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お披露目④
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コウタの最初の相手に夏樹さんを選んだのは、夏樹さんのやり方が俺のやり方と似ているからだ。
それは、亨さんも同じだ。
いや、俺たちふたりが、亨さんのやり方に似ている…というべきか。
俺たちはふたりとも、亨さんに仕込まれた。
立場は違ったが…。
だから、今日の相手に、このふたりを選んだ。
ここでの、最初の相手には、このふたり以外考えられなかった。
最初から俺とタイプの違う相手をあてがうより、コウタの負担は少ないだろう。
コウタの傷つく表情は見たいが、壊してしまいたいわけじゃない。
その点、このふたりなら、安心だ。
亨さんも夏樹さんも、コウタを追い込みはするだろうが、加減は知っている。
ここに出入りしている男たちの中で、最も信頼しているふたりだ。
だから、選んだ。
でも、あの子… 佑斗は… どうだ?
佑斗も初心者のはずだ。
初心者に初心者を上手く扱えるわけがない。
できれば、今日は佑斗にはコウタを使わせたくないな…。
しかし、それも、亨さん次第だ。
亨さんに命じられれば、俺は拒否することはできない。
佑斗を愉しませろ、と亨さんに言われれば、俺はコウタにそう命じるしかない。
昔の関係は解消しても、俺はやっぱり、亨さんに支配されている。
それも、オレ自身が選んだことだ。
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