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ー芽生え歌うー13
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僕がいくら心理学を勉強してカウンセラーを目指す卵でも。
神さんの心理は簡単には分からない。
ライオンの着ぐるみを着たティーカッププードルはとても複雑で、3回転半か得意。
そこが可愛くもあるんだけど、今の神さんの急激なイケメンupは、心臓に悪い。
ふにゃああーん!!
神さんがッ、神さんが!
優しくてカッコイイと困るよォォ!
壁ドンキスとかレベル高すぎじゃない!!
お尻が疼くよォォ!!
結局、神さんはハンカチを持ってなかった。
「入れたつもりだったのに」とボヤいていたけど。そういえば前、僕が泣いてる時、「俺は奏一みたいに気の利いたもを持ってねぇ」って言ってたから、持ち歩くように努力してたのかなぁ?
もう、ホント可愛いッ!
思い切り抱きしめてヨシヨシして、そのちょっと照れて困った顔にいっぱいキスして組み敷いて、いっぱいフェラして跨って犯してしまいたい!!
百目鬼「よし、顔の火照りは冷やせたな」
ハンカチが無いから、キッチンペーパーを水に漬けて氷を一つ包んで僕の頬っぺを冷やしてくれる。
神さん神さん!近いし!
なんなの!神さんやっぱり僕を萌えジなそうとしてるでしょ!!
百目鬼「ッ…、せっかく冷やしたんだから、そんな物欲しそうな目で俺を見るな」
物欲しそうな目をされたくなかったら、なんでキスなんてしたんだよ。
今は黒のカラコン入れてるから、神さんには僕のおねだりポーズも半減。
マキ「…むぅ、神さんが襲ってくるからスイッチ入っちゃったんじゃん」
百目鬼「ッ!?バ…、俺じゃねぇだろ、お前が…」
神さんが側に居るだけで、ドキドキうずうずするのに、優しく頭を撫でてきたり、キスしてきたりされたら、我慢なんか出来ないよ。
マキ「壁ドンしといて僕のせい?」
百目鬼「グッ…、…分かったもうしない」
ほらほら!いじけた顔!
もぉ可愛すぎ!
マキ「えー、しないのぉ?」
可愛らしい顔で人差し指を口元に首をかしげると、神さんは眉をピクリと動かして険しい表情をしながら、苛立ちを抑えてる。
百目鬼「ッ…、オイ、マキ、俺で遊ぶんじゃねぇ」
遊んでないもん。
神さんが僕を振り回して遊んでるんじゃん。
お皿に並べたケーキとコーヒーを事務所の接客用ソファー席に並べて、神さんがみんなを呼んで座らせる。
神さんは、最近忙しいから差し入れとしてみんなにケーキを買ってた。
百目鬼「マキ、お前も座って食え」
神さんの座ってる隣をポンポン叩かれ促された。
菫ママの店で、同棲宣言をしてから、神さんはみんなの前でもいつも通りに近い行動を取るようになった。
マキ「はぁーい♪」
僕はおちゃらけて隣に座るけど、こんな神さんの一つ一つの行動が嬉しい。すごく嬉しい。
頑張り屋さんだから、時々無理させてないかなぁって思うこともあるけど、神さんがみんなの前で堂々と嫉妬するのを見ると、僕はホッとして安心しちゃう。
神さんは、「俺は心が狭い」って落ち込んじゃうけど…。
心が狭いんじゃないよ。神さんは人よりいっぱい考えて、そして動く感情の熱量が人より大きいだけ。
だからほら、今日も黙って、僕にお砂糖とミルクを3つづつ撮ってくれる。
神さんは不器用だけど、それを補う努力を120%惜しまない。
まぁ、それがなかなか身にならなかったりするけど、それはそれで可愛いから…、フフッ♪
