
ーピシャーン!!
衝撃が脳天から突き抜けて固まった。。
すると、むつの言ったことが事実だと言わんばかりに、マキが顔を真っ赤にしてむつの背中を叩く。
俺の中に渦巻く感情をどう整理すりゃあいい…。
マキの顔を舐める不細工な犬にムカついて
マキが犬を溺愛してる様子にイラついて
その犬を俺みたいだと言われた衝撃
昨日は照れてごまかした名前呼びをあの犬コロの名にしやがってた??
華南「あーあ、折角仲直りしたのに暗雲?」
修二「もう!むつは直ぐ百目鬼さんに絡むのやめなよ」
むつ「あのケダモノがさっさとマキを幸せにしないから〝代わり〟用意する羽目になるなったんだろ、自業自得だ」
マキ「代わりじゃないもん、この子に運命感じたんだもん」
なんか言い合いになってるが、俺の脳みそはそれどころじゃねぇ…
むつ「その運命とやらも、プードル限定で探してたろ、『百目鬼さんみたいで可愛い♡』って騒いでたじゃんかよ」
マキ「この子はこの子で可愛いの!そりゃ百目鬼さんに少しは…」
ゴニョゴニョ言いながら、犬を盾に顔を隠すマキ。犬コロはママが虐められてるのを察知したのか、むつに向かって威嚇し唸る。
むつ「ムッ!まだやんのかテメー!負けねぇぞ!」
修二「もう、むつ君子犬と喧嘩しないの」
華南「はいはい、元気有り余ってるなら俺が相手してやるから」
むつ「わっ!尻を揉むな!」
キャンキャン騒がしいクソチビとその仲間達。うるさくて俺の脳みそが上手く働かないだろ!
マキ「百目鬼さん…」
恐る恐るといった様子のマキが、子犬を抱きしめたまま俺の顔を覗き込む。
マキ「怒った?」
百目鬼「…」
マキ「…先生がね、心の愛情をちゃんと注げるようになれば、SEXばかりじゃなくなるって……、百目鬼さんは嫌いでしょ…。僕…、変わりたくて……」
ああ…言葉が足りない…
うまく伝わってない…
俺は別にSEXが嫌いなわけでもないし
マキとSEXするのを嫌がってたんじゃない
俺はSEXで暴走する自分が嫌いなんだ…
マキのせいじゃない…
俺は年寄りかとバカにされてたが、性欲は人並み以上にあるし、悟られまいとしていた学生時代から頭の中で考えるだけで過ごしてきた。だから、分からない…、手順とかムードとか気の利いたことは一切思いつかない…
理性がキレるまで我慢して、気がついたらブチ切れて押し倒してるだけ…
頭の中はお前をひん剥いてドロドロに泣かして腕に閉じ込めることしか考えてない獰猛な猛獣でしかない…
百目鬼「違うんだ…」
マキ「え?」
百目鬼「悪いのは俺で…、お前じゃない」
なんて言えばいい?
『嫌いじゃない、毎日お前を喰っちまうことしか考えてない』?
『俺だってSEXしたい』?
『お前がエロすぎるから壊しそう』?
『もう少し可愛くなくなってくれ』?
SEXじゃなくて心を通わせたい、それは間違ってない。
でもお前とSEXするのが嫌いって事じゃなくて…、いや、分かるだろ!昨日一昨日と散々お前を押し倒して!今までだってお前の可愛い面に我慢できなくて何度となく襲ったろうが!
それなのにマキとSEXが合わないなんて事になるわけねぇーだろ!
あー!!言葉が出ない!!
なんて言えば伝わるんだ!!
ムムムッ!!
百目鬼「…とりあえず!お前邪魔!」
マキ「えッ!?」
俺はマキの腕の中でまどろんでた子犬を掴んで華南に放り投げてやった。
マキはおれのだ!!
目を丸める子犬を抱いた華南をほっぽり、
マキの腕を掴んで3人から少し離れた。
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