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吊るす②
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ガチャンガチャンと金属がぶつかる耳障りな音を出しながら、鎖が天井へ巻き取られていく。
コウタの両腕が、ピンと伸びた状態で天井に引っ張られたところで、鎖が止まった。
いつの間にか近づいていた夏樹が、コウタの腕を掴んで、前後にゆるやかに揺らした。
「もう少し、緩めたがいいな。」
そう言いながら、夏樹はそのままコウタの背後に回って、肩甲骨のあたりを触った。
「肩も無理してる。」
「ですね。」
確かに、巻き取りすぎた。
コウタの足は、かろうじて床についてはいるが、上に引っ張られて、ほとんど鎖にぶら下がっているような格好になっている。
湊は、夏樹の提案に素直に従って、リモコンを操作した。
湊は、上を見上げながら、天井に引っ張られていたコウタの腕が、少し下に降りてきたところで、止めた。
夏樹はコウタの後ろから、コウタの肩に手をのせた。
「コウタくん、肩の力抜いてみて。」
コウタが夏樹の言う通りにすると、カシャンと音がして、今度は鎖がコウタに下に引っ張られた。
夏樹はもう一度、コウタの腕を揺らしながら、背中も確認した。
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