雪哉さんの美味しいケーキとコーヒーをみんなで食べ、檸檬さんが1番最初に食べ終わってお皿を片付けに給湯室に入った。
そしたら、給湯室から顔を出した檸檬さんが瞳をキラキラさせて神さんに聞く。
檸檬「百目鬼さん!この余ってるケーキは誰の?俺食べてもいい?」
僕が買ってきたのは6個。
でも、ここにいるのは、僕と神さんと檸檬さんと矢田さんと杏さんの5人だけ。
百目鬼「ダメだ」
檸檬「えー、ずりぃー。これマキちゃんのおかわり用?」
百目鬼「バッ、バカ!ちげーよ!後で梅さんが来るって言うから、梅さん様だよ!」
ああ、商店街の角の和菓子屋さんの梅おばあちゃんか。仕事の依頼を受けたのをきっかけに、ここに和菓子の差し入れ持ってお喋りに来る様になったんだよね。
百目鬼「マキ、後で梅さん来るから、話し相手になってやってくれ」
マキ「え、いいの?」
百目鬼「お前に会いたいって言ってたから。後で事務所に来るから、さっき買ってきた美味しい紅茶を淹れてくれ」
…この後も、事務所にいていいんだ…
…どうしよう
…嬉しい…
檸檬「なぁんだぁ、てっきりマキちゃん用だと思ったのに」
百目鬼「みんな一個づつだ!」
檸檬「マキちゃん一個じゃ足りないよねぇー」
神さんが雪哉さんとセフレを解消してから、雪哉さんが百目鬼事務所に顔を出すのが極端に減った。
きっと僕に気を使ってるんだ。
差し入れケーキが減って、檸檬さんには悪いことしたなぁ。僕じゃ何にも作れない。
檸檬さんがそんなことを言うから、神さんが食べかけのケーキを僕に差し出す。
百目鬼「足りないならこれも食っていいぞ」
マキ「フフッ、そんな残念そうな顔しないでよ、僕が神さんからケーキ取るわけないじゃん。後で神さんにお腹いっぱいにしてもらうから大丈夫♪それに、みんなとこうしてお茶できて嬉しい、だから、一緒に雪哉さんのケーキ食べよう♪」
百目鬼「……おう、なんでも作ってやる。今日は何が食いたい」
マキ「神さんの作ったのならなんでも食べたい♪」
百目鬼「……、たまにはリクエストしてくれ、お前はなんでも美味しいって言うから、好物との見分けがつかん」
マキ「えー、神さんの作るものみんな好物だもん!」
あんなに美味しくて、毎日工夫して一生懸命作ってくれてるんだもん、美味しいに決まってるよ。
僕知ってるよ、神さんが料理本読んでレパートリー増やしてくれてるの。
矢田「お、俺も百目鬼さんのご飯食べてみたいっす!」
目をキラキラさせてピシッと背筋を伸ばして手を挙げた矢田さんに、檸檬さんが呆れて声を掛ける。
檸檬「矢田ちゃん、お邪魔だよ」
矢田「えっ、あっ、そ、そうっすね!すいやせん百目鬼さん!」
矢田さんがその場で土下座し出したから、神さんは困った顔して矢田さんを席に戻す。
百目鬼「食ってる途中だろ座ってろ!。…そういや最近食わしてやってないな、今度作ってやっから今日は勘弁しろ」
矢田「本当っすか!ありがとございます!」
檸檬「矢田ちゃんだけずりー、俺もぉー!」
最近食わしてないって言葉を疑問に思ってたら、正面に座ってた杏子さんが教えてくれた。
昔、矢田さんを拾ってきた時、矢田さんがあまりに生活能力がなくて、神さんがみんなに夕飯作って奢ってくれたりしたんだって。
杏子さんたちとシュアで一緒に住み始めてからは、少しづつ回数減ってたって。
杏子「百目鬼さん、私もお願いします」
マキ「僕もぉー♪♪」
百目鬼「お前は毎日食ってんだろ」
マキ「えへへ♪」
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