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補習①
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コウタが硬い床の上で目を覚ますと、顔の下には、夏樹の質の良いセーターがそのまま敷かれており、身体には石鹸の香りのするバスローブがふわりとかけられていた。
ぼんやりと広がる視界には、見慣れない靴を履いた男の足があった。
湊さんじゃない…
「気がついたか?」
声のする方に視線をあげると、夏樹さんの温かい笑顔が降り注いで、コウタはドキンと胸が鳴った。
「…はい。 えっと… みなと…さ?」
ゆっくりと起き上がって周囲を探したが、そこにいるのは、夏樹ただひとりで、湊の姿はどこにも見当たらない。
「コウタくん、身体はどうだ? 痛いところはある?」
夏樹はそんなコウタの様子を気に留めることなく、尋ねた。
「大丈夫です…。」
コウタがそう答えると、夏樹はため息をついて、コウタの頰をパァァァァーーーーンと打ち抜き、起き上がったばかりだったコウタは、また床にコロンと転がった。
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