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俺たちの愛【ー華南ー】
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俺たち3人が同棲を始めたあの夏の日から、1年数ヶ月。
俺たちは今もラブラブに3人一緒。
修二の自然な笑顔が増えて
むつの激しさは相変わらずだけど、少しづつ待つことも覚えた。
あれからなんだかんだあったけど、お互いを好きでいることになんの変わりもないし、就職した俺もむつもなんとかやってる。修二は大学2年生になった。
1年は、長いようで短い。
この一年はマキが色々あった。
驚くことに、マキが百目鬼を好きだと言ったり。
なんか、修二はずっと前から気づいてた風だし。
マキと修二は仲が良過ぎて時々焦るけど、まぁ、マキにとってぶっちゃけられる人がいるのは良いことだ。
おせっかいマキは、百目鬼の心に触れ、修二と和解を勧めた。あん時はむつが暴れて抑えるのが大変だったが。修二の『不安要素がなくなるって考えて。百目鬼さんは、もう、僕を好きじゃないし、どうこうなんて考える訳ない。あの時は僕にも原因があったから、ちゃんと話して、お終いにしてしまった方が良いでしょ?もう、百目鬼さんは、敵じゃないから』って言葉で、会う事を渋々承諾したし、奏一さんが店内から見張り何かあったら殺すって言ってたから、むつは大人しく、俺と外で待ってた。
修二は、強くなったんだと思う。
前より言葉にしてくれるようになったし、柔らかい笑顔が増えた。
むつは俺たちの力だって自慢してたけど、そうだよってマキも言う。
だからなのか、過去と向き合おうとしたのは。
俺には分からないが、本当に会うのがヤバかったら、曇った目の分かるむつが何があっても止めたろう。
俺は、同棲して1年以上経つのに、修二の〝曇った目〟ってヤツが分からない。
そりゃ、付き合い長いし、同棲して1年だから、顔色でどうのってーのは分かるけど、限界点超えてる時に出る〝曇った目〟が未だにわからないのは、スゲー悔しい。
それが分からないことで、マジで凹んだことがある。
一度だけむつに浮気疑惑があった。
その時、むつの異変に気付くのが遅れて、むつは見たことないほどボロボロ。修二は修二で、明らかに無理してた。俺がなんとかしなきゃって思ってたけど仕事もあって、いつの間にかマキが色々動いてて。最終的には、むつとエッチしたから責任取れって言ってる女を捕まえて話し合いの場を設けでるところに修二が単身乗り込んで、修二は相手の女を言い負かした。むつの記憶がないから何があったか本当のことは分からないが、女が嘘ばかり言ってて信用ならないとあっさり終了。むつの癖や性格、お酒飲んだ時のパターン、ずっと一緒にいるから分かることを並べ、最後に『むつの心の浮気はありえない』と言い切ったそうだ。
俺は、解決になんの手助けも出来なかった。
そこからは、平和そのもの。
まぁ、暫くはむつも大人しくなっちまってたけど、そこはむつ。元気で煩い暴走っぷりを復活させた。
俺と修二とむつは平和だけど、マキのところが揉めるたびに、むつは世話になったからってすっ飛んでく。
むつらしいってことで暴走は置いといて微笑ましい光景で、マキにむつが特攻する度に、今まで響かなかったものがマキに響いていく。百目鬼を好きになったマキには以前の鉄壁は無くなりつつあって、その隙間にむつは突っ込んでく突っ込んでく。マキにはキツイし災難かもしれないが、むつの強引さが必要だったんだ。マキの中にグッサリ言葉が届いて動揺してた。マキ御愁傷様。
まぁ、やり過ぎてたら修二が止めるし、マキも限界なら俺のところに逃げてくる。
俺は、いつもそんなポジション。
むつが暴れて、修二が宥めて、その後ろから眺めてる。
それが、縁の下の俺の役目と学生の頃は疑いもしなかった。
ただ…最近は…
〝見守るだけ、話を聞いてやるだけ〟それって、何もしてないのと一緒なんじゃないかと感じることが増えた。
マキと百目鬼が別れたって騒いだ時も、俺は見守ってるだけだった。むつが騒いでて、修二に気を許してるマキは、修二に本音を話してた。俺は、何もしてない。敢えて聞かなかったってーのもあるが、マキは、きっと本音を言うだけでも疲れるんだろうし、3人同時にマキにどうしたって詰め寄ったら、もう来なくなっちまいそうで…。
マキは疲れた顔でヘラヘラする。俺に本音を話すつもりはない。だから、黙って隣にいてやることぐらいしかできない。
俺だって、マキになんかしてやりたいけど、俺は知らないふりして普通に接するしか思いつかなかった。
そして、むつの暴走っぷりは人を集める。
みんなマキと百目鬼のヨリを戻そうと動いてくれた。
奏一さんまで出てきた時はどうなるかと思ったけど、結果として、むつの強引さが、頑固なマキを動かし本音で語らせ、百目鬼と話合わせた。
しかし、あの2人、頑固にも程があるだろう。
百目鬼さんも百目鬼さんで、あの人本当に言葉が下手だし、下手な上に、頑固だし意地っ張りだし全然本音を言葉にしないし、もう、マキとそっくり。
端から見たら、お互いを好きなの丸わかりなのに。
まぁ、結局、好き過ぎて大切すぎて壊してしまいそうで怖いってことで…。
お互いがお互いを大好きな訳で。
その場にいた、賢史さんと奏一さんはわざと嫉妬させるような事言ってて。むつはむつで、その場の意図には気づいてないけど、百目鬼さんの怒るような言葉を投げつける投げつける。
嫉妬に狂った百目鬼さんが、最後は子供みたいに怒ってマキを掻っ攫ってったっけ。
マキを見ても、百目鬼さんを見ても思った。
2人は想い合ってるなって…
俺たちは…
端から見たらどう見えるんだろう…?
