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ゲスト②
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「こうしてると、暖かいだろう?」
「はい。」
湊の胸に抱かれて、コウタは、状況を整理しようと、必死に頭を働かせた。
でも、湊の匂いが、コウタの頭を麻痺させる。
湊さん… 好きだ。
好きすぎて、息ができない。
コウタはぼんやりと、でも必死に、今自分に何が起きようもしているのか、考えを巡らせた。
あの道具や、あの鎖…。
俺はこれから、この部屋で、あそこに吊るされて鞭打たれる。
そのために、ここに連れて来られた。
それは、理解できる。
それは、構わない。
湊さんが望むなら、いくらでも好きにしてもらって構わない。
俺は、湊さんのモノだ。
湊さんの好きにして欲しい。
でも… ゲストって、何だ?
湊さんは、今日はここで、俺に何をさせたいんだ?
「湊さん… ゲストって…?」
「お前の誕生日を祝うためのゲストだよ。」
あぁ そうだった。
今日は俺の誕生日だった。
楽しみにしてたんだ、1週間…。
眠れないくらいに。
それなのに、すっかり忘れてしまっていた。
でも、そうだ。
誕生日だから、ふたりで出かけようと誘われて、ここに来たんだった。
ただの甘いだけの夜なんて、あり得ないと分かってはいたが、これは予想以上だ。
湊が、コウタを抱きしめたまま、ゆっくり話し始めた。
「コウタ、よく聞け。今からここに来る人達は、みんな俺の大切な人達だ。その人達は、俺がいつもお前にしているようなことをお前にしてくれる。だから、お前もいつも通りでいたらいい。」
湊は、なんでもないことのように、努めて穏やかに優しい声を出した。
「いつもと同じだ。できるだろう?」
湊は、コウタを胸から離して、コウタの顔を覗き込んだ。
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