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森の館④
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「おいで。」
いつものように湊が呼ぶと、コウタは音も立てずに一瞬でベッド際までやって来た。
湊はコウタの手を引いて自分の腕の中に横たえると、コウタの下半身を掠めるようにほんの一瞬だけ触れた。
それだけで、コウタの体はいつもビクンとはねる。
湊はくすくすと笑いながら、コウタの耳元でささやいた。
「来週、誕生日だな。」
コウタは、湊が自分の誕生日を覚えてくれていたことが嬉しくて、めまいがした。
「二人で出かけよう。連れて行きたいところがある。その日の夜の予定は空けておいてくれ。」
湊に言われるまでもなく、コウタは昼間大学に行く以外は、全ての時間をいつでも湊のために空けていた。
湊のマンションに済むようになってすぐに、大学で暇つぶしに所属していた、くだらないサークルは辞めて、友達も減らした。
生活に必要なものは何でも湊がそろえてくれるし、大学に通う他には、湊以外の人間と外出することもなくなった。
だから、お金も必要なくなって、バイトも辞めた。
コウタは自分の全てが湊のものであることを、充分に理解している。
コウタの物は全て、身体も精神も時間も何もかも全てが湊のものだ。
だから、湊以外の予定など、あるわけがない。
おそらくそんなことは湊だって分かっている。
だからコウタは、湊がわざわざ「予定を空けておいてくれ」と言ってくれたことが嬉しくて仕方なかった。
コウタが、幸せな気持ちに浸っていると、下半身にビクンと痛みが走った。
「あぅっっ くっ… 」
コウタの下半身に手を伸ばした湊が、コウタのモノをきつく握りしめていた。
「コウタ? なにボーッとしてるんだ? 俺がそんなに退屈か?」
湊は、コウタを握りつぶすほど、グッと手に力を込めた。
「はぅっっ やっ ごめんなさい。ゆる…して… 」
懇願するコウタの声が、湊の胸の奥をくすぐる。
湊は手を離すと、その手をコウタの後ろに伸ばした。
尻の割れ目に沿って指を奥に進め、その奥にある蕾に到達すると、クルリと縁を一周するようになぞった。
「あ… 」
コウタは小さく吐息を漏らして、湊の指を求めるように、身体をよじった。
そのタイミングを見計らったように、湊は指を引っ込めた。
「はぁっ あ ど…して… みなと さ… 」
期待を裏切られたコウタは、赤く充血した目で、湊をにらんだ。
「はしたない声を出すな。」
湊の冷たい言葉で、とうとうコウタの目から涙がこぼれた。
「ごめん…なさ…い。」
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