俺と修二とむつは、何の問題もない平和でラブラブな日々を送ってる。
むつはすっかり元に戻って、仕事も軌道に乗ってバリバリやってる。
修二は大学と家のこととバイトと両立させて、俺たちに温かい夕飯用意して待っててくれる。
平和で、ラブラブ。
何の問題もない。
ただ……
……。
『華南こそなんかあったの?』
……。
先日、同僚が結婚して飲み会から帰ってきた。
早乙女先輩に送ってもらって、修二が笑顔で出迎えてくれた。
修二は、俺が飲み会に行っても女の人と一緒にいても、嫌な顔一つしない。と言うか、付き合ってから、一度も嫉妬らしい嫉妬をされたことがない。
それはむつも同じみたいだけど…。
昔は嫉妬して欲しいなぁって思ってた。まぁ、今も嫉妬した修二を見てみたいなぁって思うには思うけど、大人になった俺は、それで修二が悲しむなら、嫉妬なんかしてくれなくていいって思ってる。
あの時、むつの浮気が本当だったら。
って想像した時、修二がどうなってしまうのかって心底背筋が凍る思いをした。
…俺たちはラブラブで平和で…
でも、時々目に付くというか、常に感じる。
修二は、心底むつを好きだってこと。
見てれば分かる。修二はむつの事を常に考えてる。
昔、朝方帰ってくるむつを起きて出迎え出したのは修二だ。それから何があっても目を擦って出迎えて、あの時はさすがにちょっと妬けた。
今も妬けることがある。
ただ、学生時代の時とは違って、修二は俺たちにちゃんと『好きだ』って言ってくれる。
正気な時は、未だに初々しく恥ずかしそうに顔を背けて真っ赤にしながら、sexで飛んでる時は名前を呼ぶみたいにずっと求めるように『好き』って言ってくれる。
だから、何かあるわけじゃない。
俺たちはラブラブで平和。
マキ『華南こそなんかあったの?』
マキにそう言われた時、俺の中が激しく動揺した。
華南「何もないから…かな…」
いい意味でも悪い意味でも。
マキ「華南は修二に怒られたいの?」
そう言われた瞬間に想像した。
修二が感情を露わに怒ったり、泣いたり、怯えたりしている姿を…
脳裏に過ぎった瞬間、体がゾッと強張った。
違う…
俺は、修二にそんな風になって欲しい訳じゃない…
絶対違う…
だが…
修二の激しい感情が…
マキ…、お前みたいな…
華南「ちょっと違う…」
俺は、修二もむつも両方好きだ。
こうして修二の事ばかり考えるのは、決してむつの事より修二の方が好きって事じゃない。
むつは…
むつ「今度の俺へ誕生日のプレゼントは、華南がいい!」
華南「え?俺?」
むつ「そうそう!抱かせろよ!」
華南「エ¨エ¨ッ!!」
瞳をキラキラさせたむつは、可愛い顔で恐ろしい事を言い出す。
むつ「マキが絡まなくなってから全然抱かせてくんねぇじゃん、俺だってお前の事抱きたいんだからな!」
165㎝の可愛らしいむつが、184㎝の俺を抱きたいという事に、毎回苦笑い。
むつ「あー!嫌そうな顔しやがったな!お前の事好きだから抱きたいんじゃん!抱かせろよ!」
華南「い、嫌って訳じゃないんだ…。ただ、その…痛いから…」
むつ「大丈夫だよ!俺練習したし!修二は気持ちいいって言ってるし!いっぱい見て勉強したんだぜ!開発するやつ」
むつくーん!それって最近部屋に散乱してた怪しい系の開発物のエロDVDのことー?!
むつ「今度こそ絶対きもち良くしてやるし、そのまま抜かずのウン発ってやつやってみたいんだぁ」
うわぁー、とっても眩しい笑顔。
むつ「俺がどんだけ華南の事好きか、たっぷり証明してやるから俺のデッカい愛を受け止めろよな!」
可愛い八重歯にキラキラ笑顔。
楽しそうなむつ
恋人の生まれた誕生日お祝い…
断れる訳もない。
華南「…、よ、喜んで受け止めさせて貰いますぅ」
むつの愛はいつも大きくて、時々痛い。
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