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地下室②
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そこは20畳ほどの、だだっ広い部屋で、壁も床も天井もコンクリートがむき出しのままだった。
入ってすぐの右側には腰の高さほどの黒いチェストが置いてあり、正面には壁際に三つの大きなソファがある。
さらに左右の壁際にも同じソファが一つずつあり、ソファの横にはそれぞれ小さなサイドテーブルが備え付けてある。
ソファは黒い革張りで、天井に埋め込まれているライトに照らされて不気味な色を放っている。
ライトは天井の4隅にうめこまれており、天井の中央には、ライトの代わりに金属の金具から鎖が一本ぶら下がっていた。
コウタが息を呑んであたりを見回していると、湊の手が腰から尻へすべり降り、割れ目に強く押し付けられた。
「いい部屋だろう?」
湊のかすれた声が、コウタの体をしびれさせた。
湊はチェストの前にコウタを促すと、一番上の引き出しを開けた。そこにはリボンがかけられた白い箱があり、湊はそっと取り出すとチェストの上に置いた。
「これは俺から、誕生日のプレゼントだ。20歳おめでとう。開けてごらん。」
湊に促されて、コウタは小箱を手に取った。
リボンを解いてふたを開けると、中には二つの皮製のリストバンドのようなものが入っていた。
え… これは…
コウタの下半身が、ドクンと反応した。
「きっと、お前にすごく似合うよ。」
湊の声が、コウタをますます熱くした。
湊はコウタの手を取って、それを両方の手首にそれぞれ丁寧に巻きつけた。
それは5センチほどの幅の物で、内側にはやわらかい素材が入れられており、きゅっときつく締め付けられても、全く痛みを感じることはなかった。
それから湊がそれぞれについている金具を結合させると、両手はひとまとめにされて自由を失った。
結合部分には直径1センチほどの輪っかがついている。
「ここに鎖をつけたら、上からつるすことができる。例えば、あそことか。」
湊は振り返って、部屋の中央に垂れ下がっている鎖を見た。
コウタは目を見開いて自分の手首と鎖を見比べた。
ここに、吊るされる…?
やはり、ここは、そのための部屋だ。
俺が、湊さんのモノになるための部屋だ。
湊は、キョロキョロとあたりを見回すコウタを面白そうに見ながら、両手の結合部分を外した。
「…ほら。」
湊がコウタの右手をコウタの目線まで持って来た。
良く見ると結合部分以外にも、いくつか丸い金具がついている。
見た目から想像していたよりも、ずっしりと重みがあるのは、この金属のせいだろう。
「ここに鎖やロープを通したら、両手を別々のところに拘束することもできる。どんな方向からでもな。いいだろう?」
コウタが湊を見上げると、湊は、柔らかい笑顔でコウタを見下ろしている。
コウタはコクンとうなづいた。
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