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調教22
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夏樹は、湊が座るソファの前の小さなサイドテーブルの上に置かれているリモコンを使って、コウタの腕を下ろすと、鎖からコウタを自由にして、ついでに両手の結合も解いた。
湊が、その様子を不満そうに見ているが、夏樹は気にせず続けた。
初めてなんて、大抵こんなものだ。
…いや、初めてにしては、この子はずいぶん頑張っている。
だから、そんなに睨み付けないでくれ。
ようやく、どうにか持ち直したのに、また、この子がおびえるじゃないか…。
夏樹は、湊の刺すような視線がコウタに見えないように自分の身体を入れると、コウタの肩をねぎらうようにしばらくさすってやってから、四つん這いになるように優しく命じた。
コウタは、膝を床につくと、ゆっくりと上半身を倒して、両手も床についた。
なんとか、四つん這いにはなれたが、腕はプルプルと震えている。
その姿は、思わず笑ってしまいたくなるほどかわいらしいが、これでは続きはできない。
初めて吊るされた後だ。
腕も肩も、疲労していて当然だ。
夏樹はセーターを脱ぐと、それをコウタの顔の真下の床に敷いた。
「腕、ダメだろ?上半身は潰していい。ケツだけ、頑張って上げておけ。」
夏樹は、コウタの頭をポンポンと撫でながら、そう指示した。
「…はい。すみ…ません。」
意地を張るかと思ったが、コウタは、素直に肘を折って、夏樹のセーターに顔を埋めた。
負けん気が強くて、やせ我慢をするかと思えば、あっさりと甘える。
こういうところも、湊は可愛くてしょうがないんだろうな…。
だが、適度な甘え方を知ってる奴は、厄介だ。
支配しているつもりで、こっちが支配されかねない。
そのことに、湊は気づいているだろうか…。
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